FreeBS8.0-RC2を入れてみました。

観戦にいかなかったのは仕事がつまっていたからと体調不良と大ポカしてストレスがたまり不眠症になってしまった為。

そこでささやかながらFreeBSD8.0を入れる為の準備としてRC版で試しインストールしてみました。
ちなみにマシン環境は余り物で作ったので
Gigabyte GA-MA785GM-US2H AMDのAM2+(型番忘れました)
メモリ1GB HDD 160GB
というもの。

インストール構成は
デスクトップ環境 KDE4.3
かな漢字入力   SCIM + Anthy

結構ハマりますので、簡単にメモしときます。

1.インストール
DVD-ISOイメージからインストール。以前のCD-ROM Disk1から入れるのに比べればマシだが、それでもパッケージはJapaneseがない。正直KDEやGnomeを入れるときはパッケージからの方が時間がかからなくてよいが、この場合は日本語化の為に追加インストールが発生。

2.X.orgの為の設定(1)起動前に必要な事
/etc/rc.confの早い行に以下を追加。
hald_enable="YES"
dbus_enable="YES"
この二つがないとX.Orgでマウスとキーボードが動かない。

3.X.orgの為の設定(2)Config
/etc/X11/xorg.confに日本語設定を追加
Section "InputDevice"
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
EndSection
他はいじらなくて良いでしょう。

4.KDEの日本語化ツールのインストール
パッケージでは/Japanese/ja-kde-ln10n-4.3.1
Portsから/japanese/qt4-codecs-jp
を入れる。得に後者を忘れるとLangに関わらず各所が英語表示のまま。個人的にはパッケージで対応して欲しいのだけれどねえ。

5..cshrc
setenv LANG ja_JP.eucJP
setenv LC_ALL ja_JP.eucJP
setenv XMODIFIERS @im=SCIM
一応お約束です。UTF_8にはまだしません。ついでに.xinitrc/.Xsessionで export文を使っても問題はありません。

6..xinitrc
xmodmap ~/.Xmodmap
scim -d
exec /usr/local/kde4/bin/startkde4
KDE4からはパスが違うので注意が必要。単にstartkdeではブートしない。パスを忘れると偉い目に。
xmodmapは以下の設定後に有効。ファイルがないとエラー、なのかな。

7.アンダースコア
実はX.orgの欠点で、アンダースコアが使えない。それを補正する。
ターミナル上で
 #xev
を実行。マウスをウインドウにポイントし、そこでアンダースコアのキーを押下げすると、ターミナル上にキーコードか表示される。
 ~/.Xmodmapに以下の用に書く。
keycode @@@ = backslash underscore
@@@のところがキーコード。これで再起動。

8.音
一番ドツボ。まずデバイスの読み込み。以下基本はコマンドプロンプト
#kldload snd_driver
続いて採用されたドライバを確認
#cat /dev/sndstat
ここでサウンドデバイスが複数ある場合があるので、先は試しながらの設定となるが、
/boot/loader.confに
snd_hda_load="YES"
と書く。これはデバイスによって書くのが変わる。
ことHDMIがあるとこれを最優先サウンドデバイスにしてしまう。
そこで/etc/sysctl.confに
hw.snd.default_unit=1
と買いて再起動。
これでも鳴らない場合はX環境でターミナルを起動し
# sysctl hw.sound.default_unit=1
 とタイプ。これで音が鳴りました。
 

9.UNIX同士の連系:NFS
サーバサイドについては省略。
クライアント環境は
rc.confに以下を追加
portmap_enable="YES"
nfs_client_enable="YES"
nfs_client_flags="-n 4"
rpc_statd_enable="YES"
rpc_lockd_enable="YES"
多分、どれかはいらない筈なんだけど、それがよく分からない。各種サイトを見てもバラバラだったのでほぼ全ての設定を追加している。
ここで自分のPCにリンクの空フォルダを作成。
続いてリンクコマンドは
mount -t nfs 192.168.@@@.@@@:/[リンク先pcの絶対パス] /[自分のpcのシンボリック用パス] 多くの解説がmomt -t [サーバ名]:/[リンク先PCの絶対パス] /[自分のPCのシンボリック用パス]で説明していますが、今回試した結果はIPアドレス直打ちで接続できたので。
ちなみにサーバ側で接続権限を限定してあります。
—-2009.11.3追記
これだとSambaの範囲で文字化けするので、smbfsを使うことにした。
mount_smbfs -E euc-jp:cp932 -N -I [サーバのIPアドレス] //[User名]@[サーバ名]/[リンク先のSamba上の名称] /[自分のPCのシンボリック用パス] ただし、これをfstabに書いても自動でつながらない。何か設定が間違っていそう。
cp932に固執したのは、MP3プレーヤーが動くかどうかに関わっている為。ちなみにBeep Media Playerであればcp932のタグ、ファイル名ともに使用可能でした。BMPxでは再生不可。
※ただ、この問題はitunesなどでリッピングした場合には問題がないらしい。特にタグがUTF-8なら動くらしい。
 

