2015年5月2日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 3 3 14 0 20
オール三菱ライオンズ ML 0 0 0 7 7
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 3:06  #11西村20Yard FG    
1 FF 6:37  #11西村23Yard FG×    
2 FF 10:45  #11西村19Yard FG    
3 FF 2:06  #20高野橋10Yard Run   #5納所 Kick
3 FF 8:32  #18出原→#81中村 17yard Pass   #5納所 Kick
4 FF 3:47  #5納所 50Yard FG×    
4 ML 6:11  #15谷口→#4田中 15Yard Pas   #87若松 Kick

試合的に言ってしまえば、両チームの攻撃の仕上がりの悪さが、まだ個人能力だけで打開可能な守備側との兼ね合いで、こんなんなりました的な試合でした。

特にライオンズ攻撃は、パスの精度が低い。かつラインがまだまだ発展途上で、特にランプレーで苦戦中。インサイドに楔を打てるプレーが弱いので(大抵はDLでライン処理されるので、LBがかなりフリーで動ける。その為パスラッシュもかげられてしまったりショートパスにカバーされたりしてしまう)。
しかしながら、この時期ではあるが、ライオンズの守備がかなりの猛威を振るっている。最終的には距離をそれなりに出されているとはいえ、途中まで要所を締めて善戦していた(3Q後半からスタミナ切れ+アジャストの結果だと思うが、次第に止められなくなった。)

逆に富士通は、一昨年のプレーブックに戻った感じ。平たく言うとインサイドのパスがない。インサイドのランは2人(高野橋と後藤)で回していたが、相手DLが頑張っているときは期待したほど進めず、となると一気に手詰まり感溢れてしまう(ゴードンなしではそうなるのか、という疑念すら沸く)。
敢えて定番プレーだけやっていた、という事も考えられるのだけれど、そりにしてもちょっとねえ、という印象が残った。
まあこれも、平本が日本代表用の練習をメインにしているとしたら、仕方ないかも知れない。
※久しぶりに宜本兄がフル出場。弟はリターナーのみ。そのへんも関係しているかも。

なお今回、引退したパンター吉田の代わりは強が務めていた(終盤から新人の納所が担当)。全般的に富士通のK/Pは高さが出せないと厳しいかな。
またオール三菱はキッカーの松山が引退したので若松が勤めていたが、今後ロングレンジをどうするのか見てみたいと思う。
※決め手を欠いたときにロングレンジの安定したキッカーがいるのは、チームにとって心強いし相手からしたらプレッシャーだから。

2015/4/18富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Bullsフットボールクラブ Bu 8 13 13 6 40
Hurricanes Hu 0 0 0 6 6
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 Bu 7:03  #5奥野 40Yard FG×    
1 Bu 11:33  #6藤原 20Yard Run   #18太田 Run
2 Bu 5:54  #5奥野 37Yard FG×    
2 Bu 9:45  #35北島 28Yard Punt.Block.Ret.   #5奥野Kick
2 Bu 11:15  #1猿渡 5 Yard Run   #19森Pass×
3 Bu 1:26  #33菊池 33Yard Pass   #19森 Pass×
3 Bu 6:19  #19森→#81高濱 43Yard Pass   #5奥野 Kick
4 Bu 3:25  #1猿渡 6Yard Run   #5奥野Kick×
4 Hu 10:36  #59小笠原 Fum.Rec.   #10木下Kick×

こんなこと言っちゃなんだけど……ハリケーンズ、どうなのよ。

いやね。選手13人、チア3人。選手はほぼ全員両面(ラインの選手が1名、ほぼ出番なし。怪我人が出て守備に入ったが、押せていない)。なんでも「春はこの13人で頑張る」のだそうだ。
万が一重篤な怪我人が出た場合、試合出来なくなる人数でしょうに。有料試合に参加するチームとしての責任という点から考えると、どうなんだろうね(意気は買うけど、出来れば16人くらいいて、両面でも「戦術的な入れ替え」くらいは出来るようになって欲しい)。
善戦したとは思うけれど、なんともなあ。
あと、これは個人的な見解だけど、QB#25佐々木を育てるというなら、このレベルの相手(格段に地力が違うオービックやらIBMやらではない、という意味で)であれば、貴重な実戦経験の場としてガンガンにパス投げさせてもいいと思うなあ。彼のショートパスはスピードもタイミングも魅力的だから、中・長距離の感覚を実戦の中で磨かせてあげる、いい機会だと思うんだよなあ。
特にクイックヒットのランが主軸のチームなんだから、守備を後ろに押し下げるロングパスが精度良く決まれば、より攻撃にリズムが出ると思うんだけど。

