イチローの世界最多安打についての思う事

基本、偉業ではある。

しかし、多くの人が言うような「偉業」ではない、というのが感想である。

もし本当に世界記録というなら、それは何なのか。その定義があやふやすぎるからである。

たとえば「各国のトッププロリーグでの通算安打数」であれば、韓国リーグや欧州各国リーグ、いやキューバ(定義上はアマだか、全員が国家公務員である社会主義国家出ある事から見れば立派な職業野球である)、いやさアメリカでも黒人リーグ(差別用語ではなく、メジャーが人種制限撤廃前に存在したリーグ。戦前のものだ)通算した上でそうなのか、という事なのだ。

もっと厳しい事を言おう。この記録を抜く為だけに、野球未開の地、たとえばラオスにプロリーグを作って年間180試合やって、1試合6安打して記録を積み重ねた結果が「プロ通算5000本安打」になっても、誰も世界記録とは認めないでしょ。

サッカーでももしC・ロナウドだジーコだの記録を抜く為に、無理矢理ブータンプロリーグを立ち上げてそこに国籍取得して移籍して、Aマッチを大量にこなして「Aマッチ最高得点記録」打ち立てたとしても、誰も評価しないでしょ。

それと同じ。

だいたいこういう事で騒ぐのは、低いランク側の、オールドタイマーだけ、それも劣等感にさいなまれた人の言い分なんだって。上にいる側が不快感示すのは当然でしょうに。

ああ体調不良

月曜日のパーる゛宇留野後、月火の夜に持ち帰りの仕事して、さあ水曜日から、と思ったら、なんと体調不良でお腹が緩くなって大変な事に。
全く無気力状態で帰宅後何も出来ず。

で、土曜日に月1回の腰の骨盤治療とあわせて足裏マッサージやって帰宅(17時頃)してから軽くうたた寝を……親からのスカイプで起きたら深夜1時で、その後また寝て……

うわあ、どんだけ。

……というわけで宿題である観戦記はこれから随時。

2016 年6月13日東京ドーム第一試合ParlboBowl

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
LIXILディアーズ LD 0 7 7 6 20
IBMBigBiue いb 7 7 7 0 21
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 IB 10:19  #3クラフト→#80瀧10YARD Pass   #8小田倉Kick
2 IB 7:56  #11佐藤40YardFG×    
2 LD 10:56  #9加藤→#8長谷川3YarddPass   #14青木Kick
2 IB 11:58  #3クラフト→#40スタントン 7YardPass   #8小田倉Kick
3 LD 3:46  #31岡部33Yard Run   #14青木Kick
3 LD 5:20  #14青木40YardFG×    
3 IB 8:26  #3クラフト→#81栗原3YardPass   #11佐藤Kick
4 LD 11:12  #32前川4Yard Run   #9加藤Pass×

2016年6月12日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 0 3 16 7 26
アサヒビール・シルバースター SS 0 0 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 8:48  #36今井43Yard FG×    
2 FF 7:25  #11西村35Yard FG    
3 FF 1:40  Safty(パントブロックのボールがエンドゾーン内に侵入し、最後にシルバースターの選手に振れて外に出た)    
3 FF 1:49  #18高木→#22岩松 50Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 11:03  #18高木→#81中村 29Yard Pass   #5納所Kick
4 FF 5:58  #30金15Yard Run   #5納所Kick

両チームとも完全な練習試合モードで、意図が明確だった富士通といまいちピンと来なかったシルバースター (いや、そこには理由があるとは思うが、私にピンと来なかっただけである)という図式。
というのはQB起用で、富士通は出だしこそ#12平本だったが、試合の大半を#18高木に任せたし、これまで多用してきたRB#32後藤は休ませ#30金と#20高野橋を使ってきたし、レシーバーも最近出番が少なかった宜本兄とか新人岩松とか多用してきた。つまり、ベテランの見極めと新人の経験。
ところがまあ、攻撃として「一発ドカン」が多すぎる。こういう相手にこういうメンツだからこそ「相手の戦意を削り取る」プレーで試合を組み立てるべきなんじゃないかと思うんだが、それがないんだよね。それが一番の不満。
だから相変わらず序盤に貯金がないと勝ちきれない。今回はセイフティからたたみかけた所で貯金が出来たのだけれど。

