2022年10月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 26 
 胎内ディアーズ TD 13  28 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 6:28  #22中野895Yard Punt.Ret   #8木村Kick
1 TD 10:25  #14青木35Yard FG    
2 ML 10:13  #8木村26YardFG    
2 TD 10:31  #15田邊94Yard K.O.R   #83石毛Pass×
3 TD 1:20  #24川村1Yard Run   #9加藤Pass×
3 ML 6:02  #5キブス→#81小原11Yard Pass   #5ギブス→#81小原Pass
4 TD 5:37  #5松下6Yard Run   #14青木Kick
4 TD 9:21  #14青木41Yard FG    
4 ML 11:01  #5キブス→#13小田8Yard Pass   #5キブスRun
4 TD 12:00  #14青木29Yard FG  
  オール三菱 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(10-7-1) 20(6-11-3)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-211-0 34-122-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-16-2-147-2 29-18-2-285-0
Total(ATT-Yard) 58-358 63-407
反則(Att-Yard) 4-31 3-26
Punt(Att-Yard) 4-123 2-79
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-120 3-0-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-102-0 5-0-158-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-1
攻撃時間 24分39秒 23分21秒

いい接戦であったが、ハーフタイムアジャストでディアーズが優ってしまった故の結果。
ハラハラドキドキのいい試合でしたが、オール三菱はこの後2連勝するしかプレーオフに進むことが出来ない(そのうち1試合はパナという絶望感)。
どこで差が付いたかと言うと、後半にやたらロングパスが通るようになる辺り。
実はこのロングパス、特定の守備選手がセパレーションする所を狙ったもので、ワイドアウトが一度縦に軽く上がってからポストに走ると、かなり距離が開いてフリーになるる傾向が見て取れる。そこを的確に狙い撃ちされていたのである。
これ、セーフティがヘルプに入るかどうかの違いがあるのだけれど、2ディープの手前を狙われてしまってどうしようもなかった感はある。

それに対してオール三菱は、ランブロックが初戦から大きく変わっていてビックリ。
これまでずっと、「真っ直ぐ押し込んで、バックのカットバックが無ければ2ヤードしか進まなくていい。後はQB(谷口)のスクランブルにかける」みたいな感じだったのが、多分アウトサイドゾーンを組み込んで二人の中の(#22#25)を軸に着実に進むようになっていた。これによりQBのオプションが効果的に出るようになった。
あとスプレッドからのオプションをするQBは、是非はギブスのプレーを手本にして欲しい。こんな素晴らしい抜き入れパスが出来るQBが間近で見られる事は、もう財産ですから。

結果として、時間を大きく残してしまった事が響いた感はある(ロングパスを許す状態でプリベントは危険だという話にもなる)が、とにかくこの試合は前半は両者の守備り迫力が、後半は両者の攻撃の駆け引きが、凄く見応えのある試合でした。

2022年10月9日王子スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q To]tal
 富士通フロンティアーズ FF 16  14  40 
 アサヒ飲料チャレンジャーズ AC
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 6:57  #5納所35Yard FG    
2 AC 0:15  #8サフロン5Yard Run   #17西岡Kick
2 FF 1:40  #5納所33Yard FG    
2 FF 6:43  #18高木→#19小梶5Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 9:21  #18高木→#84神29Yard Pass   #13高津佐→#2ニクソンPass×
3 FF 5:00  #2ニクソン1Yard Run   #5納所Kick
3 FF 11:05  #18高木→#4グラント54Yard Pass   #5納所kick
4 FF 9:46  #21三宅11Yard Run   #5納所Kick
  アサヒ飲料 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 7(4-3-0) 19(9-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-59-1 31-170-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-6-1-69-0 24-14-1-268-3
Total(ATT-Yard) 52-128 55-438
反則(Att-Yard) 0-0 8-74
Punt(Att-Yard) 7-246 2-77
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-6 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-73-0 2-0-75-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 3-0
攻撃時間 25分38秒 22分22秒

前半雨で苦戦した両チームだが、気合いの入ったプレーの応酬で、第1試合より遙かに見応えがあった。
富士通の勝因はまず飲料の生命線であるランを押さえ込んだ点で、これにより飲料の攻撃は後半に手詰まりになったと言える。
逆に苦戦したのは序盤のファンブルに始まりラフィングザパサー2回などの反則による自滅であった。
逆に言うと、その状態からよく持ち直してこの点差に落とし込んだというべきか。
そして飲料守備は富士通1本目を4Qまで引っ張り出させたのだからたいした物である。

ただし、天候が晴れていたらどうだっただろう。後半にはフィールドに水が浮いている状態だったからこそこの結果だったとも言える。

 