ブルズの方は「しおしお」感がダダ漏れというか。多分もうちょっと「ゲームを圧倒的に支配した」感じが欲しいんだけど、ぐだぐだっという感じがして仕方ないんだよねえ。特にキッキング。最初から2点コンバージョンとか、ちょっと違わないかな、というか。
また、ターンノーバー4回を褒めるべきか叱るべきかといわれたら、叱る方だと思うけどね。
まあ、それも春の初戦と割り切ってしまえばいいのかも知れない。伸びしろがない中でのグタグダな試合では無く、 これからかみ合わせが良くなれば、まだまだ見込みはあると思うなあ。

2015/4/18富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
明治安田パイレーツ MP O 0 0 0 0
警視庁イーグルス KE 0 0 O 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 10:37  #56青木 31Yard FG×    
4 KE 12:00  #56青木 55yARD FG×    

大変厳しい物言いになるが「ぼろぼろのなまくら刀がそこそこの楯と戦ったらこうなる」という試合でしたわ。
はい、伸びしろは感じるんですが、その表現より「ボロボロな攻撃」「しょっぱい守備」が「バックスクリーン側から時折吹き付ける突風に翻弄されて」こうなった というかなんというか。

特に警視庁側に有利に、明治安田側に不利になったのがパント。追い風時に警視庁は風に乗って敵陣深くに飛び(何度もリターナーの頭の上を越えた)、明治安田は風が凪ぐ。逆風の時明治安田は高く上がりすぎてボールがお辞儀しまくり、警視庁は低い弾道でありながら失速した事でカバーが間に合う。
そんな関係で、まあブリッツ多用してきた明治安田の攻撃に苦戦して、何度もセイフティの機器がった筈なのに、何故か、本当に何故か徳俵で残ってパントに行けてしまう警視庁と、攻め込んでギャンブルをことごとく止められてしまう明治安田と。

まあ春の仕上がりの悪い時期としてはこんなもんでしょう。
ただねえ。キッカーの精度が上がらないときついと思うよ、これから。

マクドナルド再浮上の引き金は

テレビ報道では誰も指摘しないけど、マクドナルドの業績悪化の最大の原因は、何を隠そう「全面禁煙」だった、という説を読んだことがある。

その通りだと思う。

分煙でいいじゃない。

大型店舗は分煙、かつ深夜営業の廃止による店舗メンテナンス時間の拡充。

これだけで充分です。

※どうしても24時間味わって貰いたいというなら、深夜は自動販売機で対応すればいいのだ。

 

アルバイトの時給1500円、の過ち

元はアメリカのマクドナルド従業員の賃上げの話だったものを、そのまま日本のあるユニオンが持ち込んだもの、らしいのだが……
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150415-00000072-mai-soci

なんか前提が違うような気がして仕方ない。

というのも……
時給1500円×一日勤務時間8時間×一ヶ月標準勤務日数21日=252,000
月25万って、正規労働者員と同等の賃金だよね。
ぶっちゃけ、派遣社員でも時間単価1200円~1400円だよ?
アルバイト(短期補充を目的とした雇用形態の労働者)にそんだけ出したら契約社員や派遣社員(中期的な専門知識活用を目的とした雇用形態の労働者)はもっと高くないと職務に対する対価が低くなってしまう。
そうなると正社員はもっと高くないと、雇用先に対する忠誠(秩序義務とも言うべきか)が保てなくなる。
するとその部分を埋める為に物価が高くなる。

そういうしくみを無視して「内部留保を下げろ」と言う暴論で計算して数字が揃う事を誇示するのはどうなんだろうねえ、と思ってしまう。

そもそも、言っては悪いが、アルバイトによる収入は「家計を支える」ものではなくて「家系を補助する」ものだと思うのだよ、私は。
つまり「せいぜい6年(4年制大学を2年留年する間)で入れ替わるのが当然の雇用形態」で「家族の将来をまかなう」計算をするのが根本的におかしい筈なのね。

これは平たく言うと「17歳からのライフプランニング」や「20歳からの人生設計」の話な筈で(その中にはリストラも当然入っていなくてはいけない)あって、一生涯をマクドナルドのアルバイトで生計立てる馬鹿がどこにいるか、という話で無くてはいけないのに。

いやいや、一歩譲ったとして「時給1000円で生活出来ない大都市圏の物価・税制問題」という所に何故行かないのかね?

