五輪招致について

今週いきなり実家から「ネットに接続できない」という泣きが入り、金曜の晩から実家に行ってメンテナンスしましたので、土曜日は観戦休養しました。(ちなみに、ルーターの電源を入れ直しました。管理画面からでは効果がなかったので、おそらくフレッツ網のメンテナンスで切断された後に不測の事態が発生したのではないかと。もう5年もたっているルーターなのですが、あと8年は維持しないと-8年もすれば、両親が引っ越す筈なので-)。

で、深夜に見ていたテレビ中継で、五輪開催地の投票を見て。
まあ予想通りの結果ですが、これでまず五輪招致に必要な条件とプロセスがはっきりしたと思います。
 1.赤字を許さないだけの国家的補助の存在
 2.複数回開催する為の「レジェンド」としての価値
 3.あまりに近い距離での投票直近で開催された事への忌避
 4.都市と言いながら国で決まるロビー活動
この4点を精査しないといけないですな。

1.について。これはモントリオールによって路線が定まったものですが(大赤字で、それ故に市民が20年以上の間の増税による支払いが発生した)、今回に関してはそこが弱かった事がシカゴ落選の一因です(但し、そこがすべてではない)。

2.に関しては、確かにアテネやロンドンといった大会が21世紀に入り2度目の登場を果たしていますが、バルセロナから20年近くヨーロッパ開催がない事が影響していると思います(冬のトリノはありますが)。しかし日本開催は「長野」があり、かつアテネやロンドンのように「かつての栄光の開催地」というインパクトがないのです(それは、幾多の国際大会が開催されている事も影響していると思われるが)。

3.についてですが、平たく言うと「北京のあと8年後に東京? アジアはいらねーよ」てという感情ですね。だから、今回本気で取りに行ったというなら、そこは無能の極みという事です(2024年を狙う為のロビー活動の一環ならですが、だったら落胆してはいけないのです)

4.についてはもはやオリンピック招致は「国家プロジェクト」です。オリンピック委員会という団体の独自の活動ではない、という事につきます。それはすなわち、アマチュアリズムとはかけ離れた金権支配と権力闘争の世界です。滅私奉公型アマチュアリズムを全面にしているこの国のスポーツ界(かつ一部の人で既得権を独占するちっぽけな野心で満たされている支配層)では、到底かなう筈もありません。

でもね。個人的には「現在の五輪をとりまく環境からして、東京では絶対にムリ」と思うんですがねえ。
真夏の外気30度超・湿度檄高があたりまえの東京都心でフィールド・グラウンド競技が可能か。
選手の移動は原則専用バスだが、渋滞対策がなにもないのに出来るのか(選手に、この複雑な東京の公共交通機関を乗りこなせなどという暴論を吐くのか?)。
ゲリラ豪雨に対応できるのか。
開催期間中に他のスポーツイベント(インターハイ、インカレ、高校野球、国体)が開催出来ない。
アメリカ基準で人気競技が開催できるのか(NY時間で時差が12時間ある訳だ)
などなど。
とにかくどうして楽観視できるのか、不思議なんですわ。

まあそもそも久保田的には日本開催地が東京に決まったプロセスがとても嫌だったので、はっきり言ってしまえば「石原、ざまあみろ」なんですよね。
※主観的な言い回しですが、「福岡が立候補して着々と準備していたのに、石原慎太郎が名誉欲剥き出しに横やりを入れて、JOCに政治的な圧力をかけて報告書を東京有利に書かせて奪い取った」ようにしか見えなかったのですよ。事実かどうかは別として、石原慎太郎が政治力を行使しなければ福岡が候補地だった筈なのです-そもそも東京五輪開催に向けては、施設建設予定地の築地市場移転の問題が解決していないのに、それを無視した答申だった訳だ-。

もう、次の選挙では石原慎太郎を候補にしてはいけないのです、政党は。別に彼が右翼思想の強い人だからではなく、新銀行東京といい今回の招致といい、ハコモノ思想と名誉欲で無計画に風呂敷を広げるだけの人だと言うことが判ったから、です。そして、正直に言えば新銀行東京の執政責任は都知事にあるので、石原慎太郎は都民に対して全資産をもって追加投資分の返済をする事と、政治舞台から消えて無くなるべきです。
彼のせいで、東京は、10年を棒に振ったと思います。

ちなみに……テレビで「残念ですぅ」と脳天気に言っている街頭インタビューの人たちは、推進賛成派ではなく「単なる傍観者」です。本当の賛成推進派ならば「信じられません」と言う筈ですから。