2023年10月21日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オービック・シーガルズ OS 14  24 
 東京ガス・クリエイターズ TC
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:46   #9ローリング38Yard Punt.Block.Ret  #98中山Kick
2 OS  4:24   #17クルカ→#29李 7Yard Pass   #98中山Kick
2 OS 8:49   #17クルカ→#29李 15Yard Pass   #98中山Kick
2 OS 12:00   #98中山 27Yard FG×  
3 OS 8:49   #12山﨑 52Yard FG  
  オービック 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(8-10-0) 6(2-4-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 22-105- 20-1-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 29-20-1-166-2 20-9-0-76-0
Total(ATT-Yard) 51-271 40-77
反則(Att-Yard) 1-5 1-0
Punt(Att-Yard) 3-92 9-314
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 5–81 2-2-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-31-0 3-0-55-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分58秒 22分2秒

今期(今秋む)初ガルズ。

なんだけど……

なんか、ひどくなってない?

いやいや、ちょっと語弊がある。
確かに李は凄い。ハフも凄い。QBのクルカは初見だけど、中々クレバーだ。西村七斗もいい。
でもね。スタッツ見て、李+七斗+ハフでプレーの8割締めてるのよ。特に七斗が負傷退場してから、李出ずっぱり(4Qになってしばらくしてから交代した)
池井や有斗の出番(ターゲットになる)も少ない。
つまり、2番手以下が、1番手を脅かすほど成長していないという事なんじゃないかな。
例えばハフが怪我をしたら、李がコロナに感染したら、現状一気に層が薄くなるという事では無いのか。そうした時の為に、経験をませるという思考はないのだろうか。

逆のシチュエーションが、この試合の東京ガスだ。
正直に言うが、この東京ガスは前節ライズに勝った時の東京ガスに比べると桂馬抜きと言うべき攻撃で受けて立った。
というのも、QBはともかく(註:これは若林を高く評価しているからともかくなのだが)RBはエース格の星野・森分がフィールドに入りもしない(※スタイルしているが、星野は最後までヘルメット持たず、森分はヘルメットを手にしてサイドラインに立ったものの、サイドラインの攻撃メンバーと距離を取っていた)というのは、恐らく最終節に全振りしたのだと思うが、結果として控えの成瀬と成田にトップチームとの対戦経験を与える事が出来たのは大きい。

そういう意味でガルズは圧勝しておかねばならなかった相手な筈である。
この先、とても不安である。

2023年10月日富士通スタジアム川崎第二試合

   1Q 2Q 3Q 4Q Total
 胎内ディアーズ TD 16 
 エレコム神戸ファイニーズ KF 16 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TD 1:50   #61川村53Yard Run  #14青木Kick
2 TD 2:57   #12大和田→#84井田3Yard Pass  #14青木Kick×
3 KF 5:50   #5ピンデル→#14ハワード8Yar Pass  #16谷川Kick
3 TD 8:54   #14青木35Yard FG  
4 KF 5:09   Safty(エンドゾーン内でQBサック)  
4 KF 8:43   #5ピンデル5Yard Run  #16谷川Kick
  ディアーズ エレコム神戸
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(8-3-0) 12(8-3-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-208-1 30-85-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 15-6-0-67-1 30-16-1-111-1
Total(ATT-Yard) 44-275 60-196
反則(Att-Yard) 2-20 2-24
Punt(Att-Yard) 5-151 7-314
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-5 5-0-11
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-37-0 5-0-111-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 6-1
攻撃時間 21分12秒 26分48秒

あ゛ーーーーーーーーーーーーーー

なんじゃこの試合。

というのが素直な感想。

前半激しく行く事に徹した両チームは、かなり雑なプレー(Twitterで話題になった例のプレー含む)を展開して結構プレー終了後にゴチャゴチャやらかしていた、訳である。

そんな中で、ディアーズは早々に加藤を負傷で失った。まあリリーフした大和田が激烈に悪かった訳じゃ無い。
守備も、喪失ヤードで見たらそんなに悪いわけでは無い。

じゃ何故こんな結果になったのか。
1つにはパントである。ディアーズのパントカバーは7回中1回しかリターンしなかった。その結果、水の浮いた人工芝では思ったように転がらなかった。それがセイフティに繋がったり、自陣深めの所から始まった為に相手に多少有利な位置で攻撃が開始される結果になった。
これは攻撃側の自業自得と言っていいだろう。

