2015/5/17富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 7 12 0 10 29
LIXILディアーズ LD 3 0 7 7 17
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:17  #12平本→#87水野 4Yard Pass   #11西村 Kick
1 LD 10:41  #14青木 19Yard FG    
2 FF 0:50  #11西村 46Yard FG×   
2 FF 3:11  Safty(ホームランスナップからエンドゾーン内でサック)    
2 FF 3:27  #81中村 77Yard K.O.R   #11青木 Kick
2 LD 8:14  #14青木 49Yard FG×    
2 FF 10:37  #11西村 30Yard FG    
3 LD 4:39  #16尾林→#18永川 18Yard Pass   #14青木 Kick
4 FF 5:00  #32後藤 6Yard Run   #11西村 Kick
4 LD 4:13  #11前田 97Yard K.O.R   #14青木 Kick
4 FF 7:06  #11西村 32Yard FG    

両チームともに春の仕上げを感じさせる試合で、まあ色々意図が感じ取れましたわ。

ただ、気になったのはディアーズが「思ったほどランで攻めず」に「豊富なスターターのレシーバーにテンポ良く投げ込んで」小気味よく攻撃を仕上げてきた点で。丸田とかあんまり出てないというのがちょっと。前回より右側ラインは補正されたとは思うけれど。
まあ、春だし、タイトルかかってないし、こんなところかなというか。 

2015/5/17富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
ノジマ相模原ライズ SR 6 0 0 0 6
アサヒビール・シルバースター SS 0 7 14 10 31
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SR 10:43  #18荒木→#8出澤 21Yard Pass   #8出澤 Run×
2 SS 3:02  #17ミルズ→ #10柳沢 2Yard Pass   #40櫻井 Kick
3 SS 3:55  #17ミルズ→#83林 4Yard Pass   #40櫻井 Kick
3 SS 10:20  #17ミルズ→#11戸倉 7Yard Pass   #40櫻井 Kick
4 SS 6:32  #40櫻井 20Yard FG    
4 SS 10:42  #59毛利 40Yard Int.Ret   #40櫻井 Kick

ライズ攻撃の自滅ですね。

この試合、QBを荒木に固定して通した(一番最後に#10藤本にスイッチ)が、結論として言うと「木下のスクランブルが無ければ、宮幸も東松も思ったほど走れない」という事で、いや東松より細野の方がいいというか。
結果的に言うと補強しなかったOLが穴になってしまい、どんなにいいレシーバー入れてもQBがプレッシャー感じたらそれまでという。いやさそのプレッシャーに対処出来る一本目が怪我したらガクンと堕ちるという事では……。

シルバースターの方はミルズがロングパスをピンポイントで決めた所は素晴らしいし、ミルズとウィルソンのコンビが出来上がってきた事で、周りのレシーバーが生きてきている。これでランが機能したら(これは、まだラインの練度が低いと思っているからの表現。もう二つぐらい上のギアがあるような)、また楽しみになると思う。
 

2015/5/16富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
IBM Big Blue IB 0 0 0 7 7
オービック・シーガルズ OS 0 17 7 0 24
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 OS 0:19  #29長尾 36Yard FG    
2 OS 3:22  #19高木→#18木下 64Yard Pass   #1金親 Kick
2 OS 8:00  #6菅原→#17平野 16Yard Pass   #29長尾 Kick
3 OS 11:05  #32原 52Yard Run   #47丸岡 Kick
4 IB 11:48  #21高木 1Yard Run   #8小田倉 Kick

個の試合、シーガルズは1シリーズごとにQBを交代。IBMはクラフトで通した……。
いや、その、本当にそういう意味でも春の試合だなあと。
というのも、途中からクラフトがセットバック。ほとんどのプレーがランプレーで、あまつさえ3rdロングのドローとか、今まででは考えられない展開だったのである。
っかね、この試合に関して言うと、明らかにクラフトに「ランプレー軸の組み立てで1試合やらせる」という所に主眼があるように思えて。その中で、今までコンビネーションがあっていたスタントンと引退した小川以外でサブターゲットになれる人と実戦で呼吸合わせした、という感じ。
だから、もし秋になにか発展があるとしたら、それはそれで面白いことになるかも知れない。