正直に言ってしまえば「時給1500円のバイトが駄弁ってるマクドナルドに行くくらいなら、時給870円のレジ打ちがいるローソンの方に行くよ」と言われてしまう訳だ(※マクドナルドに限らず、日中バイト単価が1500円以上のバイトがいるような飲食店なら、はっきり言って「価格、ボッタクリっしょ」と思うね。あの味で1500円のバイト、雇えるくらいの利益率出すのかよ、と)。
それならコンビニで色々まとめ買いした方が安くていいよ、となるからね。

まずね。アルバイトは16歳~28歳までの「自分のお小遣い+α or 生活費」のグループと25歳~55歳の「結婚家庭の生活の補助」のグループと、45歳~72歳の「終活に向けてのやりがい」と、2つの世代に別れているべきなのね。ところが就職氷河期の影響で最初の世代後ろの年齢がズルズル下がってしまっている訳だ。それも、妙なプライドで仕事をえり好みする事でズブズブになるパターンも。

そこの問題を無視して、労働単価だけて言っても、なあんも意味が無い。いやむしろ「じゃあ、労働コースで分けますけど、日中単価1500円の人はコース作るけど雇い入れ枠小さいから。本当に使えそうなのはバイトから廉価社員(地域採用って奴)に取り立てるけど、高い単価の人は単年契約でかつ再雇用なしね」と言われて骨抜きになるだけだよ。

ぶっちゃユニオンが本当になすべき事は「収入が上がることは大切だけど、支出構造がどうなっているか再確認を。漏水が激しい水道管にどんなに水を流しても、蛇口に届く前に抜け落ちたのでは意味が無い」ということな筈なんだけどね。

そういう訳で、経済構造を無視した今回の要求は、世界標準というより「無知による誤認」だと思うのであります。

よせやいそれはたちがわるいぜよ

いやね。寝る前にちょっと自宅のファイルサーバに接続しようとしたらね。

……いきなり繋がらないの。

再起動直後には見えるのに、しばらくすると見えなくなるの。

今日の日付からして「しゃれにならん」四月馬鹿だ、と思ってあれこれいじっていたら、途中にあるHUBが壊れていたらしい。

LANケーブルのつなぎ方変えたら、その場で立ち直った。

※数日間様子見です。

久しぶりに読んだ本だが

どうも老眼が顕著になってから読書意欲が衰えたように気もするが、久々に一気読み。

フィルムノワール/黒色影片
ASIN/ISBN:4103775076

 

矢作 俊彦
新潮社(単行本/571頁)
一刷刊行日:2014-11-29
定価(税込):¥ 2,484

   

もうね。「日活ハードボイルド」と「香港ハードボイルド」を一気にまとめあげた「宍戸錠Love」な話。よもや作品中に本人を登場させるは本人が打たれるはやりたい放題。
粋なヨコハマを愛する矢作さんとしては、現在の横浜では寂しいのかも知れないな。 

ただ、二村永爾が退職して食卓になっていたのにはビックリ。あの『真夜中へもう一歩』の頃の感覚で読んでいると、そこに違和感を感じてしまうのだけれど。

そしてもう一冊

だれの息子でもない
ASIN/ISBN:4062192489

 

神林 長平
講談社(単行本(ソフトカバー)/298頁)
一刷刊行日:2014-11-11
定価(税込):¥ 1,674

   

こちらも久しぶりの神林ワールド。でもなあ。帯に西尾維新とか虚淵玄がアオリ入れているってのは、なんか時代と言うよりセンスないというか。格が違う者がご推薦だ何て、講談社の文芸の質が落ちているようにしか思えん。 