翻ってエレコムは、相変わらずピンデルが不安定で、相当イライラしていたのが見える。
さらに前半、相手の雑なプレー(暴力的な、という意味では無いラフプレー)に煽られて興奮状態になって試合が崩れていた。あそこを冷静にこなしていれば勝てたのでは無いだろうか。

※例のプレー Continue reading →

2023年10月9日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM Big Blue IB 10  14  31 
 アサヒビール・シルバースター SS
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 7:25   #6川村3Yard Run  #4梅垣Kick
2 IB 9:47   #10ヴィラモンテス→#40スタント7Yard Pass  #11福岡Kick
2 IB 12:00   #11福岡42Yard FG  
3 IB 10:28   #10ヴィラモンテス4Yard Run  #11福岡Kick
4 SS 2:29   #4梅垣44Yard FG×(ブロック)  
4 IB 4:52   #10ヴィラモンテス→#40スタント2Yard Pass  #11福岡Kick
4 IB 7:33   #2政本→#80小鳥居19Yard Pass  #11福岡Kick
  IBM アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(12-7-1) 13(3-8-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 35-185-1 20-26-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 25-15-0-220-3 33-13-2-147-0
Total(ATT-Yard) 60-405 53-173
反則(Att-Yard) 6-52 3-20
Punt(Att-Yard) 2-64 5-145
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-(-1) 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-29-0 5-0-45-0
Fumble(Att-Lost) 2-2 0-0
攻撃時間 24分49秒 23分11秒

雨具を装備してからスタンド入りしたので、シルバースター先制点の所から見たわけです。
いやいや両QBの出来が悪いというのは失礼なほど守備がビンビンに来ていた印象。
正直4Qの梅垣のキックの所で成功していたら7点差だった訳で、そこまで拮抗していた訳です。

ところが、だ。

IBM#10ヴィラモンテス。

彼がすっっっっっっごいキーマンだった。

正直言うと、あんまりお上手という感じでは無い。華麗と言うより泥臭い。パスだって後半になるまでほぼ投げてない。
それでいながらスクランブルプレーが凄い。

いやもうね。途中から彼が出てくると、俺の心の中の野沢雅子が叫ぶのよ
「オラ、わっくわくすっぞぉ」
って。
それに翻弄されたのが痛かったシルバースター。オプションしている訳では無いのにRBにいいように走られてしまった(確かにあれは、投げさせに行った方が良かったのか? なんとも悩ましい)。

ただ気になるのは4QFG失敗してからロックレイの投入。
これ逆じゃ無いかな。ロックレイって試合通して使ってスナップ数かけて暖めていく感じの選手なので、キャッチアップだけ任せるのはどうなんだろう。逆にスクランブル解禁した柴崎の方がキャッチアップ向きなんじゃないかなと思うんだけどなあ。

2023年10月8日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 28  21  17  73 
 otonari福岡SUNS FS
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:33   #18高木→#19小梶29Yard Pass  #5納所Kick
1 FF 5:30   #18高木→#2ニクソン42Yard Pass  #13高津佐Pass×
1 FF 10:03   #21三宅4Yard Run  #18高木→#85松井Pass
1 FF 10:41   #18高木→#81中村40Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 3:03   #2ニクソン79Yard Eun  #5納所Kick
2 FF  5:09   #21三宅6Yard Run  #5納所Kick
2 FF 9:19   #15野沢→#84神7Yard Pass  #5納所Kick
3 FF 3:18   #38濱口→#21三宅17Yard Pass  #25坂本Kick
4 FF 0:03   #33高口1Yard Run  #25坂本Kick
4 FF 9:32   #15野沢→#13高津佐20Yard Pass  #25坂本Kick
4 FF 12:00   #5納所Kick  
  富士通 otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 26(10-13-3) 7(3-3-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 35-254-4 17-28-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 23-18-0-269-6 28-9-6-63-0
Total(ATT-Yard) 58-523 45-91
反則(Att-Yard) 4-35 3-26
Punt(Att-Yard) 0-0 5-147
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-38 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-59-0 3-0-55-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 28分37秒 19分23秒

