2023年9月17日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 10  10 
 アズワン・ブラックイーグルス AB
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 AB 4:30   #14森下26Yard FG  
1 AB 9:12   #14森下38Yard FG  
1 AB 12:00   #14森下37Yard FG  
2 MP 8:28   #47水村40Yard FG  
2 MP 11:33   #2西澤→#7田上3Yar Pass  #47水村Kick
  パイレーツ アズワン
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(4-4-0) 15(3-10-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-57-0 25-57-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-9-1-51-1 37-17-1-150-0
Total(ATT-Yard) 52-108 62-207
反則(Att-Yard) 5-57 3-28
Punt(Att-Yard) 9-329 6-169
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-7 3-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 3-0-56-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-2
攻撃時間 24分27秒 23分33秒

総評しちゃうと「両チームの守備フロントがひたすら相手OLを圧倒し続けた」というか「両チームのOLが相手守備フロントに為す術なくやられつづけた」試合。他の言葉が思いつかないくらい。
勝負を分けたのは1つには風。かなり強いのがバックスクリーン側から吹き抜けていたというのもある。これが4Q冒頭のアズワンがギャンブルに行った理由だと思う(蹴れば45Yard FGだったが、バックスクリーンに向かって蹴る事になり多分風によってボールが伸びないかずれるかした)。
逆に偶数Qのパイレーツはパントが追い風で伸びたことで、相手の陣地奥深くに押し戻すことが出来た。それが2Qのファンブルを誘発するプレーに繋がったと思う。

ただし、ゲームプランだとか仕掛けとかそういう点ではアズワンの方が優っていた訳で、パイレーツは大きな不安を残したと言うべきか。今季は昇格プレーオフに東で2チーム出られるとは言え、そこに引っかかるかどうか微妙になってきた(少なくともブルザイズ・名古屋と守備の堅いチームを相手に勝ちきれるかどうか)
アズワンは恐らく西の入れ替え戦候補筆頭だけど、これで福岡やら飲料やらに勝てるかというと厳しいという感じ。
両チームこれからの奮闘に期待する。

 

2023年9月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
警視庁イーグルス KE 10 
品川XCCブルザイズ SB
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
2 SB 8:52   #3南竹 3Yard Run  #58福井Kick
2 SB 12:00   #58福井48Yard FG×  
3 KE 6:05   #3長洲28Yard FG  
4 KE 2:04   #3長洲40Yard FG×  
4 KE 5:43   #19齋藤→#81中嶋27Yard Pass  #3長洲KicK
  警視庁 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(6-4-1) 8(3-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-93-0 21-29-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 13-6-1-90-1 25-11-1-84-0
Total(ATT-Yard) 45-183 46-113
反則(Att-Yard) 4-30 5-35
Punt(Att-Yard) 4-151 7-272
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-34 1-0-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-21-0 3-0-65-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 27分55秒 20分5秒

※グラウンドレベルで置いてあるゲームクロックが輝度のめっちゃくちゃ低い赤色ランプの奴だったので、スタンドから時計が見えた人は0人だったと思う。あれならバックスクリーンの時計使った方がマシで、もしそれが審判員個人の技量の問題ならその審判員をひたすら金かけて特訓するしかないし、もしバックスタントから×クスクリーンのクロックが見えないという意見に対処したというなら全員が見られないのは罰ゲームでしかない。

※帰りのお見送りについては、メインスタンド側で行うに際しては必ず入退出ゲート~ゴミ箱・ゴミ箱~出口に観客の動線を確保しなくてはならない。あれではメインスタンドの観客は選手が壁となって妨害され、ゴミを捨てに行けない。あれはラ絶対にファンサービスでは無く自己満足。会場スタッフとチーム関係者は配慮がなさ過ぎるので、あれならお見送り禁止にすべきである。