で、シーガルズ。相手のラン守備のまずさに助けられて、かなり自由に走ってしまったけれど、前節のランプレーの出来もあるので(多分ブロッキング変えてると思うので、今回のが正しい実力な気はするんだが)まだまだ信用がおけない。
そしてもう一つ致命的なのは#83清水謙の後継者が定まっていないという事。
インサイドに#17平野を配してそれなりに活躍出来る状態になってはいるが、いま一つシミケン枠まで上がってこないのだ。故にまだQBがファーストチョイスにしきれないというか、なんと言うか。
そのへんに不安が残った試合だったと思う。

2015/5/16富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
東京ガス・クリエイターズ TC 0 7 0 17 24
オール三菱ライオンズ ML 3 7 0 14 24
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 6:29  #87若松 26Yard FG    
2 ML 5:09  #15谷口→#80西崎 11Yaard Pass   #87若松 Kick
2 TC 10:53  #1中本→#6金原 7Yard Pass   #49一木 Kick
4 TC 0:47  #49一木 22Yard FG    
4 ML 4:24  #15谷口→#4田中誠 6Yard Pass   #87若松 Kick
4 TC 9:37  #22尾花 45Yard Rub   #88岩越 Run×
4 ML 10:14  #11田中蔵→#80西崎 11Yard Pass   #87若松 Kick
4 TC 11:59  #1中本→#23大下 9Yard Pass   #14室田 Run

まあよく言えば「両チームの攻撃が仕上がりよくて」なんだろうけど、悪く言うと守備が結構ザルっぽくて。
ライオンズは相変わらず谷口のスクランブルがキーゲインだし、クリエイターズはいま一つギアが上がってない(というよりセカンドギアでべた踏みみたいな迫力が無い)し。守備はどちらも要所でポンポンと進められる(が、ライオンズの方が重いかな)。
ライオンズの守備は今回、 DTが押し込めずにそこを突かれていた。クリエイターズは要所でパスが通されてしまっているし。

現時点では伸びしろに関してはライオンズの方が感じるものの、空回りしてしまっている感じが強い。RBの小嶋が中央を切り裂けない(そういうタイプではないのに、そういうプレーをせざるを得ない)のが残念で、クイックネス溢れるダイブバックが一枚加わるともっと栄えるのだろうが。
クリエイターズについて言うと、この試合QBに#8徳島が入らず、中本メインで実によく展開したと思う。こういう攻撃もありっちゃあありだ(徳島はオプションで左右にゆさぶるのが魅力だが、中本のようにポケットパサーが1試合リードするというのも、それはそれで魅力がある)。
惜しまれるべきはパンターかな。

2015/5/10富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Hurricanes Hu 0 0 0 0 0
警視庁イーグルス KE 3 21 7 21 52
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 6:18  #56原嶋 25Yard FG    
2 KE 2:06  #27岡野 11Yard Run   #56原嶋 Kick
2 KE 4:53  #17中山→#18斉藤 12Yard Pass   #56原嶋 Kick
2 KE 8:06  #1板井 1Yard Run   #56原嶋 Kick
3 KE 10:36  #34金子 4Yard Run   #56原嶋 Kick
4 KE 1:10  #5荒川 46Yard Punt.Ret   #56原嶋 Kick
4 KE 3:45  #3松岡→#81井上 51Yard Pass   #56原嶋 Kick
4 KE 12:00  #34金子 1Yard Run   #29長洲 Kick