ところがシルバースターは先発が#19東野で二番手が#16時崎。ここまで春はミルズ一辺倒だったから仕方ないとしても、安藤や高橋はどうしたと言いたい。またレシーバーは戸倉とウィルソンが欠場した以外はレギュラー系で堅め、RBは柳澤一本(終盤に高松と中島が出るんだけど、高松はファンブルして下げられた。怪我でなければ良いが)。
時崎が線が細く、まだまだX1でプレーする域ではないと思うが……
それにしても、登録上QBは5人(加入情報だともう一人居るよね)という、いつも思うのだが、「QB飼い殺し」スタイルは変わらないというか何というか。怪我とか調整不足とかあるかも知れないが、実質ミルズ安藤東野以外にシーズン出番はない訳で、何をそんなに恐れてQBをキープに走っているのか理解出来ない。
※例えばオプションのQBキープが軸だというなら負傷リスクで同タイプを複数名キープしたいのは判る。また日大式ランパスオプション系のQBでも同じ。ところが現在抱えているQBでそのタイプは安藤だけ。ミルズもスクランブル能力が高いが、それがメインじゃない。
なんかこう、阿部さんの昔思い描いていた「伝統の日大式」のイメージが強すぎるんだろうな。今のスプレッド・オプションの流行から見て似たようなQBが居るように錯覚してしまいがちだけど、本質が違い過ぎる。
結果としてQB飼い殺し、お気に入りのベテランに依存、ということになってしまうんだろう。
シルバースターに関しては、選手の定年をもうけて強制引退させての世代交代、を首脳陣がしないと駄目なんじゃないかな。ベテラン依存ではいずれ崩壊すると思うんだよね。

2016年6月12日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
東京ガスクリエイターズ TC 0 7 0 6 13
オール三菱ライオンス ML 10 14 7 0 31
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 2:27  #15谷口→#19吉田 21Yard Pass   #41谷澤Kick
1 ML 7:44  #41谷澤25Yard FG    
2 ML 1:12  #33鈴木33Yard Run   #41谷澤Kick
2 ML 3:37  #15谷口→#12若林 12Yard Pass  #41谷澤Kick
2 ML 6:53  #41谷澤33Yard FG×    
2 TC 11:49  #1中本→#5高岡20YardPass   #87金親Kick
3 ML 1:43  #18櫻井→#83坂本 35Yard Pass   #41谷澤Kick
4 TC 9:03  #8徳島 11Yard Run   #8徳島→#5高岡 Pass×

 2Q後半から両チームの練習モードに入ってしまった(語弊のある表現だが、経験の浅い選手に実戦経験を積ませる良い機会という意味)が、どちらかと言うと東京ガスが相変わらずで、オール三菱はそれなりの成果が見られるというのが雑感ですな。

これは、ようするに「軸となるプレー」とか「軸になるプレーヤー」の定義の問題で、これまでオール三菱は#15谷口のスクランブルに依存していた訳で(石垣が負傷-引退の当たりから軸になるランプレーが構成出来なくなった為)、そこからパスが投げられないあるいはパスよりも走れそうと思えば走る、という展開が結果的に谷口のスタミナを削るしラインの消耗度を上げてきたんだと思うんだけど、少なくとも東京ガスクラスではキーターゲットとなる斎藤や祖父江が有効に機能するし、ラインとの呼吸も合うのでスクランブル自体も減った。もうちょっとランが出て欲しいけれど、そこはまたこれからの課題だろう。

ただまあ、後半任せた#18櫻井が経験不足でドライブ出来ない時に、ベンチがプレーで助けてあげられていない、という感じもした。
あとパンターで谷口以外の選手も欲しい。マジで。