試合は両チームの守備フロントが相手攻撃ラインを凌駕するというとてもとても見応えのある試合で、得点を取った事はたたえるけれど、それ以上に守備をたたえたい。

ブルザイズは#3南竹が先発、殆どのスナップを受け持ったものの、前半は彼らしい3歩の度ロックパックからの素早いデリバリーが少なかった為に投げあぐねたりカバーが厳しかったりしたものの、中盤で盛り返してよく攻められた。
ただやはり軸になるランプレーが出ないというのは痛い。
翻って警視庁は、相手守備フロントが強烈(終盤まで劣勢は覆られなかった)で故にパスカバーが厚く投げられない、投げても呼吸が合わないという展開を、ハーフタイムアジャストで乗り切った(というかRBのセカンドエフォートで切り崩した)末での粘り腰で勝ったと思う。

昨年までの「安定して人材が配置され、ファンダメンタルに忠実だけと基礎体力で劣る」ブルザイズとは違う、昇格争いでのキングメーカーになれる(負けた所は昇格争いから脱落)ところまで来たぞブルザイズ。
そして昨季も見せた粘り腰健在な警視庁。
今後が楽しみである。

2023年9月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒビール・シルバースター SS 28 
 胎内ディアーズ TD 10  24 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 TD 2:19   #1宮幸1Yard Run   #14青木Kick 
1 SS 7:14   #12柴崎→#15フィリップス34Yard Pass  #4梅垣Kick
1 TD 10:45   #14青木34Yard FG  
2 SS 2;16   #12柴崎→#15フィリップス4Yard Pass  #4梅垣Kick
2 TD 11:37   #9加藤→#3井上38Yard Pass  #14青木Kick
3 TD 5:30   #9加藤→#84井田9Yard Pass  #14青木Kick 
3 SS 10:54   #10安藤→#6川村3Yard Pass  #4梅垣Kick
4 SS 7:01   #10安藤→#15フィリップス47Yard Pass   #4梅垣Kick 
  アサヒビール ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 10(3-7-0) 14(6-8-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 19-42-0 27-96-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 30-21-2-237-4 28-16-1-151-2
Total(ATT-Yard) 49-279 55-247
反則(Att-Yard) 00- 1-5
Punt(Att-Yard) 5-187 5-176
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-00–2 2-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-79-0 3-0-74-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 23分18秒 24分42秒

試合はシルバースターの攻撃でスタートするが、いきなりディアーズがショートパスを狙い澄ましてインターセプトした所から試合は混沌としていく。
まず知るハースターだが、QBでロックレイがスタイルしていなかった。その為柴崎先発・安藤リリーフの形になったが……
正直フィリップスに助けられたというか何というか。
実は柴崎のプレーセレクションは極端に偏っていて、パスは左側しかほぼ投げていない。厳密には①プレーだけ右にセットしたフィリップスに投げているが、右ストロングの場合はRBにハンドオフ、左ストロングの場合は左レシーバーの誰かに(センターより左側での)パス、ロールアウトも左のみ。乱暴に言って右側のセーフティはパスカバー棄てて左側にマークしていれば前半もっとディアーズは楽が出来たのではないかとさえ思えた。
またシルバースター守備は、ランで時々大きな穴が空いてロングゲインを許してしまう。結果3Q序盤までそれを軸にディアーズに攻められた。

ところがディアーズはこのプランに固執しすぎた。3Q中盤から完全にそこはギャップが出来ないようになって手詰まりになってしまった。
さらにシルバースターはQBを安藤にスイッチすると、左右バランス良く投げられてしまい、結果としていいように攻められてしまった。
その結果として4Qの大逆転なんだけど。

けど。
ディアーズに関してはいつもの加藤のハイペースクイックヒットではなく、どっしりじっくり攻める新しいスタイルを確立していたし、相当練りに練った前半だったと思う。
ようするにベンチ(スポッター)の手腕がクォーターアジャストに追いついていなかったという事なんどゃないかな。
シルバースターは本当にフィリップス様々な所が出たが、特にインサイドのラン対応に成功したハーフタイムアジャストは見事だったと思う。