その他、ブラウザはOpera。Forefoxよりコンパイルが短くていいから。
 ただ長く使うとFEPが壊れる可能性大る 

今、はたと気づいた

10月、一試合も見に行けなかったっ!!! 来週は絶対日曜日だけは行くんだっ

この所仕事が詰まって(会社および組合)、結果として休日出勤をしたりしてます。ムリをして残業しまくればいいんでしょうが、どうも職場の空気が8時5時の雰囲気が強くて(フレックスですが、標準が9時6時)、なんかやる気がわかないのね。
※久保田の性質上、残業無しなら隔週で6勤1休の方が向いているようです。

その上モチベーションは下がるし。実はNFL録画視聴はまだ2週目が終わったばかり。3週目に入る所で、このクライマックスシリーズのもりあがりで。

あと、なかなか体調が戻らないです。困ったモノですわ。

ははは、もーね、あとはtotoBIGしか楽しみがないですわ。

ごにょごによした結果

せっかくごにょごにょ出来るようになったので、現在CATVで放送しているアメフトはガツガツ録画しているのですが、その結果「すっげつまんねえ」という事態に陥り、結果としてアメフトがだらだらに見えてしまい、行く気がなくなってしまったのです。

ええとね。
問題はスポーツアナウンサーの質の問題だと思うわけです。
現在一番ひどいのがG+です。ひどいと言うより、さすが日テレ系というか、教育が出来てない中堅にマイク持たすな。
ある回では、解説のTDPro誌・松田編集長と完全にかみ合っておらず、画面としゃべっている内容もかみ合わず、とにかくアナウンサーが一人悦に入ってダラダラと知ったかぶった断片情報を垂れ流してたので、もうそれで見る気力が無くなった。
まあ本当に呼吸が合わない。そのダラダラ感がまた、無編集の素材の垂れ流しと相まって悲惨なことになっている。
相変わらず松本直人とか松田てつひろの「上から目線」はいらだちを覚えるし(結局それはアナウンサーの力量の問題で、かれらが「こいつばっかじゃねえの」的憐憫の目線で言うからそう取れる訳で)、読売系は撤退して欲しいよねホント。

GAORAはまだましだけど、それでもどうしてもタージンのベタベタなレイダース贔屓の回はとばしますね。チームに愛がある事と、試合の中継アナウンサーである事は別で、こういう偏向した仕切りは耐えられない。

こうやって耐えられないモノをだらだら見ていると、どうしても我慢できなくなって来るし、その悪いリズムが実際の試合を見に行く気力さえ削いでしまっているのである。

うーん、なんて言うんだろう。わくわく感が無いって言うのかな。
ついでに元ソース加工無しでやると、結構つらいのね。

その点NHKはいい。数年前までちょっと問題のある(判りやすくしようとして逆にウザかった事例はある)ケースもあったけれど、現在は解説もアナウンサーも、実に問題なく心地よい。
出来れば高野さん外して安部奈知や東海辰也、許されるなら鹿島の森ヘッドとかオービックの大橋ヘッドとか入れて欲しいし、かなうなら2時間半バージョン(放送枠2時間50分、ニュース20分のバージョン)で統一して、週4本放送にして欲しいとは思いますが。
ホント、スポーツ中継はNHKにかなうモノ無し。

TBSとかフジのように、スポーツ中継をバラエティ化(スポーツをバラエティ化しているのではなく、中継をバラエティ化している)するセンスの悪さとか、テレ朝のサッカー独占の愚(セルジオ越後はいいが、松木は嫌)を考えるに、NHKに金を払う必要は、あると私は思います。ネットメディアではこんな安心感は得られないからね。

なんか西ではとんでもない事になっているようです

いやー、たまたま関西連盟のサイト見て、目が点になりました。
関西大学、すごいじゃん!

