2016年6月12日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 0 3 16 7 26
アサヒビール・シルバースター SS 0 0 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 8:48  #36今井43Yard FG×    
2 FF 7:25  #11西村35Yard FG    
3 FF 1:40  Safty(パントブロックのボールがエンドゾーン内に侵入し、最後にシルバースターの選手に振れて外に出た)    
3 FF 1:49  #18高木→#22岩松 50Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 11:03  #18高木→#81中村 29Yard Pass   #5納所Kick
4 FF 5:58  #30金15Yard Run   #5納所Kick

両チームとも完全な練習試合モードで、意図が明確だった富士通といまいちピンと来なかったシルバースター (いや、そこには理由があるとは思うが、私にピンと来なかっただけである)という図式。
というのはQB起用で、富士通は出だしこそ#12平本だったが、試合の大半を#18高木に任せたし、これまで多用してきたRB#32後藤は休ませ#30金と#20高野橋を使ってきたし、レシーバーも最近出番が少なかった宜本兄とか新人岩松とか多用してきた。つまり、ベテランの見極めと新人の経験。
ところがまあ、攻撃として「一発ドカン」が多すぎる。こういう相手にこういうメンツだからこそ「相手の戦意を削り取る」プレーで試合を組み立てるべきなんじゃないかと思うんだが、それがないんだよね。それが一番の不満。
だから相変わらず序盤に貯金がないと勝ちきれない。今回はセイフティからたたみかけた所で貯金が出来たのだけれど。

ところがシルバースターは先発が#19東野で二番手が#16時崎。ここまで春はミルズ一辺倒だったから仕方ないとしても、安藤や高橋はどうしたと言いたい。またレシーバーは戸倉とウィルソンが欠場した以外はレギュラー系で堅め、RBは柳澤一本(終盤に高松と中島が出るんだけど、高松はファンブルして下げられた。怪我でなければ良いが)。
時崎が線が細く、まだまだX1でプレーする域ではないと思うが……
それにしても、登録上QBは5人(加入情報だともう一人居るよね)という、いつも思うのだが、「QB飼い殺し」スタイルは変わらないというか何というか。怪我とか調整不足とかあるかも知れないが、実質ミルズ安藤東野以外にシーズン出番はない訳で、何をそんなに恐れてQBをキープに走っているのか理解出来ない。
※例えばオプションのQBキープが軸だというなら負傷リスクで同タイプを複数名キープしたいのは判る。また日大式ランパスオプション系のQBでも同じ。ところが現在抱えているQBでそのタイプは安藤だけ。ミルズもスクランブル能力が高いが、それがメインじゃない。
なんかこう、阿部さんの昔思い描いていた「伝統の日大式」のイメージが強すぎるんだろうな。今のスプレッド・オプションの流行から見て似たようなQBが居るように錯覚してしまいがちだけど、本質が違い過ぎる。
結果としてQB飼い殺し、お気に入りのベテランに依存、ということになってしまうんだろう。
シルバースターに関しては、選手の定年をもうけて強制引退させての世代交代、を首脳陣がしないと駄目なんじゃないかな。ベテラン依存ではいずれ崩壊すると思うんだよね。