2023年9月9日MKタクシーフィールドエキスポ第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 13  30 
 ノジマ相模原ライズ SR 10 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 PI 4:38   #16佐伯35Yard FG  
1 PI 8:12   #16佐伯51Yard FG   
1 PI 9:29   #8石内→#2フィールズ36Yard Pass   #16佐伯Kick
2 PI 12:00   #16佐伯44Yard FG   
3 PI 6:11   #8石内→#18桑田22Yard Pass  #16佐伯Kick
3 SR 10:25   #7竹内36Yard FG  
4 SR 3:18   #6パランデック→#23伊藤51Yard Pass  #7竹内Kick
4 PI 7:22   #12荒木→#7長沼9Yard Pass  #16佐伯Kick
  パナソニック ノジマ相模原
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(6-10-0) 13(7-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-84-0 17-58-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-20-0-310-3 36-20-1-213-1
Total(ATT-Yard) 61-394 53-271
反則(Att-Yard) 11-96 6-50
Punt(Att-Yard) 3-152 3-114
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-6 3-0-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-27-0 5-0-133-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-2
攻撃時間 27分45秒 20分15秒

花ソニックは久しぶりに国内出身QBでプレーする事になったのもあってか、かなり攻撃が「じっくり」という印象を受けた。恐らく戦力的には「暴力的なまでに圧倒的な攻撃」も出来たとは思うが、敢えてどっしりの構えてプレーした、という所じゃ無いかな。
時々石内が見せる「ドローフェイクで、RB共々フリーズ状態で存分に相手をジラしてからおもむろにディープパス投げる」奴が結構ダメージとなった気がする。
翻ってライズは全面的に仕上がり不足。レシーバーの落球、トスプレーでコントロールミスでのファンブル、パント乱れ……そこからパランデックがなんかムキになってプレーしていた感じしかしない。底力的にはもう少しなんとかなった感じはするが……
終始パナソニックがペースを握っていた試合だったと思う。
※ワンポイントでいいからパランデックを落ち着かせる為のQB交代なども検討すべき。

2023年9月9日MKタクシーフィールドエキスポ第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 エレコム神戸ファイニーズ EF 14 
 富士通フロンティアーズ FF 14  10  31 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 FF 4:45   #2ニクソン51Yard Run   #5納所Kick 
1 FF 11:55   #18高木→#83柴田22Yard Pass   #5納所Kick
2 EF 6:06   #16谷川48Yard FG  
2 FF 8:40   #18高木→#84神6Yard Pass   #5納所Kick 
3 EF 10:11   Safty(エンドゾーン内でダウン)
4 EF 4:56   #16谷川37Yard FG  
4 FF 5:16   #21三宅2Yard Run  #5納所Kick
4 EF 8:23   #5ピンデル→#26永見36Yard Pass  #5ピンデルPass×
  エレコム神戸 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(8-11-0) 12(2-8-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-113-0 18-121-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 34-23-1-268-1 17-12-0-138-2
Total(ATT-Yard) 64-381 35-259
反則(Att-Yard) 8-40 4-40
Punt(Att-Yard) 2-68 2-78
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-0 1-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-35-0 4-0-106-0
Fumble(Att-Lost) 2-2 0-0
攻撃時間 33分12秒 14分48秒

試合としては「点差が付いたので早めに若手にスイッチしたが、思った程若手が試合で相手を圧倒できなかった」富士通と、「ずっといいようにピンデルを制御されてしまった上にターンオーバー3回で自滅した」エレコムという試合でした。
ようするに富士通は「やればもっと大味になるけど引き離せた」し、「3Q4Qであんなに時間奪われたりしなかった」とは思う。
それに対してピンデルが投げあぐねた前半と要所で攻撃が寸断されるエレコム神戸という図式が固まってしまった。
なお富士通が満を持して投入した#28香川がかなり重めの怪我で退場している。少し気になった。