大塚家具の騒動について思う

ま、色々言っている方が群雄割拠な訳ですが。

この問題は「何を持って勝ちとするか」を明確にしていないとトンチンカンな話をすることになってしまう。

特に「会長が勝つ」という人の視点で、「会長の姿勢には一貫としたポリシーがある」という理由を挙げた人は、それは「ビジネスモデルとしての勝利」の話であって、「株主総会での勝利」の話にはならない(現在の企業業績のあり方として、手法をポリシー化している事ほど無駄なものはないから)。
事実、現在のビジネスモデルにおいて最も嫌われる「個人的な経験の蓄積を至上とするスタイル」が、個人商店レベルのうちは良いとしても、大企業として未来に永続する体力になり得ないのを読み切れていない、という事になる訳だ。

さらに問題なのは、会長のビジネススタイル(会員制で、かつ店員がずーっと張り付いていて、まとめ買い)は、正直社会全体が上り調子の時には「ブランド力」を誇示する為に使える技で、それこそ「いつかはクラウン」戦略な訳ですよ。
ところが、シュリンクする市場に於いては「以前買ったもののうち1つが壊れたからそれだけ買い直したい」とか「まとめて一括なんて無理無理」という意見と真逆になっているし、そもそも「敷居が高い」所よりも「お値段以上」つまり「値段はまあまあだけど、思ったより満足」な所に人は流れる訳だ。

その状態で会長のビジネスモデルは、行き詰まったときににっちもさっちもいかない事になる。

だから株主総会で勝てる筈がないのである。

むろん、以前マツダがやっていたように「ターゲット階層ごとにブランド分け」という方法だってあったと思うから、そこは社長側の狭量ぶりを示しているけれどね。

なお、これから負けた会長側がどうすべきか、というと、有り体に言うと「今持っている株式を全部市場に放出し、その資金で自分たちが思う家具会社を立ち上げる」のが一番いいんじゃないんですかね。もしゴシップ報道にあるような「会長夫人が長男に後を継がせたい」というなら、そもそも長男を前面に立てて新会社を作ってしまえばいいのですよ。

※以下、3/30追記。

あるサイトで「会長が勝つ」と行っていた人の言い訳を見た。ひどかった。
まず、直前の報道で支持(大手株主の支持比率)が会長派が26パーセント、社長派が21パーセントだったのに対して、議決では会長は30パーセント代、社長派61パーセントとなったのだけれど、この理由が「当日における会長側の言動」って、ちょっと。
いやさ、そもそも株主総会に出た200人が、株式の40パーセントを握っていたというのだろうか。
株主総会における議決権行使に於いて、普通「欠席される方は一週間前までに郵送で」という事になっているので、大半は郵送していると思うのだけれど。
結局、転向者が出たのでは無くて、そもそも「伸びしろのないきっきつパッンパツンな26パーセント」と「大半が届いていない21パーセント」という割り振りだっただけなんじゃないのかな。
多分に会場で投票した人たちの持ち株比率なんて数パーセントなのだろうから、既に事前のマスコミ露出の時点で会長側は株主にそっぽ向かれていたというだけ。それを読み取れない人が偉そうに何を語っても駄目。あまりに無責任な自己弁護は辞めた方がいいと思うのだけれど。

世界選手権の試合日程がこうなったようです

元記事は7/16に投稿されていたのですが、日付時刻はすべて現地時間

7月9日木曜日
 午前11時00分 – #6オーストラリア対#7韓国(B2)
 午後2時00分 – #5フランス対#8ブラジル(B1)
 午後5時00分 – #2カナダ対#3日本(A2)
 午後8時00分 – #1 USA対#4メキシコ(A1)

7月12日日曜日
 午前11時00分 – 敗者B2 – 敗者B1(B3)
 午後2時00分 – 勝者B1 – 勝者B2(B4)
 午後5時00分 – 敗者A2 – 敗者A1(A3)
 午後8時00分 – 勝者A1 – 勝者A2(A4)

7月15日水曜日
 午前11時00分 – 敗者A3 – 敗者B3(B5)
 午後2時00分 – 敗者B4 – 勝者B3(B6)
 午後5時00分 – 勝者A4 – 勝者B4(A5)
 午後8時00分 – 敗者A4 – 勝者A3(A6)

