甲子園ボウル雑感

一週間経過してしまいました。

なのに、個人記録等のスタッツが全く公開されていないどころか、公式サイトにいたっては試合公式結果すら掲載されていないお粗末ぶり(主管の関西学連のサイトに出ている)。
なんて言うんでしょうかねえ、この無気力っぷりは(ちなみに、過去のサイトをそのまま使っているようなので、制作等に関しては大阪毎日放送関係なのでしょうね。手遅いと言うより、やる気がないという事でしかないです)

ま、それはともかく。
基本的に法政の場合「勝ったら選手の実力、負けたら監督コーチの無能」という図式が第50回以降ずーっと続いている(第49回は選手が試合中怪我してパスが投げられなかった為と記憶している。この49回までの法政は、勝っても負けても-基本は負けているのだが-選手の実力という所だったが、ここから先は戦術指示の遅れや分析のミスなどで負けている)のだが、今回もその例に漏れていない。

前半に関してはがっぷり四つという印象であった。いや、プレーで支配していたのは法政、イベント(キックリターンやトリッキーな動き)で乗ったのが関大、という形だったと思う。
従って「キックオフしっかり押さえたらこのまま拮抗した流れになる」と思って見ていたら、テレビのインタビューでの青木監督のコメントにキックカバーが触れられていない訳だ。
こりゃ崩されるぞと思ったら案の定。
そこから後手に回り続ける訳だ。
基本、TBへのプレーケアは完璧だった法政。これはもう見事である。しかし、後半はその裏を付いてQBキープが出され続けた。そこに対するケアは何も出来なかったというのは頂けない。
攻撃に関して言えば打撲と疲労蓄積でQBの握力が落ちたとき、そのまま強行出場を許して試合の傷口を広げてしまった。
山口がベストチョイスであったとしても、3Qの半分を高島に任せて回復を図っても良かった筈だ。そういう点を仕切るが大人のコーチの仕事である筈なのに、そういったゲームマネジメントが全く出来ていなかった。

結果として選手個々の能力は互角か、やや法政に軍配が上がったような気もするのだけれど、それを発揮させることなく沈黙させたという事から見ても関大はすばらしいチームだったということであり、接触による負傷を除いてチームマネジメントに毎年のように失敗している法政は、自滅してしまったようなものである。

ただ、だからといって今年の法政が駄目だとかいう事ではない。試合を見ていて凄くドキドキワクワクしたし、実力そのものは途中までの2点差を維持した事から見てもすばらしいチームである。いやおべんちゃらじゃなくて、真面目な話、ここ数年の法政は高いレベルでフットボールを理解しているチームだと思う。
ただ、問題があった時にうまく舵を切ってあげる人がいない、という事だ。それは学生主導がどうこう、というものではない。チームとしてどう考えていくか、という事なのだと。
その為にはアナライジングスタッフの強化と信頼性になるのではないかと。

なお、中継について文句を言うなら1つ。メインカメラ(バックスクリーンに櫓を組んでその上に設置したカメラ)の高さが足りない。あと1メートル高いと完璧な絵になのだが。