ところで昨年同様バックスタンド50ヤード付近に4~6人分の場所取り(試合中不在で、ハーフタイムにチアの写真を撮る時だけカメラマンが固まる)が発生していた。
この次の試合の時には居なかった事、そのエリアに富士通チアスタッフがいた事などを考えるに、チーム関係者が強行したという事だろう。
次回の関西遠征は富士通がいないので、同じ状態にならなかったら富士通チア関係者の暴挙であると断定するので覚悟なさい。

2023年9月2日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 21  21  42 
 品川CCブルザイズ SB  0  21  27 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 ML 0:21   #5ギブス60Yard Run   #8木村Kick
1 ML 2:59   #5ギブス→#19吉田22Yard Pass  #8木村Kick
1 ML 8:06   #5ギブス→#9福田1Yard Pass  #8木村Kick
2 ML 0;55   #22中野7Yard Run  #8木村Kick
2 SB 1:11   #20新妻95Yard K.O.R  #7福井Run×
2 ML 5:20   #25中野1Yard Run  #8木村Kick
2 ML 11:49   #11山中→#13宗村8Yaed Pass  #8木村Kick
4 SB 2:21   #37石井→#81羽深20Yard Pass  #58福井Kick
4 SB 9:01   #22中台 1Yars Run  #58福井Kick
4 SB 11:59   #3南竹→#17沖塩19Yard Pass  #58福井Kick
  オール三菱 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 22(8-14-0) 15(6-8-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 27-170-3 25-74-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-20-1-239-3 28-11-4-171-2
Total(ATT-Yard) 62-409 53-245
反則(Att-Yard) 5-45 1-5
Punt(Att-Yard) 5-195 3-132
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-28 2-1-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-72-0 6-0-193-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分26秒 22分34秒

※この試合のブルザイズは、QBの背番号が春のまま、石井が#37川島が#87でスタイルしていました。

いや暑いって。
というフリから入らざるを得ない天候で、それは両チームに影響が出たかも知れない。

オール三菱は各QごとにQBを出していたが、これはそれがチーム内の序列というわけでは無い(なお#10光籐は4番手RBとしてプレー)と思い、今育てたい順番だと考えている。
で、前半はギブス無双で幕を開けた後山中がしっかりゲームを作ったとは思うのだ。

だが後半は……ラインの層が薄いチームあるあるで、足が止まっちゃうんだよねこの暑さ。
前半はLBがSBとのミスマッチだったりプリッツ入った裏だったり、パスが必ず投げられる場所があってプレッシャーが届かないうちに投げ込めたんだけど、後半はそこを見つける前にプレッシャーがかかるようになって慌ててしまうし、組み立てが空回りしている感じは強かった。

これ、もう今日の気温では仕方ないのよ。

ただし、ブルザイズは序盤のギブスのオプションキープに動揺してチームとしてまとまりを欠いたところをいいように攻められたし、QBも正QBの南竹、春は2本目扱いの川島がほぼ出番なく、石井で通したのだけれど、序盤のおどおどしたように見えるパスフォームからの短いパスでは距離が出ない。2Q以降落ち着いてからのパスが(インターセプトされたとは言え)尻上がりに伸びてきたので、経験を詰めば伸びていくと思ったので、このまま使っていって欲しい。

2023年8月27日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 ペンタオーシャンパイレーツ MP 16  16 
 警視庁イーグルス KE  7  19 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 8:20   #19齋藤→#1石川 28Yard Pass   #3長洲Kick
2 KE 6:33   #27伊藤15Yard Run   #3長洲Kick1× 
2 KE 12:00   #3長洲28Yard FG  
4 MP 4:32   #2西澤→#0大道96Yard Pass  #2西澤→#7田上Pass
4 MP 11:18   #2西澤→#7田上8Yard Pass  #2西澤→#11日高Pass
4 KE 12:00   #3長洲22Yard FG  
  パイレーツ 警視庁
1stDown(Run-Pass-Foul) 14(3-10-1) 12(7-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 14-60-0 28-127-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 30-17-1-222-2 16-10–0139-1
Total(ATT-Yard) 44-282 44-266
反則(Att-Yard) 3-10 2-20
Punt(Att-Yard) 5-151 5-229
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-5 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-86-0 2-0-24-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 0-0
攻撃時間 20分56秒 27分4秒