7月18日土曜日
 午前11時00分 – 7~8位決定戦(敗者B6 – 敗者B5)
 午後2時00分 – 5~6位決定戦(勝者B5 – 勝者B6)
 午後5時00分 – 3~4位決定戦(敗者A6 – 敗者A5)
 午後8時00分 – 優勝決定戦(勝者A5 – 勝者A6)

全試合中2日ですね。

 

リブロ池袋店閉店に思う

一応カテゴリは「読書」です。

この書店については、以下の書籍をお読み戴くのが一番だと思います。
 

書店風雲録 (ちくま文庫)
ASIN/ISBN:

 

田口 久美子
筑摩書房(文庫/345頁)
一刷刊行日:2007-01
定価(税込):¥ 929

   

ちなみに私が持っているのは元版のこちら

書店風雲録
ASIN/ISBN:

 

田口 久美子
本の雑誌社(単行本/277頁)
一刷刊行日:2003-12
定価(税込):¥ 1,728

   

実家が東久留米にあった関係上、地元の本屋で満足出来なかったくぼたさんに母親の悪魔のささやき「池袋西武の本屋に行ってごらん」。
当時の池袋は、東口の「西武・書籍」と「パルコ・三省堂」、西口の「東武・旭屋」とビルの最上階に古本屋がある「芳林堂」と、巨大書店がたくさんあった訳ですが、ミステリ・ジュブナイルSFにはまった頃のくほださんには東口側だけでもうおなかいっぱいだった訳です。
当時の池袋西武書籍は、10階にコミックスと児童書、11階に文庫・新書・小説・参考書・人文科学などなど、12階にアール・ヴィヴァン(隣の西武美術館にあわせた美術書)といった構成で、もう本に酔うには最適。(ちなみに10階は確か半分がレコード屋・後のDISKPORT)

後に隣に別館(イルムス館)が出来た時にその地下1~2回に移った時が、一番面白かったなあ。出来てすぐの頃に地下二階が大雨で漏水した騒ぎとか、逸見政孝の追悼フェアを禁止されて平積み撤去した所とか、実際に見てるし(思えば「トットちゃん積み」の現場も見ていたかも知れない)。ちなみにイルムス館出来た時にLOFTが生まれ、直後くらいに改装期間だけイルムス館の向かいにディスクポート館が出来ていた。あっという間に無くなったけど。

このリブロ池袋の最大の特徴は、都内唯一の「詩の専門店」があった事。二度目の改装移転(現在の書籍館地下1階を使うようになり、地下2階をデハ地下に譲渡したあたり)までは存在していたんだけど、やはり堤清二が代表降りてから、太鼓持ち的に作られていたものでもあるので、つぶれてしまった(ってか、書籍館地下時代はコミックコーナーの隅だったもん、あれは厳しいよ)。
それでも児童書専門コーナーとか、凄く独特な棚作りと、やっぱサブカル的な本(それこそ出久根達郎の初期の本とか)が充実していた。そう、それは神保町に行く必要が無いくらい。書泉2店舗と三省堂本店をあわせてもなおあの魅力には追いつかなかったなあ。

ただ、それも堤清二失脚以降は力が衰え始め、ジュンク堂の増床が決定的になって、それこそ「そこいらへんの本屋」になっちゃったもんね。

※堤清二は学生時代から詩人・辻井喬として活躍していた。

結局「書店~」シリーズの田口さんも主要スタッフ離脱後(定年やアール・ヴィバンの独立、あるいは病没という事も含めて)にジュンク堂に移ったぶん、ジュンク堂の棚が面白くなった訳で(ただし、出版点数の減少から、棚を構成する弾がひからびている気がするけど)、結局「棚を見て、ワクワクするかい? 通路をあるいてウキウキするかい?」というのが大型書店の醍醐味だと思うので、そこから離れたリブロ池袋は、こうなる運命だったのかも知れない。

個人的な読み。現在別館が無印良品メインになりつつあるので、書籍館を無印良品に、別館にロフトを移動するんじゃないかな。一部ではトーハン系のブックファーストが居抜きで入るという声が出ているけど、多分池袋西武側には書店は入れず、パルコの三省堂でお茶を濁すと思うんだよね。

一時代が終わったかな、というよりも「15年死に体だったものが幕を下ろす」という事のように思えてならない。

ちょっと残酷かも知れないけど、くぼたさんの青春の残滓が消えるということです。