いきなり3Q終わり間際に訪問看護の人から電話が入り、母が玄関でひっくり返って打撲したという連絡が入ったので、そこで切り上げました。
※本人は打撲だと言い張っていて病院に行きません。火曜日に訪問診療を受けて当面経過観察との事でした。

まあSUNS自体が成長したとは思うのだが、トップクラスのチームと当たるとこういう交通事故状態になるという典型例になってしまった。

SUNSの変えた方が良いと思うのは、やはりランプレー。直線的なスピードタイプが揃っているのだけれど、結局中央への楔に使える「人に強い」「クイックネス溢れる」タイプがいないのが気になる。

2023年10月7日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 ノジマ相模原ライズ SR  0  10  13 
 東京ガス・クリエイターズ TC  10   10  20 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 SR 3:18   #37佐藤22Yard FG  
1 TC 5:24   #3ティヴァカ→#19カナワイ63Yard Pass  #7高橋Kick
1 TC 11:03   #7高橋27Yard FG  
2 TC  6:36   #7高橋48Yard FG  
2 TC 9:21   #3ティヴァカ→#19カナワイ50Yard Pass  #7高橋Kick
4 SR 0:03   #37佐藤25Yard FG  
4 SR 3:36   #20ウィリアムス 2Yard Run  #37佐藤Kick
  ノジマ相模原 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 14(4-8-2) 8(3-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 23-81-1 22-91-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 42-23-1-170-0 23-12-2-160-2
Total(ATT-Yard) 65-251 45-251
反則(Att-Yard) 6-52 7-60
Punt(Att-Yard) 5-179 6-241
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 5–16 3-1-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-91-0 2-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 28分29秒 19分31秒

朝いきなり実家に呼び出されて(自宅から1時間ほど北上)、道路混雑があって実家を12時過ぎに無飛び出して高速(外環和光から山手トンネル経由)ですっ飛ばしたんですが、ほぼ全行程適度に使えていてスピードが出せず、結果として1Q丸々見ることがへ出来ませんでした。
なので今ひとつ状況が飲み込めなかったまま見ていたんですが……

これ、ライズ自滅、って言っていいでしょ。

多分なんだけど、2Qのロングパスの時、ゾーンで守っていた奥気味のDBが抜かれた時全く反応せず自分の前に手中していて、セーフティーが寄った時にはトップスピードで捕球していたから、多分似たようなアサイメントか、あるいはその裏かで最初のTDやられたんだと思うんだわ。というのもカナワイはその2キャッチしかしてないから。
それを後半よく修正したと思うよ守備は(後半東京ガスはダウン更新なし計31Yard、2INT)。
じゃあどこが、という事になると、これはパランデックとほかの選手の呼吸が合わなかった事に起因している。
というか八木の引退が重くのしかかっているというか。
見ていて気付いたのは、ミドルからロングのパスでDBとレシーバーが競っていると、必ずといっていいくらいレシーバーから距離のある所にボールが飛ぶ。
これどうも「競り合いで守備にからりないように、守備選手から少し遠くに落とす」という狙いがあったように思うのだ。が、どちらかと言うとレシーバーはデザイン通りのパスコース(主にDB側に寄る)へ動こうとしているので、結果として誰も居ないところに飛んでしまう。
さらにポケットを出た時に、大抵中央のLBとDBの間か下がり目LBの前にいるレシーバーに投げたがる癖があるようで、そこのクイックで投げるときのコントロールに難があったという感じだ。
※どっちかというと、QBが上等なことやり過ぎて周りがついてこれてない感じ。
元々OLのランブロックがあまり機能せず、RBの負担が多いからパスが多投される傾向のあるチームだけに、場合によってはパランデックがヒートアップしているようならQBをワンポイント入れ替えて落ち着かせる事も必要なんだろうが、一番経験豊富な馬島はスタイルしてなかったし……。