※この試合、ゲームクロックが数年ぶりにバックスクリーンのものを使用していました。バックスタンドからは見にくいとは思います(西日が当たって)

一回潮目が変わったんですよ。それがどうしてこうなった……凄い試合だった。

試合そのものは警視庁の支配していた試合で、パイレーツはずっと自陣深くに押し込められたまま、陣地の挽回も適わず前半はインターセプトも含めて警視庁はほぼ敵陣スタート(実際にはほんのちょっと自陣というのもあるんだけど)。完全に為す術なかった。
後半も実際は警視庁がいいペースで試合を展開していたのだが、たった1プレーで流れが変わってしまった。
それはQB齋藤の負傷交代。
厳密に言うと警視庁守備のスタミナ切れも3Q終盤から発生して引き気味になった上に西澤が左右へのスクランブルを解禁したことでラッシュが届かない、誰かがスパイしないといけない、そうするとLBのゾーンが空くのでそこをパスで攻める、という循環が生まれた事でTDに持ち込めた。
ところが齋藤の怪我で攻撃がランのみになってしまった警視庁は時間を流す事も難しく、TD後に齋藤を戻すもパスは無く、とはいえ時間はしっかり削った。
が、やはり左右への動きとスクランブルを解禁した西澤を止められず、遂には残り41秒でTDを警視庁は許してしまう。

だが、2PTでどうてんに追いついたというのに。
どうしてそこでオンサイドを狙わなかったのか。
確かにタイムアウトは無かった。けどあそこで蹴り込むというのは、「勝ちに行かない」選択したって事なんだわ。
結果、警視庁がロングパス決めてサヨナラFG。

まずパイレーツは、
①西澤頼みの構成をなんとかしよう。この試合も西澤を動かさなかったのは怪我させないためで、切羽詰まってから本来の動きになるのはどうなんだという話。
②普通の組み立てでランが出るようにしよう。せっかく持っている手駒が最大の能力を発揮できていない。

警視庁はスタミナですね。

2023年8月26日海老名市運動公園陸上競技場第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q  Total 
 富士フィルム海老名ミネルヴァAFC FM
 名古屋サイクロンズ NC 11 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 3:48   #94大野 48Yard FG×   
2 FM 5;27   #94大野 39yard FG×   
3 NC 3:43   #4松久 27Yard FG  
3 FM 10:28   #94大野 22Yard FG  
4 NC 1:16   #4松久 265Yard FG  
4 FM 10:02   Safty(パントスナップがエンドゾーンを出てしまった)
4 FM 10:26   #29山田 1Yard Run  #12鈴木→ Pass×
  富士フイルム海老名 名古屋
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(8-7-0) 6(2-3-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-109-1 23-46-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-20-1-195-0 16-6-1-114-0
Total(ATT-Yard) 57-304 39-160
反則(Att-Yard) 2-20 3-20
Punt(Att-Yard) 3-97 4-156
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-19 2-1-8
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-91-0 3-0-62-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 28分57秒 19分3秒