東京ガスの場合、パスの中本オプションの徳島と使い分けが明確になっている物の、投入時期がどう見てもバランスを欠いているんだよねえ。
軸となるのがエースRB#22尾花のランだが、ここにタンデム可能な#18静谷が加わったのは良い。良いのだが、じゃあその裏プレー(フェイクを入れた後の展開)で軸となる物が見られない。
結果論だけれど、ダイヤグラムはこなすが「それが試合での決定的な一撃になる」プレーになっていないというか。結果としてふわふわした試合運びに見えちゃうんだよね。

2016年6月11日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Bullsフットボールクラブ Bu 0 3 0 0 3
明治安田ペンタオーシャンパイレーツ MP 0 14 24 17 55
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 Bu 1:11  #42畑木48YARD FG×    
2 MP 10:40  #18田上7Yard Run   #99赤津Kick
2 MP 11:28  #18田上→#23大貫28Yard Pass   #99赤津Kick
2 Bu 12:00  #42畑木47Yard FG    
3 MP 2:21  #99赤津 35Yard FG    
3 MP 4:45  #22木村11Yard Run   #99赤津Kick
3 MP 7:28  #12西澤 1Yard Run   #99赤津Kick
3 MP 9:46  #22木村 28Yard Run   #99赤津Kick
4 MP 2:49  #18田上→#23大貫 26Yard Pass   #37板井Kick
4 MP 5:28  #12西澤→#17奧町 11Yard Pass   #37坂井Kick
4 MP 11:51  #37坂井 41Yard FG    

ぶっちゃけ見てて「ザ・調整」というかなんと言うか……という試合でした。序盤にお互いインターセプトで主導権を手放す。
その上で前半はブルズの方がモメンタム持っていたように思ったのだが、最初のFGを失敗してからなんだか尻すぼみに
2Q入ってブルズが攻め込んだ時のウォータータイムで離席(あまりの暑さに耐えきれず飲み物を買いに出たついでにトレイ)していたらFGすら出来ずにブルズ陣に攻め込まれて失点。
返しのドライブのの2プレー目でインターセプトくらって立て続けの失点。

前半ラストにブルズのFGが決まるも、後半は新加入選手の合わせに費やした両チームの、層の厚みの差が出てこの結果となってしまったというかなんというか。
ブルズは特に一本目と二本目の差が激しい。もうちょっとなんとかならんものかと。

パイレーツは、田上が西澤に良い影響を受けたのか、いい感じでキレが出てきた。今年は組み合わせが良いので(予想されるバトル9トップ争いではオール三菱が富士通エレコム東京ガスパイレーツと組まれていてとパイレーツが東京ガスオービックオール三菱、東京ガスがライズオール三菱パイレーツシルバースターと一番重い。ついで重いのがアズワンでパナとリクシル)パイレーツはじゅうぶんに プレーオフに出る可能性がある(多分ライズ飲料シルバーのうち2チーム)ので、是非とも頑張って欲しい。

2016年5月29日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
ノジマ相模原ライズ SR 0 0 0 21 21
IBM Big Blue IB 3 21 2 7 34
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 IB 2:02  #8小田倉42yard FG×    
1 IB 7:27  #8小田倉33Yard FG    
2 IB 1:15  #14政本→#40スタントン 9Yard Pass   #8小田倉Kick
2 IB 6:36  #21高木12yard Run   #40スタントンRun
2 IB 9:11  #3クラフト→#81栗原14Yard Pass   #8小田倉Kick
3 IB 9:40  Safty(エンドゾーンでRBロスタックル)    
4 IB 0:11  #11佐藤35Yard FG×    
4 SR 5:05  #10藤本→#85八木3yard Pass    #10藤本→#8出澤Pass
4 IB 5:15  #10末吉46yard Run   #11佐藤Kick
4 SR 5:32  #10藤本→#15出島49Yard Pass   #10藤本→#19松尾Pass×
4 SR 10:07  #10藤本→#85八木31yard Pass   #29望月kick