だから、何て言うんだろう。漫画的な表現になるけど「闘気のムラ」っていうか濃淡が感じられるのね。
今一度自分たちのへ方向性を確認しないと、このままズルズルと堕ちていく可能性有るな。

なお、東京ガスは次節オービック戦が試金石だねえ。

2023年10月1日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 10  16 
 富士フイルム海老名ミネルヴァAFC FM
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 ML 0:50   #5ギブス→#84奥瀬36Yard Pass  #8木村Kick
2 ML 11:28   #8木村27Yard FG  
3 ML 2:28   #8木村30Yard FG  
4 ML 5:07   #8木村25Yard FG  
  オール三菱 富士フイルム海老名
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(8-9-0) 9(2-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-113-0 19-46-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-17-0-238-1 23-12-1-139-0
Total(ATT-Yard) 52-351 42-185
反則(Att-Yard) 0-0 2-20
Punt(Att-Yard) 2-76 3-104
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 1-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-24-0 5-0-118-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 26分40秒 21分20秒

いやいや、現時点でエリアにおいてギブスを止められるチームはない。これは間違いないと思う。
その上で、その相手を徳俵で凌いで凌いだミネルヴァ守備は実に賞賛に値する。
出だしでファンブルロストさせて攻撃させなかったのは見事と言うほかない。
ところが。
実に残念なのがミネルヴァの攻撃。いや頑張っていたんだけどね。けどね。
どちらかというとライオンズ守備のフロントの圧力に負けたというか。
多分前半動かして相手を疲弊させて、その上で終盤に必殺の一手を講じる予定だったと思うんだけど、あいにくこの日から秋の日差しになって、バテなかったのよ。
ただね。まだまだ徳俵。今季は東で2チーム入れ替え戦に出れる訳で、狙える位置に居るのよ。

2023年9月30日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 24 
 品川CCブルザイズ SC 14 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 MP 10:32   #1大橋 0Yard Punt Block Ret  #47水村Kick
1 SB 11:36   #92須藤60Yard Run  #38福井Kick
2 MP 6:05   #47水村37Yard FG  
3 MP 10:26   #42草野4Yard Run  #47水村Kick
4 MP 0:48   #42草野 2Yard Run  #47水村Kick
4 SB 7:25   #37石井→#17沖塩3Yard Pass  #38福井Kick
  パイレーツ ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(7-1-0) 8(2-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 40-155-2 26-47-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 12-6-0-50-0 29-10-0-128-1
Total(ATT-Yard) 52-205 55-175
反則(Att-Yard) 1-10 5-30
Punt(Att-Yard) 5-169 5-171
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-33 2-1-7
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-67-0 5-0-92-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 26分31秒 21分29秒

※この試合のレフリーは、X1初の女性審判でした。

両チーム、エースQB不在(パイレーツ#2西澤はスタイルせず、ブルザイズ#3南竹はスタイルするもサイドライン)で控えメインだった訳だが、そこからのアプローチの違いが面白かった。
まずパイレーツは#5松田で試合を通したが、守備のかっちりしたブルザイズのパス守備に苦戦。
元々苦戦を予見していたのだろうか、守備が奮起してブルザイズ#37(登録上は#15)の石井を思ったようにプレーさせない。
結果、最初の得点は守備で相手を前進させなかったパイレーツがパントブロックし、そのボールをエンドゾーンで抑えてTD。
その返しのドライブで一発のランプレーで持って行かれたものの、その後はしっかり相手を押さえ込んだという印象になる。
正直西澤と同じプレーが出来るQBなんてそんなに居るわけでも無く、また故障するわけにも行かない松田を中心とした攻撃は、原則としてランアタックによる消耗戦に切り替えてじわじわと突き放したという事になる。
これが出来るなら、西澤が辛抱強くランをコロール出来るなら、彼の負担軽減に繋がるとは思うんだが……
翻って石井は、時折川島とスイッチするものの後半に向けパスの精度が上がっていき、試合を引き締める事に成功した。
この石井の仕上がりを助ける為にはランアタックの精度を上げる事で、決定機で出ないのはちょっと痛い。ただ、このまま終わることはないだろう。