※試合開始がゲリラ豪雨と雷雲の都合で16:00→16:30に変更になりました。

試合開始は遅れましたが、試合前の海老名市長の盛大なアオリに会場大盛り上がり。
ただ、あんだけあげられちゃうと今日の試合内容はちょっと……という感じですな。
いや素直に言ってサイクロンズの守備が相変わらず出来が良かったという感じてはある。
まず両チームともOLが相手DLに負けてる所が目立つ。
例えばミネルヴァの場合、両タックルが相手DE/LBにかなりやられている。システム上TEをワンチェックでパスコースに出すのでもう一踏ん張り必要だし、RBをパスレシーブに廻す事でLBを動かすシステムを使っているからウイークサイドはヘルプ無しだ。
翻ってサイクロンズだが、こちらは中央にがっつり固まってそこは強固に押し込むのだが(故に時折ランで大きなゲインが出る)、左右に振った時にパシュートされてロスタックルになるケースが目立った。多分このタイミングのオプションに慣れていないのだろうが……。
結果的にQBのオプションキープを決め技にしていたのだろうが不発、というのがスタッツから読み取れる。
逆にミネルヴァは鈴木を左右に動かすのを最小限に(彼が無理して怪我をしては意味が無い為と思われる)RBを軸に「相手に婦れっしゅーを感じさせる為のドライブ」を攻守供に展開した。
だからエンドゾーン前まで来てインターセプトされようと、敵陣深くまで進んでファンブルロストしようと、最後まで切れること無くプレッシャーをかけ続けた。
それがあのホームランスナップによるセイフティを生み出し、最後のロングパスに繋がったんだと思うし、何しろ走り負けない体力をしっかり作ってきた事が素晴らしかった。

とはいえ破れたサイクロンズもとても興味深いチームで、3Q冒頭の電光石火な攻めコモは見事だったし、あの守備の堅さは見るに堪えるものだった。
※欲を言えばQBが局面を打開する為の手数が欲しかった。

いやー、ちょっとここ数日意味不明なダウナー思考だったので、やっぱりアメフトっていいなあと思って帰ってきました。

2024年度Xリーグ改正について

8/18に発表されたものですが、下部リーグに渡るので整理します。
①X1Superは3地区計12チーム制とする
②X1Areaも3地区計12チーム制とする
③X2西は2ブロック制(計10チーム)に変更する。
④X3西は7チーム1ブロック(予定)に変更する
⑤X2東は現行より2チーム減の11チームで運営(予定)
⑥X1Super-Areaの入替は
⑦X1Area-X2は、X2EastとCentralから各1チームの自動昇格、Westは体制により1-2チームの自動昇格で降格無し。
⑧X3Westは各ブロック3位までを自動昇格、X2Westからの降格無し。
⑨X1SuperとAreaの場合は以下の通り。
1)まず各ブロック5位・6位で行う「たすき掛け」順位決定戦参加チームから入れ替え戦出場チームは決定する。
2)この順位決定戦内で「東日本支部所属チームの最下位1チーム」と「西日本支部所属チームの最下位1チーム」がAreaの各支部1位相当のチームと入替戦を実施する。
3)万が一東or西支部所属のチームが順位決定戦に出ない場合は、その地区の入替戦は実施しない。
4)但し、Areaのチームはシーズ終了時4位位内でなければ入替戦には出られない。(よってアズワンと名古屋が5位以下だったら西は入替戦免除)

なお2024年度は現時点の成績の場合以下のようになる(東・中は仮組)

East Central West
富士通 オービック パナソニック
ノジマ相模原 IBM エレコム神戸
アサヒビール 東京ガス アサヒ飲料
ディアーズ 電通 福岡
East Central West
パイレーツ 警視庁 アズワン
富士フイルム オール三菱 名古屋
ブルザイズ TRIAX 昇格West1
昇格East 昇格Central 昇格West2

 

2年に1度の定期改正(というか「改悪」という意見があるのも理解しようね)。
まずブロック制度の再採用なんだけど、そもそも上下分割した意味ないじゃんという。
※これは想像だけど、各チームの太筋スポンサーが結構事業再構築始めているので、元々想定していた「各チーム2試合以上の遠征」が困難になったのではないか。

問題点は幾つかあるんだけど、
・2位のチームと4位のチームの実力差
が相当あるリーグ編成な訳ですよ。
現時点に於いて、「魅力ある対戦カードの提供」という事はまずあり得ない。1位チームが後半から調整試合にしてくるのは目に見えている。
これはAreaの方が顕著なのである。

戦力的にはX1を10チーム、X2(現Area)を東西8チーム×2ブロック、以下X3という方がすっきりするのだが、どうにもそっちには行かないらしい。
※前回の改正ですべきだったのに、明らかなアサヒ系列救済の為としか思えない+4チームという悪手を採用したのが今に響いていると思う。

