2021秋衆院選の私的総括

あんまり政治の話はしたくないという気持ちがあるのだけれど……

  1. 今回の選挙で自民党が勝利したというのは正しくなくて、これは明確な「野党連合のミス」であります。
    一番いけないのは野党第一党である立憲民主党が、自らの勢力拡大を出来なかった日々の活動。
    誤解を恐れずに言えば、この活動スタイルは旧社会党の(背景に労働組合組織がいる事で勢力が安定しているものの票を伸ばしきれない構造)スタイルそものもでありますね。
  2. 結果論として非正規労働者が増えた事で組合組織も思った程若手を吸収できてないという事もあるんだけど、政党帰属型の組合活動は社会の声とは呼べなくなって来てしまったという事が証明されたに過ぎない。
  3. 確かに「ビッグネーム議員の落選」は果たせたという事は野党共闘の成果かも知れないけど、それ以上に自分たちのビッグネームも選挙区落選や比例復活不可という辞退では、そもそも「全体的にビッグネームが嫌われた」だけの話ではないか。
  4. 意外なまでに共産党嫌いが顕著に反映されたという感じであった。これは正直、連合系組合自体が老害で思考硬直化しているという事でないだろうか? いやそれは共産党側も同じなんだけど……
  5. ここ数年ずっと野党政策が「与党の否定」から入った物ばかりで独自性も先進性もないのでヒステリックな主張を忌避したというのが正しい。
  6. ただそれだけ国民が「既存の政治体制をがっかりして見ている」事と「劇的に自分たちに都合の良い事が点から降ってくるのを待っているだけ」である事が解ったので、そういう路線を焚きつけたワイドショーが報道を名乗っている今のマスメディアそのものが問題なんじゃね?

もし本当に自分たちで何かを掴みに行きたいなら、それこそ「農村に帰れ」が一番なんですけどね、社会政策としては。農業法人化して少人数中規模生産をやればいいのですわ。東海道メガロポリスには何もない、って事をいい加減気付けという話です。

そういう政策を打ち出し、地方を行脚して丹念に課題を拾い上げる政党が出て来ない限りは、まあ無理でしょう。