この後のスケジュールを見ると、圧倒的に関大優位ですが、どうなんでしょう。関西の場合は「同率プレーオフ」が制度としてあるので、すんなり行くとは思わないんですよね。

どうも速報等見ていて思うのが、「結局、マンネリなんじゃない?」という事ですね。
関学なんか典型的に、おそらく過去類を見ない長期政権で(鳥内さんの是非を問うているわけではない)、立命館も基本は変わっていなくて。京大は水野さんが歳を重ねすぎた為に選手との距離が出来てしまったというのが長期低迷の理屈だと思うのです(篠竹日大末期、一時期の明治などと同じですよね)。
だから、一度衝撃を受けた関西は、来期からおもしろくなりそうです。

ただ、関大が甲子園トーナメントに出ても楽すぎるんですよね。悪いけど、仙台大あたりと勝負してくんねえかなあ、とか思ってしまうのですよ。波乱は起きやすいですよね。

 

ちなみにここの所見に行く気力がわきません。これはまた後でエントリしますが……やはりNHKのスポーツアナウンサーは凄いというか、TD編集部スタッフを解説からカットしたNHKの編成局の偉大さというか。
どんなにすてきな素材でも、調理人がヘボだとまずくなり、それが影響してしまう、という事です。南無阿弥陀仏。

Winny高裁判決と、欧州型裁判制度の限界(2)

大事なこと書いてないじゃん(笑)

今回の裁判は、アメリカだったら罪状も判決も異なる訳だが、基本刑事裁判ではなく民事裁判で損害賠償および活動制限という事になる訳ですが、日本ではそうならないので。
これは裁判の判断基準が日本を含む欧米型の「損害賠償を最優先」と言う考え方と、アメリカのように「権利の抑制による再発防止と、弁護費用のムシり取り」で行くものの決定的な差だと思うのです。

そもそもこの事件を刑事事件として扱うのは、日本では限界-つまり犯罪を規定する法律がすべて後追いのため、新たな判例を作る事を含めて法律概念が保守的という意味-があり、アメリカのように「あくまで権利侵害の認定を優先する」スタンスで社会罰を加える事とは、根本が違っている訳です。

従って今回の事件は「罪状優先型」とでも言うべき欧州型(いや、もっと正確に言うと「プロイセン型」だけど)裁判制度では、裁くことが出来ない刑事罰だったという事だと思うのです。

いや、別にだからといってアメリカ型裁判がいいというつもりはサラサラなくて。
2chの西村氏が民事で損害賠償を受けても払う気がないというのと同じで、罪を罪として認知出来ない裁判では意味が無く、同時に権利の抑制という手段が採用できない法体系に問題があるわけです。
※ちなみに、西村氏の居直りに対して裁判所は「彼が役員をしている企業に対して、その報酬を差し押さえると共に、その振込先口座の預金高を差し押さえる」事と、「その先にある未申告収入の実態を税務当局に告発」ぐらいはしてもいいんじゃないですか?出来ない理由が知りたいです。-但し、。2ch裁判については、最近考え方が変わっているので。あくまで2 chの罪は「モラル形成とその維持」が欠如していることであり、場の存在は否定しません。

先に書いたように、Winnyを制作した際に、および問題が明らかになった段階にて、法的・社会的問題のある使い方が出来る認識があった時点で、対策を一切講じず「脱法行為は違法行為にあらず、法がザルだから何やってもOK」という姿勢は、反社会的行動でしかないです。もし制作者サイドが「グレーゾーンになる部分については、権利者に最大の配慮をすることと、権利者の生活を守るためにお金を落としていきましょう」などの著作権権利者に理解を示すアジテーションを行っていたら、刑事裁判なんぞにならないし、もっと発展的に「権利者にも利用者にもそれなりにハッピーな結末が待っている」ビジネスモデルに展開できた筈なんだよね。

結局、映像音響系はピア・ツー・ピアではなくオンデマンドに推移しちゃったし、そういう意味で「技術の発展に殆ど寄与していないプログラムで、いつまで鼻息荒くしてやがる」という気持ちの法が強いし、Winnyの当時から先進的であったスカイプなどが幅をきかしている以上、この人が言うような「開発者の萎縮」は起きず、パラダイムはシフトしちゃった訳で。裁判に訴えの利益がないと思う次第です。

っつうか、裁判所はもっとITを勉強するか、知的裁判所のようなものを作る必要があるかも知れませんね。

Winny高裁判決と、欧州型裁判制度の限界

ファイル交換ソフトWinny制作者が、著作権侵害幇助の罪に問われた事件について、控訴審が無罪判決を言い渡したそうです。

これは残念ながら、「どこに力点を置いて議論を審議したか」によって答えが変わる内容ですかせ、この判決そのものについての是非は問いません。おそらく地裁側が「公共の利益」を中心に「迷惑かけた現況だから、何かペナルティを」としたのに対して高裁は「純粋に罪状に照らし合わせて是非を問うた」事になると思います。判決文読んでないから論評をベースに話をしていめに過ぎませんので、どっちがより正しいかという問題になると、「その時の風潮による」んじゃないかと思うわけですが。