2022年10月9日王子スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 21  21  13  13  68 
 アサヒビール・シルバースター SS
Q TEAM TIME  PLAY.  TFP
1 PI 3:38  #2ヘンダーソン→#96オヌワー6Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 7:20  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 12:00  #2ヘンダーソン→#96オヌワー48Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 5:02  #42立川1Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 7:26  #5ビクター=ジャモー57Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 11:41  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
3 PI 2:32  #42立川36Yard Run   #11佐伯(栄)Kick
3 PI 6:32  #16佐伯(眞)41Yard FG    
3 PI 9:30  #16佐伯(眞)50Yard FG    
4 PI 0:40  #12荒木→#15渡邊72Yard Pass   #11佐伯(栄)Kick
4 PI 1:56  #11佐伯(栄)22Yard FG    
4 PI 6:25  #11佐伯(栄)37Yard FG    
4 SS 9:07  #2梅垣50Yard FG×    
  パナソニック アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 25(14-11-0) 1(0-1-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 39-349-5 20-12-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-18-0-283-3 17-5-3-35-0
Total(ATT-Yard) 63-632 37-47
反則(Att-Yard) 6-45 1-5
Punt(Att-Yard) 1-35 9-306
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 7-0-19 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-9-0 12-0-250-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 23分51秒 24分9秒

※公式記録ではシルバースターのロックレイが1プレー投げているが、出てたっけ?

素直に言ってシルバースターの「無気力試合」です。私は何の罰ゲームでこの試合を完走しなきゃいけなかったんでしょうね。
第2試合に組まれていたら、ハーフタイムで帰りましたよ。実際雨の中居眠りしましたからね。
(ぶっちゃけ、試合後半は一切メモ取ってません。取る意義が無かった。)
基本的に、攻撃が無策。ずっとラン・ラン・ロングパス。組み立ても変えないしランのバリエーションもない。ランはずっとダイブ系。それで苦しいパスになってプレッシャーに負けてアウト。
結局後半に一回ダウン更新しただけだし、これで試合通して24分使ってるって、どういう事だよと言いたい。
守備にしてもここ数年でデビュー年以来の仕上がりかもしれないビクター=ジャモーを止められないのはまあしゃあないにせよ、オヌワーをフリーにしすぎだしタックル外されまくり。
それに対して守備コーチがサイドラインで激飛ばしていたけど、選手に響いてない。そりゃこの攻撃の体たらくで守備頑張れないよ普通。

恐らくロックレイと川村は前節のダメージが抜けてなかったので、かつラインに負傷者が居たのか仕事の都合で遠征できなかったのか、こうなる覚悟の上でプラン組んだのだろうが、わざわざ見に来てくれた人に失礼だと思うよ。

あと、QBの田中は来季移籍した方がいい。こういう扱い(最初こそエースに育てようとしていたが、いつの間にか3番手扱いで、かつこういう棄て試合で無策にプレーしなくてはならない上その責任被される状況)で自分がフットボールする意義見いだせるのかはなはだ疑問だもの。鈴木がゼロックス移籍したみたいに、新しい路を見つけた方がいい。
とにかくシルバースターはQB潰すの得意だから、さっさと見切り付けた方がいいと思う。

と、言うか、これを企業チームとクラブチームの練習時間の差と決めつけているコーチの人の発言を見たが、それはこの場合当たらない。
密度の濃い練習と自意識の高い個人練習がなければ、練習回数が多いだけなら勝てない。
個人がプライベートでジム通いや公共施設での陸上トレなんかしてれば合同練習の回数なんて意味は無いし、そもそも試合に臨むに当たっての意識が「勝つために何をするか」と「自分たちのフットボールをやりきる」では「限界ギリギリの力を出す」事が出来るかどうかで大きく異なってくる。
この場合後者のシルバースターは、個の力で圧倒され何も出来ずにズブズブと沈むしか無く、チームとして持ち直す流れにはなれなかった。普段からの意識の差が如実に出てしまったという事なのであって、練習時間がどうこうは関係ない。

2022年10月8日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オービック・シーガルズ OS 17 
 東京ガス・クリエイターズ TC 10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:54  #12山﨑50Yard FG×    
1 TC 11:03  #17高橋38Yard FG    
2 TC 6:44  #17高橋36Yard FG×    
2 OS 11:03  #12山﨑38Yard FG   
3 OS 1:37  #6スミス→#85ハフ58Yard Pass   #12山﨑Kick
3 OS 9:25  #12山﨑31Yard FG×(ディフレクト)    
4 TC 0:22  #39アペル16Yard Int.Ret   #17高橋Kick
4 OS 6:42  #6スミス→#85ハフ35Yard Pass   #12山﨑Kick
  オービック 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(2-6-0) 9(4-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-80-0 28-64-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 18-12-4-207-2 28-10-1-78-0
Total(ATT-Yard) 43-287 56-142
反則(Att-Yard) 2-10 2-30
Punt(Att-Yard) 2-86 6-179
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-22 2-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-36-0 0-0-0-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 1-1
攻撃時間 23分13秒 24分47秒