この試合はある意味消化不良というか何というか……

一番心中穏やかでないのはライズ#18荒木だよなあ……

なんかね、キモの言葉なんだけど強調したら可哀想なくらいに、その、ねえ。

多分、守備の側ではケビン・クラフト対策をしっかりしてきたと思うのよライズ。スコアが動いた2Qは#14政本のドライブ2回で得点して、そこから勢いに乗って、という形だっただけにね。
IBMの試合でこれだけ得点が動かないのも久しぶりで、考えてみれば八千代市陸上競技場以来じゃないか(あのときもライズ相手だ)な。
しかし、それに輪を掛けて問題だったのは、ほぼ進めないライズ攻撃。前半に#25東松が出番ないと、#2宮幸と#32金子しかランをしない。いや、もうプレーも偏っていて(学生時代の宮幸がいた頃の中央大と同じ思想だが)そこを潰されるとにっちもさっちもいかない。相手守備を広げることも寄せることも出来ず、ロングシチュエーションでラッシュ喰らって自滅するパターン。いやインターセプトないのはいいんだけどさ、時間のかかるパス選択しといて棒立ちはないべ。

まあライズの攻撃ラインが相手守備、とくに#34ブルックスを止めることが出来ず、かつそれ以外の選手にも圧力負けしていたのも事実で、そこをバックの個人能力で打開する事が出来ればいいんだろうけど(実際IBMの末吉と高木のインサイドのプレーがそれに当たる。捕まらないボディバランスは見事と言うほかない)。
では散らすことが出来なかったというのは、元々荒木のいた時代の立命はいわゆるリッツガン、QBの横にHBを配置して5枚のレシーバーへの素早いパスを軸にしていた所からセットバックに切り替えた時期で、早いタイミングで決め打ちするのは得意だが、相手を誘ったり惑わしたりする動きがまるでない。
クイックヒットならそれでもいいんだけど、その割に最初のターゲットのカバーが少しでもきついと待ってしまい、すぐにプレッシャーが来てスクランブルしようにもポケットがつぶれて投げられない。

結果として4QにQBを藤本にスイッチしたら、まったく事情がかわる。たしかにサック1回受けたが、あれは#34ブルックスのスピードラッシュが凄かった訳で、それ以外、常にステップを切り身体を動かし、相手の的を絞らせないようにしながら要所のパスを決めている。
特に、最初のターゲットが空いてないときのレシーバーサーチ能力が格段に違う。

ライズの攻め手として問題だったのは、4Qに入って最初にTDした後、オンサイドを選択した事。この後の展開からすれば(:結果論なのは認めますが)あんないい位置で相手に攻撃させなくても、深い位置から攻撃させておけばプレーの入りも違っただろうし、末吉のランを上手く処理出来たかも知れない(いやまあ、あのバウンズアウトは相変わらず凄いけど)。結果、最後のインターセプトがなければ4Qで28点取れた訳で、2ポイントとかもいらずに勝てていた可能性だってあった訳で。

※ただし、そのインターセプトのドライブの発端はIBMのオンサイド対応で気の抜けたところがあったのを指摘しておかないとね。棒立ちのまま相手にフリーで取らせては駄目でしょう。

という訳で、もし最初から藤本が出ていたら、もうちょっと違った展開だったかも知れないという気になりつつ、荒木にはさらなる成長を目指して欲しい訳であります。

2016年5月29日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
LIXILディアーズ LD 0 0 7 14 21
オービック・シーガルズ OS 0 3 7 6 16
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 OS 4:15  #49星野21yard FG×    
2 OS 10:17  #49星野29Yard FG    
3 OS 4:03  #15ニューハイゼル→#83小島 31yard pass   #49星野Kick
3 LD 7:54  #9加藤→#18永川20Yard Pass   #14青木Kick
4 LD 7:21  #9加藤→#18永川 7Yard Pass   #14青木Kick
4 OS 9:30  #6菅原→#86萩山14Yard Pass   #49星野Kick×
4 LD 11:22  #11前田 74Yard Punt.Ret   #14青木Kick

