NFA選手登録規定の変更について

ちょっと前に発表になった話で、結構袋だたきになった奴ね。

具体的には

  • プロ契約選手の人数の1チームあたりの上限を、外国籍選手3名・日本人国籍選手3名とする。
    ※プロ契約総数の4名は変更無し
  • X1 SuperとX1 Areaにおける選手登録数及び選手出場選手数の上限を63名とする。
  • 前年の契約において給与総額(総収入)が1,000万円を超えているプロ契約選手が翌年に契約する場合、前年に契約した条件を良化することはできない。ただし、成績が向上したことにより、既に締結された契約に基づく成果報酬部分の給与が増えることは妨げない。
    ※つまり基本給は上限1,000万でインセンティブは増減可能。

なお外国籍規定については、従前の通り(国内学校を卒業していても外国籍は外国籍。旧登録規定の国内学校卒を国内選手として登録出来る期間内の登録は、2025年まで猶予)。

冷静に言ってこれは、一番的確な表現とするなら護送船団方式ですわな。
つまり今回の編成変更(別途ふれている)において、明らかに「特定古参チームの切り捨て」を目論んだ上で、X2からX1エリアに引き上げたチームへの負担軽減を狙ったものと思われる。
つまりX1Ariaの上位と下位の実力差がこれ以上広がらないようにしつつ、X1エリアとSuperの間の実力差が広がらないように(※もともと8チームが適正規模だったのを無理矢理12チームにしちゃった都合で、Super入替参加規模とエリア上位の差が出来ないようにする)調整するのが目的だろうと。

これは日本の実態景気に即している話で(GDPだの輸出入終始だの株価だのでは無く、一般市民規模で競技に対する支出が可能かどうかの話)、まず外国籍(かつ海外学校出身)の選手に対する支払いが為替レートの都合で下位チームに不利になる(社員契約にするにしても2018年比で3割増)点、ついでクラブチームがプロ契約する際のチーム体力の問題などがあるのね。

これをもって「リーグ環境が収縮する」とか言うのは早計だし、素直に言って「プロを目指す学生がいなくなる」とか頓珍漢な発言もなんだかな、という気がする

まずね。クラブチームで「満足にシーズン完走できた選手で登録がMAXだったチーム」って、富士通・パナソニック・IBMだけですわ。※コンスタントに出ていない場合を除外します。それに23年は外国籍枠3人に抑えたチームが多かったのよ。
特に元々怪我がちだった選手が登録してややこしいことになったりビザの関係で試合に出られないなんてのはここ10年ずっと続いている(下手したら悪徳エージェントにカモられていたのかも知れないし、善意が裏目に出たかも知れないし、いやさチームの脇が甘いだけかも知れない)話だ。
だったらいっそのこと「在日外国人とか国内在学外国籍とかを登録する方に舵を切ってもいいよね、元々外国籍登録ってそういう目的で制定されたんだから」って話になっても不思議ではない。

プロ契約については上限額が下げられた上に枠が1つ削られたと言う話があるけれど、これって単にサラリーキャップなだけで。抜け道としてインセンティブ上限は規制対象ではない訳だ。
でもよく考えて見てね。
会社の仕事をしないで関係ないスポーツで年1000万持って行かれる訳でしょ。しかも、自社の広告としてたいして訳だって無い人。
それってさ。社長の愛人が秘書登録で年1000万持っていて週1回も出社しない状態と何ら変わらないでしょ。
自分の勤め先がそんなんで、自分の給与上がらないのに、ってなるじゃん普通。
※ちなみに税引き前額面(賞与はインセンティブ契約部分と見做した場合、月額83万)
一般企業の入社4年目から数年間、そんな金額貰えるなんて夢のような話なんだよね。
一般中規模企業(ここで言うのは資本金ので示す中小企業ではなく、経営規模としてトップ500社の下くらいの意味)でさえ、50代で月額50万行けば良い方。関連子会社なら月額35万行くかどうか(いずれも税込み)だからね。
つまり、それでも夢ないのかい? って気がする訳だ。
新入社員としてまは同期の3割増しでスタートしたとして、ほんの数年で基本給でマックス同期の8割増しくらいになる収入だよね。
しかも秋シーズンに限定して見れば夏合宿から実質5ヶ月(プレーオフ1回戦負けの場合)で新卒1年目の年収(だいたい賞与込み400万と)貰ってたら、残りの期間バイトでも派遣でもいいから稼げば、年収なんて600万行くよね。今の時代に年収600万なんてそうそういないよ。
それがアマスポーツにおけめるプロ契約って事なんよね。しかもチームスポーツでは。

つまり「なんちゃってプロ」=「スポンサー企業の契約社員で金銭が自由に設定できる状態の選手」として登録出来る現状において、根本的にプロ契約する意義って何なんだという話がすっぽり抜けているから外野と運営で距離が出来ちゃうのね。

個人的には、Xリーグ関係者の中でも意見が割れているように思うのね。
そしてその関係者(特にチーム運営・チーム主催・チームOB)の中では「ホリデープレーヤーで日本一を目指す」という一種2000年代まであった表層的アマチュアリズムこそ真理としている層が大多数で、本来その枠を受け持つべき実業団(元々製造系の実業団が少ないというもあるんだけど)が存在しないから、プロ化とか海外選手とかそういう事に拒否感が出ているのだと思う。
それを全て切り捨てるとなると、リーグ自体をプロ化してホリデープレーヤーを切り捨てるしかないんだけど、正直リーグのプロ化って失敗すると全部共倒れで、構想とか考えた時に相当経営コンサルとか銀行関係とかが相当叩いてもんで収益プロセスに道筋付けないと駄目という話で、現在のアメフト文化圏では到底無理。
だから護送船団方式にするしかんないのよ。

そこ、判ってない人が多すぎるのよ界隈。