取りあえず先行して触れておきます。
この試合でガルズQBがどうこう言う方がいるとは思いますが、はっきりいってそれ以前にツイスターズ(OL)の方が問題で、このOLでははっきり言って全盛期のデショーン・ワトソンとかパトリック・マホームズくらいでないと安心した攻撃は出来ません。そもそもQB論に行く前の問題であるという事をはっきりさせましょう。
守備もDLが個の力では押し込めるものの、直前のプレーで左右に気を遣う局面が出たりすると、かなりギャップが作られます。後半こそ対応して来たものの、結構重傷だと思います。
※続きは大阪遠征の帰りに。

2022年10月2日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 21  38 
 三菱商事CLUB TRIAX MT
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 7:46  #18エリス→#80河波20Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 3:56  #18エリス→#88山本4Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 6:32  #30遠藤2Yard Run   #6廣田Kick
2 DC 10:42  #18エリス→#9生駒36Yard Pass   #6廣田Kick
3 DC 4:25  #6廣田30Yard FG   
4 MT 3:15  #31大路4Yard Run   #6村上Kick
4 DC 10:22  #11伊藤→#2佐藤8Yard Pass   #8小田倉Kick
  電通 TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 12(2-8-2) 12(10-2-)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 18-55-1 37-219-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 21-16-0-268-4 22-12-1-78-0
Total(ATT-Yard) 39-323 59-297
反則(Att-Yard) 4-15 3-30
Punt(Att-Yard) 3-141 3-91
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-8 2-0-21
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-44-0 5-0-101-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 21分39秒 26分21秒

スタッツだけを見ればTriax健闘、に見えるが、実際は3Qに伊藤のビックランが出た事により敵陣1Yardでフレーできた事が大きい(ここで得点していれば、次のドライブでは得点できていないと思うので結果には影響がない)。
だから実際はTriaxは完敗と言っていいだろう。
見どころなく完敗したのではないところも触れておかねばならないのだが、何分今期の電通はフィジカルが強く基本に忠実、かつQBエリスがタックルされても倒れない体幹の強さを発揮していた(ので、去年までならサックで終わっていた攻撃が逃げられてパス成功になっている)為に、そのポイントが完全にかき消されてしまった試合であった。

Triaxで言うとQB山際。パスのセンスは感じるのだが、視線のフェイクがないので、パスを狙われる(DLに叩かれたりINTされたりカットされたり)事が多くこの試合では悪い方向に目立ってしまったが、そういう指導が出来る人についてしっかり研鑽すれば化けるだろう。
※途中負傷でワイルドキャット多用していたが、その後にオプションを解禁してからの方がリズムが良かった。怪我の心配もあるから難しいが、戦略の1つとしてオプションを強調してもいいかも知れない。

電通は現時点でパイレーツと並び、Ariaでは別格の強さを誇っているのだが、思った程ランが稼げていないのが気になった。

2022年10月1日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE 10 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 9:52  #50山口25Yard FG    
2 FM 10:09  #3安達29Yard FG    
3 FM 6:18  #3安達42Yard FG    
4 FM 0:06  #12鈴木→#22桑原15Yard Pass   #3安達Kick
4 KE 9:01  #19齋藤→#15恒吉4Yard Pass   #50山口Kick
  警視庁 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 9(3-6-0) 11(6-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 19-33-0 29-103-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 25-11-1-120-1 24-15-1-124-1
Total(ATT-Yard) 44-153 53-227
反則(Att-Yard) 1-15 1-10
Punt(Att-Yard) 6-233 5-190
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-33 4-0-35
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-84-0 3-0-46-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 0-0
攻撃時間 20分15秒 27分45秒

両チームの守備が光った試合であったが、その守備に対してどういう対処をしてどういう結果が出たか、が勝負を分けたというのが判る試合だった。
まず前半は両チーム供に守備フロントが相手攻撃ラインを圧倒し、3rdミドルより長い距離の時にロングパスを狙おうという決め打ち時には守備フロントがかなりのプレッシャーをかけて両チームともに轟沈していた。
それを最初にアジャストしたのが富士フイルムで、特に3Qの警視庁の攻撃が3プレーしか無かったというのは、攻撃におけるランの出し方を変えた事で攻撃のリズムが整った事が影響している。
逆に言うと警視庁は後半に仕込みがあっただろうが、その手札をまともに切らせて貰う事無く時間を使われてしまった、という事になる。

それでいて最終的に3点差というのは、それでも警視庁守備が機能していたからであると同時に、富士フイルムが攻撃に於いて決定的な切り札を持ち合わせていなかったという事にもなる。
今後に不安が残る試合ではあった。