 うーーーーーん。

まあ色々言いたいことは両チームにあるにはあるけれど、勝負は言い訳出来ない世界だからねえ。

途中で気付いたけれど、今日オービックは#23バイロン・ビーディ・ジュニアが出てなかった。これが一つ大きな要素ではあったとは思うんだけれど、それはそれとして。
ディアーズは#9加藤、シーガルズは#6菅原が先発。序盤は両者自陣に釘付けで時間ばかりが流れてなんと1Qに両チーム得点機なしという地味な展開に。
しかし1Q終わりのドライブ(シーガルズ2回目のドライブ)で菅原から#85萩山へのパスが決まって遂に敵陣に入る。
が、このドライブ最後にエンドゾーン目前のランプレー3連発をしっかりディアーズが止め、しかもFG失敗。
次のドライブがディアーズあっさりパントで、その返しのドライブで一度は木下にTDパスを通したがイリーガルタッチの反則で帳消しになりFG。
返しのドライブ中、ディアーズのベンチサイトで熱中症になって倒れたとおぼしきスタッフが担架で搬送されるというトラブルがあったせいもあってか、加藤のパスがインターセプトされ、その流れのまま前半終了。
後半シーガルズはニューハイゼルをQBといて投入。この試合は無理をしない(レシーバーが無理をしない)範囲でのプレー選択で、主にフックとかストップとか短めで胸に投げ込むタイプのプレーを見せて刻んできたが、いきなり虚を突くように奥にリードパス。これがDBの反応が遅れてた上にまた絶妙なところにパスを落としてTD、振り切るのである。
ここからディアーズが覚醒。キックオフリターン自陣40Yard1まで進む都市、ジェットスイープでロスするも宮本へのパスから浅めのパスからのランなどでぐいぐい進むと、永川へパスを決めて追撃開始。
この返しのドライブでニューハイゼルはいきなりのサックの後ランパス自在に組み分けて(いやあバックフィールドの駒が豊富だからねえ)かなりテンポよく攻めるが、敵陣32Yardでまさかのギャンブル失敗(49YardFGで良かったような気がするんだけどなあ)。
ここからまた加藤のパスが立て続けに成功して逆転。

ここでシーガルズはQBを#6菅原に戻すと、パス5連続(木下へのロングパスで一気に攻め込む)でTDを奪い、再逆転。ただ、ここでTFP失敗って……試合の要所でキック失敗はもうこのチームの伝統芸ですな。結果としてFGで逆転という展開。

でね。この後ぶっちゃけディアーズは攻め間違えたの。残り2分台後半。いきなりパスで敵陣41yard。ここでレフリータイムが入って明けた時。まだ2分30秒くらいあったのさ。
俺、ここでハドル組むべきだったと思うの。だってFGで逆転でしょ。青木のキック力からすると最悪でもあと10Yard、いやさ欲を言っても15Yard進めばいい訳だ。だからこそ呼吸を揃えて刻んで時間使って行けば良かった、筈なの。一度落ち着かせてからノーハドル、でも良かったと思うの。
ノーハドルで突っ込んで、最初のパス失敗でリズム崩して、サック浴びて下がってタイムアウト1回消費してギャンブル失敗。シーガルズ陣49Yardで攻撃権を保田して1分50秒。
ここだって、タイムアウト取らずにパントで敵陣深く、3回タイムアウト消費で残り40秒、という選択だって出来たはずなのよ。
しかし、ここで守備がすごーーーーーーく踏ん張った。3回のランプレーで一度はディアーズ陣45Yardまで進ませた(この時タイムアウトを使わず)のに対してロスタックルとゲイン許さず(ここ2回はタイムアウト使った)、パント。特にパントの際にディレーされなかった事は評価に値する。