ちなみに、私は「罪状はともかく、Winny開発者に罪はあるかどうか」と言われたら「あります」とはっきり言います。
と、いうのは、当時すでにファイル交換ソフトによる著作権侵害事件は相当数発生しており、またそのソフトの存在故にネットワーク帯域を圧迫していた事もはっきりしていた訳で(アメリカにおけるナップスター等の交換ソフトが引き起こした事例による)、開発時点で判っていた問題を回避するのは開発者の責務であるというのは当然の事だと思うのですが。
だから、刑法上では無罪でも、社会的には罪を背負うべきだと思いますね。

被告曰く「開発者が想定していない使い方をされただけで犯罪となるなら、殺人を犯した凶器の包丁を作った職人が殺人幇助で逮捕されないのはおかしい」であるが、「ファイル交換ソフトは著作権侵害に使われる悪いもの、包丁で人を刺し殺すのは間違った使い方」という形で通念が形成されている状態でこの主張は通らないと思いますよ。
せめて「大麻の搬送に宅急便を使ったからって、宅急便のシステムを考えた人が訴えられないのはおかしい」なら判りますけどね(モノを運ぶ=データをやりとりする、という意味で同種。ちなみに貨物運送は、法律により内容物を配送業者が検閲することが出来ない)。
ただ、確か問題になる度に「正面から解決する」事をせず「逃げ道ばかり探して改造した」ように見えるんですよね。それはおかしいだろう、と。

ちなみに、被告の言い分が正しいなら、エコナ油の発ガン性に気づかなかったメーカーは何ら責任を負わないし、森永ヒ素ミルク事件も水俣水銀事件も、作り手は一切罪も責任も負わないという暴論が成立します。
それは、おかしいでしょう。そんな当たり前の事を無視して「開発者の意欲が損なわれる」はおかしいですよ。

久保田としては、目的の機能を果たすために必要だったのは「ファイル交換ソフト」ではなく「期間限定、アップロードサイト・投稿者からの寄付で運営」というビジネスモデルだったんじゃないかな、と思うわけです。しかも、それをやるのはあくまで2chサイドが有志を募って(別に、現状の「勝手連型ログサイト」でも良いのだが、それを「はてなブックマーク」形式なりWiki形式などで公式サイトで検索可能なシステムにすれば良いと思うのですけれど)、なるべく拡散を防止していくべきだったと。

毎度のことだけど、久保田は2chが嫌いです。嫌いだけど、存在の否定まではしません(あくまでアングラ的な所という意味で、そういう存在はあっても悪くない)。嫌いな理由の一つが「増殖と暴走を制御できない上に責任の所在が曖昧だから」というものがあります。たとえば昔のNiftyServeのように、責任の所在が判りやすい仕組みの中で暴走していてくれれば問題が起きたときに大人の対応がしやすいのですが、2chはそれを否定する所から入っているようにも見えるので、そこがとても嫌なのです(有志のスタッフが問題発言に対応する、といっても、Niftyのシスオペのように研修会開いて期間内の責任を明確にするなどの行為を行っている訳ではない以上、責任と言えるモノがあるとは思えない)。
今回の件も、精度の不備を「ゆがんだ善意」の名の下に行ったものだと思うので、社会的に問われる責任という意味での罪は、開発者側に存在すると思います。
ただ、刑法的にそうであるかどうかは別ですが。

なんとなく、正面から議論する事を避けた時点で、この人は開発者ではなく「プログラムヲタクの厨房」だったように思います。開発者を名乗るには、少しおこがましいと思いませんか? すでに同じ種類のソフトで社会的に問題がおこた板にも関わらず、予見できなかった、なんて言うのは。

※実はここから、著作物に関わる対価の話に繋がらねばならないのだが。

勇気ある決断

専修大学が新型インフルエンザの感染者が増えたことを理由に、試合を棄権しました。

本来なら優勝目指して一敗も出来ない局面なのですが、それでも「チームに限らず全体に影響が出ること」という視点で棄権したのは、大英断だと思います。

選手は悔しいでしょうが、是非全快して頂いて、この後何試合欠場するか判りませんが、なんとしても勝利をもぎ取ってベストパフォーマンスを見せつけてあげて欲しいものです。