得点や点差に対して、結構見応えのある試合だったんだけど、どうも集客が……

2023年9月24日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒビール・シルバースター SS 17 
 otonari福岡SUNS FS 10 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 SS 1:37   #12柴崎→#15フェリプス70Yard Pass  #4梅垣Kick
2 SS 3:03   #4梅垣39Yard FG  
2 FS 11:36   #11西山→#8伊藤2Yard Pass  #6吉野kick
3 FS 2:48   #19高木40Yard FG×  
3 SS 10:29   #4梅垣40Yard FG×  
4 SS 7:39   #12柴崎→#15フェリプス11Yard Pass  #4梅垣Kick
4 FS 11:14   #11西山→#7横山8Yard Pass  #6吉野Kick
  アサヒビール otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 13(5-8-0) 15(4-10-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-116-0 18-33-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 16-12-1-158-2 36-20-1-230-2
Total(ATT-Yard) 46-274 54-263
反則(Att-Yard) 2-19 3-5
Punt(Att-Yard) 2-61 2-94
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-22 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 4-0-70-0
Fumble(Att-Lost) 2-0 0-0
攻撃時間 24分54秒 23分6秒

うわー。サンズ悔しい!!!!!

色々な意見があって。一緒に見ていた人はサンズ最初のドライブ4th、シルバースター陣7ヤードからのギャンブル失敗がFGだったら、と言う。(久保田はそこはキックオフリターンで大きく戻されてTDになる危険性があったのと、この返しのドライブがFGで良かったという気持ちがあるので与しない)
久保田は3Qのシルバースター陣49Yardであったホームランスナップ(直前のランプレーでOLが巻き込まれ負傷していたのでそのせいもあったのか?)が、前進最後からのイケイケモメンタムに水を差したのが大きかったと思っている。
そして4Qからシルバースターがサンズの守備にアジャストしたことが最後にプレッシャーになったとは思う。

でも圧倒的に魅力的なのはサンズで、圧倒的にマウント取っていたのはサンズ。これは動かぬ事実だと思う。
唯一の欠点はランが出せない事。どうしてもOLが押し込まれた時に相手守備を捲るだけの瞬発力が足りない。もしその「一線を抜けるクイックネス」とか「当たり負けないタフネス」とかあったら、もっと楽なんだろうなあとは思う。
とにかく、次節に無理させて怪我人を間に合わせるよりも、その次のエレコム神戸と最終節胎内戦にフォーカスした方がいいと思う。いや万全の状態でここにぶつけたらと思うとワクワクがとまらないのよ。※個人的に富士通推しだから余計なコトして欲しくないというのもある。

シルバースターは……柴崎がようやっと元々のポテンシャルに近くなったとは思うんだけど、スタッツ的に不満なのよ。なんか「とりあえず無難に」という感じがすっごくして。無理することが正しい訳じゃ無いんだけど、チームを動かすグルーヴ感というのか、そういうものが感じられなかったの。
リズムが悪い時に無理せず勝ちに行く、と言えば聞こえは良いけど、それもどうかなあという感じだった事は付け加えておきます。

2023年9月24日富士通スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 22  21  14  60 
 胎内ディアーズ TD
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 FF 1:52   #18高木→#4グラント67Yard Pass  #13高津佐→#87福住Pass
1 FF 8:29   #18高木→#19小梶22Yard Pass  #5納所Kick
1 TD 10:06   $14青木50Yard FG×  
1 FF 10:56   #18高木→#11木村58Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 3:36   #18高木→#81中村19Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 9:02   #18高木→#85松井18Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 11:14   #18高木→#4グラント8Yard Pass  #5納所Kick
3 FF 0:14   #11木村94Yard K.O.R  #5納所Kick
3 FF 6:58   #15野沢→#25坂本7Yard Pass  #5納所Kick
4 TD  0:52   #14青木22Yard FG  
4 FF  6:19  #5納所50YardFG  
  富士通 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 23(6-15-2) 7(4-3-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-117-0 29-62-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 27-22-1-354-7 22-11-0-68-0
Total(ATT-Yard) 47-471 51-130
反則(Att-Yard) 2-15 2-15
Punt(Att-Yard) 1-37 8-290
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-18 1-0-4
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-1-129-0 6-0-87-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 22分8秒 25分52秒