元々「ホームゲームを積極的にやりたい」チームとそうでないチームがくっきり別れているので、特に福岡と名古屋がセントラル開催では遠征過多になる欠点があるのだが、現在の試合数とリーグ戦期間では解決しない問題なんだよね。
2023年シーズンは「各チームのホームゲームが2試合」って仕様(セントラル開催会場がホームである富士通とシルバースターは別として)なんだけど、これより多くホームゲームほやる場合はレギュラーシーズンの試合増は避けられない。
ただご承知の通り全日本選手権ライスボウルを1/3から動かせない(日本協会のスタンスとしてローズボウルやオレンジボウルの翌日に日本のボウルゲームを配置したい、という当初のスタンスから変えられないでいる)関係で、そんなに多くは増やせない。

では実際に2025年カレンダーで考えてみよう。
※カレンダーはSuper基準で、Areaは1週前にスタート

日(土曜日起算) Super Area
案①地区内2回戦 案②他地区4試合 案①地区内2回戦 案②他地区4試合
2023/8/24 1     地区1-4/2-3 地区1-4/2-3
2023/8/31 地区1-4/2-3 地区1-4/2-3    
2023/9/7 2     地区1-3/2-4 地区1-3/2-4
2023/9/14 地区1-3/2-4 地区1-3/2-4    
2023/9/21 3     地区1-2/3-4 地区1-2/3-4
2023/9/28 地区1-2/3-4 地区1-2/3-4    
2023/10/5 4     地区1-4/2-3 同順位①
2023/10/12 地区1-4/2-3 同順位①    
2023/10/19 5     地区1-3/2-4 同順位②
2023/10/26 地区1-3/2-4 同順位②    
2023/11/2 6     地区1-2/3-4 同順位③
2023/11/9 地区1-2/3-4 同順位③    
2023/11/16 7     同順位① 同順位④
2023/11/23 同順位① 同順位④    
2023/11/30 8     同順位②  
2023/12/7 同順位② PO1    
2023/12/14 9   入替戦 入替戦※② 入替戦※②
2023/12/21 準決勝 PO2    
2023/12/28 10 入替戦   入替戦※① 入替戦※①
2024/1/4 Rice Rice    

※案①:同地区内でH/A(この結果、ホームゲームは最大3試合)他地区シーズン開始時の同順位と2試合(基本西は1試合遠征)→Superは各地区1位+ワイルドカード(1チーム)で準決勝、各地区最下位が入替戦。Areaは各地区1位が昇格入替戦、最下位が降格入替戦。なおこの場合X2西は1チームだけ昇格入替戦。
※案②:同地区内1試合+他地区2チームと計4試合(同一地区内でホーム1試合以上、他地区との試合でホーム1試合以上)→Superは各地区1位2位+ワイルドカード(2チーム)で準決勝、各地区最下位が入替戦。Areaは各地区1位が昇格入替戦、最下位が降格入替戦。なおこの場合X2西は1チームだけ昇格入替戦。

こうして見ると、試合数を現行より増やす事で対処は出来るという意味が判って貰えたと思うが、移動コストだけ考えたなら「X1Superは案②」「X1Areaは案①」という気がするのだが、入れ替え戦やプレーオフで上位がホームになる試合を1つ以上作る(準決勝はサッカー天皇杯のようにセントラル方式だとしても)、ワイルドカードor入替戦というのが本当は一番いいやり方な気はする。

ただ、本当にファンが望んでいるのはこんな事では無いと思う。
間違いなく

・トップリーグは「X1」全国リーグとして、東西の区別は無し。
・その下は「X2」で、別に東西非対称でもいい。
・その下が「X3」。別に東西非対称で良い。
・東の現X3は「チャレンジリーグ」にして、東西供にJPFFとの交流戦もやるオープンリーグにしてしまえば良い。

だと思うので、そこに向けてどう金を集めるか+全国から競技に参加しやすい環境を作るか、に腐心して欲しいんだわ。