※公式記録だと4Qの荒川のリターンが10:10になってますが、それは残り時間(10:50)を混同したものと思います。

前回13人だったハリケーンズは17人でした。ただし、前半途中ラインの選手が2人負傷し、一人は直後から攻撃限定、一人は後半から守備限定交代で、という事態に。最初の負傷退場のあたりから、粘りきれずグスグスになった印象が強い。
また、ちょっとしたスピードラッシュにラインが保たないので、経験の浅いQBの佐々木が非情に気の毒だった。
※試合後の挨拶、及び帰りがけに小耳で挟んだ情報では、「怪我人が多く回復するまでは登録させていない」「新人も入部した」ということで、秋までにはそれなりの改善が見られると思われる。
また、パンターかロングスナッパーに問題があるのか、パントが全てQBがスナップを受けてからピッチバックするもので、それでも飛距離か出ないのが苦しい。

なので、この試合によって警視庁の実力がどうこう、というのは禁物。
まだまだ上位とやりあうには力不足だと思うので。

2015/5/10富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
明治安田パイレーツ MP 0 14 0 0 14
Bullsフットボールクラブ Bu 0 7 2 6 15
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 Bu 0:12  #42後藤 48Yard Fum.Ret   #5奥野 Kick
2 MP 5:35  #99赤津 29Yard FG ×    
2 MP 9:52  #6田上→#23大貫 52Yard Pass   #99赤津 Kick
2 MP 11:58  #6田上→#80高橋 11Yard Pass   #99 Kick
3 Bu 9:36  Safty(エンドゾーン内でサック)    
4 Bu 0:06  #19森→#81高濱 23Yard Pass   #5奥野 Kick×

非情に口の悪い言いぐさになるが、パイレーツの自作自演の試合であった。

いやね。パイレーツのこの試合のスタンスとして「まずは、ランでリズムを作りましょう。相手が脅威に感じてくれたら裏を狙ったパスをしましょう」だったと思う。そういう意味では逆にブルズも似たような印象だったんだけど、1Qは完全にブルズ守備に噛み合っちゃった。その噛み合ったままに2Q最初のプレーでロケットファンブル(そのボールがストライクでブルズ#42後藤の胸に入る)。
実はパイレーツのスポッター席の近くにいたのだけれど、1Q中盤くらいからスポッター席では相手の守備を見破っていたのに、ベンチがまったく対応していないらしく、相当スポッターがじれていた。
そこを修正すると、かなりテンポ良く攻めることが出来た訳で、それが2Q3回の得点機(1回はキック失敗)に繋がった訳である。

が、3Qになると要所で反則になるはファンブルロストのターンノーバーが起きるは、パントで蹴り込まれて自陣10ヤードくらいからの攻撃でスプレッドからロールアウトしたところでセイフティ喰らうは、ばたばたぐだぐた。

決してパスの精度が良くない森にTD決められたのは、まあ仕方ない(あれは森が頑張ってプレッシャーに耐えて投げたし、CBの前に身体をねじ込んだ高濱のコース取りが上手かったし)とはいえ、ねえ。なんかズブズブ。

そういう意味では、両チーム25ヤードの内側でもキック蹴れないというのはどうかと思う。15ヤードの内側なら、では攻めきれないでしょうに(ちなみに敵陣30ヤード以内でFG狙いは赤津の失敗したキックのみで、他は全てギャンブル。それってどうよ)。
なんとも噛み合わないパイレーツと(秋には改善出来そうな感じはするけど)、そこに救われつつ頑張ったブルズ、という、まあドングリの背比べみたいな試合でしたわ。

あと、パイレーツのキッズチアに苦言。
ハーフタイムで出番の終わったキッズチアがスタンド内ちょろちょろするし、家族ごと3Qに民族大移動するのはどうかと思うね。ってか前半もキッズが最前列うろちょろしてるんだよね。
しかも、出番直前には父母が最前列の欄干に群がる群がる。
ああいう「場をわきまえない低いモラル」に対して何ら指導しないというのは、どうかと思う。っつか、キッズは最後まで声出しさせるべきじゃないの?
着替えに戻るって事は、ハーフタイムで上がりで、あとは知らんぷりって事で、フットボールチアじゃなくて単なるお遊戯発表会じゃない。
なんだかね、もうあきれてきましたわ。 

