当たり前のことだと思うんだけどなあ

麻生総理の「失言」として取り上げられている

「金がないなら結婚するな」

って、当然のことだと思うんですが。

「結婚してから金がなくなったら離婚しろ」と言ったわけではない訳で。

結局、結婚って「家庭を持つ」つまり「子供を軸にした支出構造に特化した生活形態を維持する」ことになる訳です。
一般論として「子供が生まれてから大学を卒業するまでにかかる教育費」は1000万、と言われています。生活費を入れたら一人2千万程度ではないかと。
一人あたり月収が手取りで平均30万として賞与4ヶ月相当と換算したら生涯賃金は1億ちょっと。生活費とか(小遣い含めた生活費が月10万として、だいたい5000万が生涯賃金から消費される)を除いた残額で老後まで含めて計算しなくてはならない筈です。

そりゃ、お子さんを持たないで「互いに支え合う事に特化した生活形態」を結婚と呼ぶのであれば別です。が、多くの方は子供を持ちますから、この計算を当然して打算の元に結婚しなくちゃいけないのです。当然、グレードアップを図りたい方は努力して「仕事の鬼」になる訳ですがね。

うちの姉もそうなんですが、打算と目先だけでなんとかしちゃおうとしている人が「お金がない」とわめくのは論外です。
そりゃ確かに「就職氷河期」にドロップアウトさせられた人たちは仕方ないのかも知れませんが、実はここにも落とし穴があって。
結局中途半端に夢を追った代償が派遣契約だった、というケースの人たちは、そもそも自動車の期間工同じである事を認識した上で何とかしなくちゃいけなかったのだから、ライフプラン上「生活と職業をバーターした」関係なんです。
よく「同じ仕事をしているのに、俺らの方が社員より仕事が出来るのに」なんて戯れ言を聞きますが、本当に社員より価値が高い生産力を持っているなら、正規雇用されるはずなのよ。逆に言うとその程度の能力なら、正規雇用されない無駄な力なのよ。

なので、この発言って揚げ足とるマスコミの方がみっともない訳です。記者の能力ががた落ちしているなあ、と思います。