もっとも、予防管理が甘かったという事は攻められるべきですか。

五輪招致について

今週いきなり実家から「ネットに接続できない」という泣きが入り、金曜の晩から実家に行ってメンテナンスしましたので、土曜日は観戦休養しました。(ちなみに、ルーターの電源を入れ直しました。管理画面からでは効果がなかったので、おそらくフレッツ網のメンテナンスで切断された後に不測の事態が発生したのではないかと。もう5年もたっているルーターなのですが、あと8年は維持しないと-8年もすれば、両親が引っ越す筈なので-)。

で、深夜に見ていたテレビ中継で、五輪開催地の投票を見て。
まあ予想通りの結果ですが、これでまず五輪招致に必要な条件とプロセスがはっきりしたと思います。
 1.赤字を許さないだけの国家的補助の存在
 2.複数回開催する為の「レジェンド」としての価値
 3.あまりに近い距離での投票直近で開催された事への忌避
 4.都市と言いながら国で決まるロビー活動
この4点を精査しないといけないですな。

1.について。これはモントリオールによって路線が定まったものですが(大赤字で、それ故に市民が20年以上の間の増税による支払いが発生した)、今回に関してはそこが弱かった事がシカゴ落選の一因です(但し、そこがすべてではない)。

2.に関しては、確かにアテネやロンドンといった大会が21世紀に入り2度目の登場を果たしていますが、バルセロナから20年近くヨーロッパ開催がない事が影響していると思います(冬のトリノはありますが)。しかし日本開催は「長野」があり、かつアテネやロンドンのように「かつての栄光の開催地」というインパクトがないのです(それは、幾多の国際大会が開催されている事も影響していると思われるが)。

3.についてですが、平たく言うと「北京のあと8年後に東京? アジアはいらねーよ」てという感情ですね。だから、今回本気で取りに行ったというなら、そこは無能の極みという事です(2024年を狙う為のロビー活動の一環ならですが、だったら落胆してはいけないのです)

4.についてはもはやオリンピック招致は「国家プロジェクト」です。オリンピック委員会という団体の独自の活動ではない、という事につきます。それはすなわち、アマチュアリズムとはかけ離れた金権支配と権力闘争の世界です。滅私奉公型アマチュアリズムを全面にしているこの国のスポーツ界(かつ一部の人で既得権を独占するちっぽけな野心で満たされている支配層)では、到底かなう筈もありません。

でもね。個人的には「現在の五輪をとりまく環境からして、東京では絶対にムリ」と思うんですがねえ。
真夏の外気30度超・湿度檄高があたりまえの東京都心でフィールド・グラウンド競技が可能か。
選手の移動は原則専用バスだが、渋滞対策がなにもないのに出来るのか(選手に、この複雑な東京の公共交通機関を乗りこなせなどという暴論を吐くのか?)。
ゲリラ豪雨に対応できるのか。
開催期間中に他のスポーツイベント(インターハイ、インカレ、高校野球、国体)が開催出来ない。
アメリカ基準で人気競技が開催できるのか(NY時間で時差が12時間ある訳だ)
などなど。
とにかくどうして楽観視できるのか、不思議なんですわ。

まあそもそも久保田的には日本開催地が東京に決まったプロセスがとても嫌だったので、はっきり言ってしまえば「石原、ざまあみろ」なんですよね。
※主観的な言い回しですが、「福岡が立候補して着々と準備していたのに、石原慎太郎が名誉欲剥き出しに横やりを入れて、JOCに政治的な圧力をかけて報告書を東京有利に書かせて奪い取った」ようにしか見えなかったのですよ。事実かどうかは別として、石原慎太郎が政治力を行使しなければ福岡が候補地だった筈なのです-そもそも東京五輪開催に向けては、施設建設予定地の築地市場移転の問題が解決していないのに、それを無視した答申だった訳だ-。

もう、次の選挙では石原慎太郎を候補にしてはいけないのです、政党は。別に彼が右翼思想の強い人だからではなく、新銀行東京といい今回の招致といい、ハコモノ思想と名誉欲で無計画に風呂敷を広げるだけの人だと言うことが判ったから、です。そして、正直に言えば新銀行東京の執政責任は都知事にあるので、石原慎太郎は都民に対して全資産をもって追加投資分の返済をする事と、政治舞台から消えて無くなるべきです。
彼のせいで、東京は、10年を棒に振ったと思います。

ちなみに……テレビで「残念ですぅ」と脳天気に言っている街頭インタビューの人たちは、推進賛成派ではなく「単なる傍観者」です。本当の賛成推進派ならば「信じられません」と言う筈ですから。