2015年5月3日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
リクシル・ディアーズ LD 3 0 7 17 27
東京ガス・クリエイターズ TC 0 0 3 7 10
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 LD 11:31  #14青木30YardFG    
3 TC 8:11  #49一木24YardFG    
3 LD 10:33  #22岡部15Yard Run   #29丸田Kick
4 LD 2:06  #14青木32Yard FG    
4 TC 4:09  #8徳島6Yard Run   #49一木Kick
4 LD 7:16  #32前川29Yard Run   #19碇Kick
4 LD 9:59  #30山脇15Yard Run   #7宮本Kick

端的に言うと「東京ガスのスタミナ切れで試合は決した」ということです。
事情はは分からないけれどディアーズはQBを尾林で通したのですが、RB も昨年の新人と今年の新人を軸に使っていました。まあ、ロングパスがお辞儀してDBが先にコースに入ってインターセプト3回(うち1回は相手がインターセプト前にラフプレーしていて帳消し)というのはご愛嬌だけれど、充分チームコンセプトと合致した攻撃力を示せているとは思う。
思うんだけど、ラインが。右サイドが完全にグスグズ。スピードに耐え切れなくてランはロスするしパスはポケット崩れるし。相手にスタミナあったら、終盤危なかったよ本当に。ここは去年もプレー選択でごまかすことでなんとかして来たけど、今年はそうも言ってられないかも。
ただ、RBの出来は悪くなくて。ラインが整備されたら山脇とか堀は充分楽しみな選手。逆にレシーバーの底上げがほしいかな。

で、クリエイターズ。ダイアグラム的にはしっかり相手を止めることが可能で、3Q前半までは実によく出来ていたと思うのね。
けれど、どうしても気になるのは「そこから先の力強さ」とか「ぐいっと相手を押し込むような鬼気迫るプレー」とか、そういうのはなくて。たぶん個人的な力量差・体力差が目立ってるんだと思うのね。ランだって徳島のスクランブル・QBドローが頼りになって来てしまったし、尾花の他にもう一枚、現状を打破するような楔を打つRBがいたら、もっと徳島のプレーも光るように思うんだけどね。
いずれにせよ、ある程度アジャストされ、かつスタミナが尽きた3Q後半からは守備が相手を止められない悪い流れに陥ったので、このままではかなりつらいかなあと言う気がする。

2015年5月3日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
オービック・シーガルズ OS 0 7 0 7 14
ノジマ相模原ライズ SR 3 3 0 6 12
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SR 3:07  #8出澤25Yard FG    
2 SR 1:51  #8出澤45Yard FG    
2 OS 11:30  #6菅原→#81松永 21Yard Pass   #1金親Kick
3 OS 2:52  #1金親46YardFG×    
4 OS 1:34  #29長尾46YardFG×    
4 OS 8:29  #6菅原→#18木下 6Yard Pass   #1金親Kick
4 OS 10:49  #18荒木→#19松尾13Yard Pass   #18荒木→#25東松Pass×

す、すみませんっ

渋滞で遅れましたっ 
いえ、首都高の山手トンネルが出来たので、東名と都心環状の合流の渋滞が回避出来てスムーズに、なあんて思っていたら、湾岸線が大渋滞。アクアラインからの渋滞と追突事故で大井~東海間がピクリとも動かず。やむを得ず大井で降りたら空港連絡道路も渋滞で。
結果として前半見ることが出来ませんでした。

後半だけ見た感想で言うと、どっちもアレです、伸び悩み中。
まずシーガルズはRBを中西・原・望月で回した(加藤も1プレー参加)が、効果的なプレーになっていなかった。なので、かなりパスを使わざるを得なかったという所か。これはひたすらにラインが仕上がっていないからだと思うけれど、もしかしたらそういう方向性なのかも知れない。
パスはレシーバーの再編中なのか、萩山や木下をインサイドに配置して、ベテランの域に入った阿南や平野を多用。ただし以前ほどの脅威が感じられないのはコンビネーションのせいなのか、はたまたQBの質(今回は登録QBすべて試した)のせいなのか。
QBに関して言うと、こういう起用方法で選手が伸びるのかどうかは疑問だけれど(後半に関して言えば、起用ドライブ数が少ないと思う)

