懐かしい試合1991年パルサーボウル

アメフトを見に行くようになったのは2001年の秋でした。最初に見たのはFinal4Eastのアサヒビール対オンワード。
この前年からNFAは大きな変革の仕上げに入っていました。
それまで「実業団リーグ」「東日本社会人リーグ」「西日本社会人リーグ」に分かれていたリーグを1本化、東西各2ブロック・1ブロック6チーム(1990~1991は関西はブロック5チーム)でリーグ戦を行ったのです。
この為東西の決勝が設定されたのがこの年、Final4だったのです。
実際に初めて現場でアメフトを見たのはこの前の週、関東学生の最終節明治対日大だったのですが、これが面白くなかった(これは私がフットボール知識が無かったからです)ので「学生と社会人見て、両方ダメならバスケとかハンドボールとかも見てみよう」と思っていた訳です。
※既にJリーグは始まっていて、現場に行くにはちょっと気がひけていた。実家から見て一番近いのがヴェルディだったので乗れなかったのである。

この壮絶な試合は史上初のタイブレーク(前年までは同点の場合コイントス)に行くというも素人ながら大興奮な試合で、とても満足してしまってので。翌日の関東学生の決勝、パルサーボウルは行かなかったという大失態をしてしまった訳です。

今回、ある方からYoutubeにアップロードされている動画を紹介戴きました。これを知ることで、意外な事に気付いたのです。


続きを読む

この年の日大のエースQBは#10松本で、エースターゲットは#25関だってんですが、他にも鈴木や宮田という優れたレシーバーが居たんですね。
ところがこの試合、日大は8インターセプト喰らっています。
その殆どが関への時間のかかるパス。
これ、明らかに松本にミスリードさせたゾーンカバーですよね。正確にはゾーンとマンツーの組み合わせ。
後半最初こそ鈴木や宮田への決め打ちクイックパスで進むんですけど、焦れてくるとどうしても関に投げたくなる。
結果的には関にTDパス通るんですけど、それ以上に誘われている感が凄いんですよ。

そしてもう一つは専修のブロッキング。最初はストレートプレーが多かった事もありまっすぐ押し込むゾーンブロック。それが徐々に左右に動き出して終盤になるとカウンタープルアウトを織り交ぜてくる。
この見事な伏線の回収。気付いた時には鳥肌立ちました。

当時の選手だった濱崎さんのFBに当時のことが書かれていました。激アツな文章、そして当年の選手たちが未だにあの試合でやりとりしている熱のこもったコメント欄をご覧戴くと、あの2日間が日本のアメフトにおいて大きな転換期だったと言っても過言ではないと思うのですよ。

というのも、この後日大は2007年まで関東を制覇できず(篠竹さん在任中は0回)、社会人は外国人コーチや関西出身コーチの主導したチームが全盛を誇り、かなり色合いが変わった訳です。
※なお日本フットボール界から篠竹さんの残滓が払拭するのはシルバースター最後の優勝の後、ですね。

そういう貴重な時代の映像をご覧くださいませ。

続きを読む

社会人秋期リーグ戦についての広報

秋季公式戦 通常の「8月開幕」を取り止め、代替案「開幕を10月、期間縮小にて開催する日程案」にて準備開始

つまり1ヶ月遅れで開幕することで調整中、と読めます。

以下は妄想です。この通りにはならないと思いますが。

今回のリスケジュールの最大の難関は、「ライスボウルを後ろ倒し出来るか」にかかっています。

その上で甲子園ボウルの会場・使用時期も影響します。
というのも、何事も無ければ3月初旬にはプロ野球のオープン戦、中旬には選抜高校野球が入る為、芝の養生に1ヶ月は見なくてはいけません。この為、大学選手権を甲子園開催に拘るなら1月中に開催する必要があります。
代替開催場として長居陸上がありますが、うちらもサッカーの国際試合がスケジュールされたりマラソン大会があったりしますからアメフトマニアの思うような都合では行かないと思われます(従って万博陸上または神戸ユニバまたは西京極陸上での可能性が残っていますが)。
さらにが゛区政には期末考査があります。好機期末考査後の学齢は+1される事が前提ですので、4回生は卒業と見なされます。したがって新チームでの活動となるのが原則なので関西学生ファンとかが平気で無視してきた箇所が回避不能な案件なので(以前のラグビー日本選手権トーナメントはかなり例外です)、どうあっても1月中で完結させる必要がある訳です。
※さらに来年の再流行を危惧するなら早め早めに終わらせておいた方が良い。