で、ここでシーガルズはコントロールパントを選択。短めに蹴ってバウンドさせて……あれ、どこかで見たような……。
するするっと前に上がった前田がノーバウンドキャッチ。その瞬間、そこだけぽっかり空間が……
そう、あのオービック対関学第二ラウンドで、ガルズの池井のプレーにそっくり!
しかも、あの時とは逆に、いい意味でガルズの選手がディアーズの選手とからんじまっていたから、リターンに入った瞬間に、ディアーズ側のいい感じのブロックが働いてしまって、前田独走。

まだそれでも30秒強存在するのだが、ここでプリベントがはまって時間を浪費する割に前進出来ないシーガルズは、最後にイリーガルタッチ(無理投げした相手がラインだった)で試合終了。

この試合、まあ両チームともに本来出したかったであろうランが全く出ないのてリズムに乗れないという所もあっただろうが、シーガルズはニューハイゼルの時にまだ複雑なブロックのプレーを入れられず、Aギャップから結構プレッシャーかかかってしまっていたのが気になる(菅原の時はトラップしたりクロスしたりしてセンターをヘルプしていたが……普通のパスプロの時はヘルプするとその横を狙われたりしていた)。
噛み合わせみたいなもんだとおもうので、是非ともコンピネーションを高めて欲しい。
ディアーズはまあ、入りとか詰めとか、組み立てに難あり。本来は負け試合だった訳で、あんまり手放しで喜べないと思うよ。

 

2016年5月15日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total OT
ノジマ相模原ライズ SR 0 7 0 0 7 3
アサヒビール・シルバースター SS 0 0 7 0 7 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 SR 0:06  #29望月49Yard FG×(ブロックされスクリメージ越えず)    
2 SR 4:21  #2宮幸13Yard Run   #14有輪Kick
3 SS 8:20  #10柳澤1Yard Run    #99櫻井kick
OT SR 1TOP  #29望月37Yard FGF     
OT SS 1Bot  #99櫻井33Yard FG×    

第一試合とうってかわって、この試合は両チームとも「相手の攻撃ラインを守備フロントが上回っていて」攻撃がちーーーーーーーーっとも決めきれない。
ことにライズQB#18荒木は、ポケット内でほとんどアクションがない(いわば棒立ち)ので、こと#13小林に完璧に捲られているラインと、スクランブルの連携の悪さ(いや押し込みまれている大外側に何度も走り出すんだもの) とか、ある意味ポケットワーク覚えないとつらいよこれは。第一ターゲットが空くの粘ってギリギリになって走り出すのは、相手もやりやすいと思うんだよね(肩をゆすったり、ステップでリズムとったりするだけでも違うからね)。
シルバースターQB#1ミルズは、と言うと、相手のプレッシャーがきついのを弱める為にドローとドローフェイクを入れるんだけど、インサイドが押し込まれて効果なし。却ってそのぷん相手が近くに来てからの挙動になるのでそりゃ厳しいわね。特に#9番屋と#90伊倉が攻撃右サイドに固まったときは手も足も出ない。
結果としてミルズは最悪な3INT。

但しこの試合に限って言うと、攻撃に関してはシルバースターの方が上。それはRBを#10柳澤だけで通し、また彼はその期待に応えて活躍している。パスも呼吸が合わないところもあったが#11戸倉を要所でうまく使ったし柳澤もパスキャッチでかなり助けていた。
攻撃に関しての魅力は確実にシルバースターの方が上だった。
ただ、それであるが故にライズ守備が素晴らしかった。最後の最後で踏みとどまってOTを勝ち取り、OT後攻で結局守り切り、最後のFGの時には大外からガナーの外からノータッチでプレッシャーを掛けた事で(多分それが原因だと思うんだけど)キックのコントロールを悪くさせて外させた訳で。

でもなあ。ライズはそういう意味で攻撃ラインが他のトップチームに比較して一段下がる現状で、RBの個人能力頼みのランプレーでは、相手守備に対する楔にならんような気がするんだよねえ。