で。ライズ。攻撃ラインが全く勝ててない。いや、スピードラッシュにフロントサイドが機能出来てない。あれではプレーにならない。
なので、現時点ではかなり厳しいと言わざるを得ない(つまり、木下のスクランブルが生命線になる)。ってか、いい加減鴨志田や畠山を引退に追い込める選手層になってくれって感じ。※スタミナが不安なんです、二人の。その穴を平気で埋められる是選手がいるなら、とっくに引退しているはずだし。

結果的に言うと両チームとも守備はメンツ落としたらやられるってことで今のところは引退選手の穴が埋め切れていないという感じか。秋までにどこまで底上げできるかがカギだろうな、という試合でした。

2015年5月2日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
IBM Big Blue IB 9 0 0 0 9
アサヒビール・シルバースター SS 0 13 14 7 34
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 IB 4:48  #8小田倉22Yard FG    
1 IB 5:01  #24斎藤35Yard Int.Ret   #8小田倉Kick×
2 SS 0:38  #17ミルズ→#3ウィルソン13Yard Pass   #11戸倉Run×(スナップミス)
2 SS 11:48  #17ミルズ→#3ウィルソン 2Yard Pass   #11戸倉Kick
3 SS 2:30  #17ミルズ→#3ウィルソン19Yard Pass   #11戸倉Kick
3 SS 9:38  #17ミルズ→#3ウィルソン 28Yard Pass   #11戸倉Kick
4 SS 6:57  #12高松28Yard Run   #11戸倉Kick

IBMは全スナップを多川が受けていたが、末吉もいないし、完全に調整練習モード。と、酷評するのもレシーバーの落球率が凄かったから。ジョン・スタントンが五連続でキャッチ出来ないとかに始まり、終盤はスタミナ切れのせいか多川のコントロールが逆リードになりがち。結果として試合は自滅モーとという印象。

さてこの試合のメインはなんと言ってもシルバースターの話題の外国人QBマーション・ミルズ。なんだけど……。
最初のプレーでスラントに走り込もうとして滑って転んだ移籍外国人ウィリアムズが立ち上がろうとしたところに投げ込んでそれが胸に当たって浮いたところをインターセプトリターンTDされるという悪印象スタートであった事を差し引いたとしても、「うーん。なるほどそれほど話題になる訳じゃない選手かも」という印象(秋にはがらっと変わるかも知れない)。
というのも、基本ファーストチョイスがウイルソンで、次が戸倉。後は全く呼吸があってない。これってクラフトがスタントンばかりチョイスするのと同じ傾向だよね。
しかもクラフトが「どの手の位置からでもパスが出せる」肘から先のスナップで正確にコントロールするタイプなのに対して、ミルズは「肩を必ず回して投げる」上に「ボールのリリース位置が肩のラインで、かつ肩に密着している」かなり低い位置でのリリースばかり目立った。実際DLに一度ひっかかっているので、オービックあたりには通用しないかも知れない。
それよりも、シルバースターにとって嬉しかったのはRBの新人を試せたことではなかろうか。特に中央を攻めるのに適した#10柳沢は、身体が出来上がってプレータイミングになれたら、楔のプレーとして使いたくなる存在に見えた(以前ほど松崎や濱田が走れていないことも踏まえて、ダイブバックは必要)。また久しぶりに#12高松がいい走りをしていた(システムの違いもあるので学生時代ほど活躍出来ないかも知れないが、クイックプレーはやはり見事だと思う)。これでラインのコンビが出来上がれば……数は補強していないので、練度上げないとね。
昨年から回復傾向にあった守備は、この試合を見る限りは引き続きフロントの強化に成功して続伸しつつある。ただLBとDBのベテランが抜けた穴が今後どう響いてくるか。なかなか興味は尽きない。
でも、そういう意味じゃ、別にQBは安藤のままでも良かったんじゃない?