いやー、圧倒。
攻守供に、ディアーズ為す術なく(厳密にはいいプレーもあったんだけど)轟沈。
攻守に色々課題が……課題ばっかりが出てしまった訳で、選手の層の薄さ、特にレシーバーが育たないジレンマ。守備もパスにプレッシャーがかからない歯がゆさが溢れてましたな。

富士通はどうしても相手の出来が良くなくて1本目が無双しがちだけど、特にこの試合は2本目の若手レシーバーが目立ったという印象。チーム内競争が適切に行われていて好循環になっている証拠だ。

ディアーズは次節のエレコム神戸戦が一つの山場でしょうな。

2023年9月24日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ TC 21 
 パナソニック・インパルス PI 28 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 PI 3:07   #8石内→#88木戸 13Yard Pass  #11佐伯Kick
1 TC 8:12   #18若林→#19カナワイ19Yard Pass  #7高橋Kick
1 PI 9:18   #11佐伯50Yard FG×  
2 TC 0:29   #4カウラナ68Yard Int.Ret  #7高橋Kick
2 PI 8:06   #11佐伯32Yard FG×  
2 PI 11:11   #8石内→#80レイモンド13Yard Pass  #11佐伯Kick
3 PI 5:30   #8石内→#42立川4Yard Pass  #11佐伯Kick
4 TC  1;46   #15平澤? 24Yard Punt Bloc Ret  #7高橋Kick
4 PI 8:08   #42立川38Yard Run  #11佐伯Kick
  東京ガス パナソニック
1stDown(Run-Pass-Foul) 7(3-4-0) 20(10-9-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 21-30-0 37-202-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 22-11-1-99-1 29-12-2-165-3
Total(ATT-Yard) 43-129 66-367
反則(Att-Yard) 3-15 3-10
Punt(Att-Yard) 6-261 2-44
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-32 5-0-26
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-48-0 4-0-120-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-1
攻撃時間 22分1秒 25分59秒

帰宅してスタッツを見てギョッとしてしまうのだが、スタッツの差を感じさせない好ゲームだった。
こうなった原因は、パナソニックのパス成功率を見れば一目瞭然で、前節あのライズ相手に投げまくったチームとは思えないこの成績である。
これは、東京ガスの守備プランによるものだ。つまり「パスターゲットを完全にカバーしてQBが投げあぐねている間に、守備フロントのプレッシャーで相手のパスを封じてしまう・サックしてしまう」というもの。これ、逆にラン守備のサポートを棄てていたので、最初のランが止められないと好き勝手されてしまう(それが後半顕著になるんだけど)というリスクを背負ったプレーコールだったんだけど、これが大当たり。
特に2Q冒頭のインターセプトリターンはその象徴で、その後浅いゾーンには投げられない、深い所で縦に切るパスが投げられない(カンバックしてDBをセパレートすると通る)。時間がかかると外国人を軸にプレッシャーがかかり石内が動かされてしまう、等。
これ飲料とガルズが採用したらどうすんだろ。

残念だったのが攻撃で、まあ元々サイズ負けしている中で色々トライしていたし、若松がQBドローなどで前半は要所でゲインしていたんだけど、後半対策されちゃうとどうしようもなくて。打つ手がなくなって自沈してしまった感じは凄いある。
もう一つ軸になる何かがあれば良かったのだろうが……。

最後のパントの時、パナソニックがパンターの位置を深くしていた(多分5~ヤード下げた)ので、ブロック行くなリターンカバー入れーと思っていたけど、一度ブロック成功させていたから果敢に飛び込んでしまって、間に合わないのに飛び上がってカットしようとしたものの失敗し、そのままパンターにフライングボディーアタックかましてラフィンザキッカー取られた所がそうなんだけど、イケイケが過ぎて火傷してしまったという最後だった。
せっかく若いバックフィールドが揃ってきたのだから、OLのスタミナ付けようよ。

……でもライズ戦とか、もっとやっちゃってくれそうな東京ガスに、期待値大。