続きを読む

2020年秋期シーズンがこうなるのではという予想というか案というか

(FaceBookの某グループに投稿した物からバージョンアップしています)
新型コロナの収束が見えない中で、秋期シーズンをどうするかという課題が各競技団体を悩ませていると思います。

TVでの報道を鵜呑みにするならば、現在治療効果の期待できる薬品が最短で8月後半には認可が下りるとのこと。つまりは「感染しても軽微な段階であれば、大半は短期間で治癒できる」という状況になる、という事で。
※さらに一般的なウイルスが高温多湿にいという傾向から、6月には活動が停滞するだろうとうのも信じたとしてですが

それを念頭に置いて今シーズンを考えると
1.試合間隔をビッチリ詰めて1/3のライスボウルから逆算して10月~12月に集中開催する。
2.開始時期を遅らせ、かつ学生側が「試験期間にかぶらない」事を担保した特別スケジュールで実施する、
3.今シーズンの日本選手権の開催を断念し、各リーグの日程消化のみ実施する。で、全てのボウルゲームをお休みする。
の三択になると思うのですよ。
多分3.になりそうな気がするんですけどね(そして関西学生は旧来の東西王座決定戦としての甲子園ボウルをやろうとして顰蹙を買いつつ関西学生OBの新聞記者に持ち上げられてイキっちまうんだろうなあ)。7
1.に対して否定的なのは、下位リーグのスケジュールが崩壊しちゃいそうだから。特に審判さんが追いつかなくなりそう。

そこで個人的には2.「開始時期を遅らせ。特別スケジュールで実施する」がいいと思っています。

続きを読む

春期社会人公式戦中止

最初、気付いたのはゼロックスさんのサイトで、4月は中止という報告だった訳です(気付いたのは24日夜)。
25日朝に協会か公式発表しました。

そもそも3月に練習できていないのだから、練習が解禁されたとして張るな試合が出来るようなレベルまで持ち上げるには時間がなさ過ぎという事で、選手のコンディションを考慮した結果春期公式戦は全面中止だそうです。

新型コロナ対策に対する私見

どうも報道で不満を感じてしまうのだが。
いったいこの病原帰任に観戦すると、どんな症状になるというのだろうか?

武漢で死者が出たとか治療法がないとかいうのは初期の報道であったんだけど、そこから先が全くないので、じゃあどすればいいのかとかそういう事がさっぱり判らない。

もっというと、日本国内では老人ばかりが死亡例なのだが(老人:60歳以降)、体力の無い人が死ぬというなら幼児の死亡率はどれくらいなのか。
そういう情報が殆ど無い。
いやさ一番大切なのは「感染者数に対する発症率」なんだよね。でもこれ、母数が不鮮明だからさっぱり判らないわけですよ。

だから「危機がある」と「それほどでもない」派がぐちゃぐちゃになる。

実際問題、都市部の学校がクラスター化しても被害は少ないように気がする(老人との接触機会が少ないので感染後の被害が大きくないから)し、結論的に「初期治療で体力があるなら甚大化しない」という節もある訳で、この流れで行けば「それでもない」派の方が正論めいて見える。

無論、完全を喫したいなら「危機がある」派の意見の方が正当なんだよ。でもそこまで完璧である必要、ある?

これは国民皆保険(実際には国保に加入してない人は対象外らしいが、その率があまりにも低いという意味)である日本のセイフティネット能力が高い事を考えると、非皆保険であるアメリカや中国と同列の対策である必要は無いと思うのね、

その上で言うけど、ここまで政府が自粛を要請したなら、政治家は報酬を出し合って救済基金作って中小飲食店に給付すべきだし、政府は非給与所得者に対して一律月額7~8万の給付を実施すべきだし。そういった事に全く配慮がないのは政治家の大半が「世襲か徒弟制の政治屋家業」だからなんだろうと思うのでありますよ。

まあもうここまで来たら、全て新型コロナのせいですませけばいいんじゃない?

 

2020春期シーズンについて

昨今話題の新型コロナウイルスの影響で実施がどせうなるかは判りませんが……

今年は東がパール/パールチャレンジになりましたので、東西同じ形態になります。今までのような予選リーグ戦ではなく順位決定戦で試合数をこなす方式。

会場 開始時間 対戦

4月18日(土)

富士通スタジアム川崎 14:00 PetaOceanパイレーツ×Bulls A
17:00 ブルザイズ東京×ブルーサンダース B
4月19日(日) 富士通スタジアム川崎 14:00 富士ゼロックス×AFCクレーンズ C
17:00 電通×警視庁 D
5月2日(土) 富士通スタジアム川崎 14:00 富士通×ノジマ相模原
17:00 IBM×LIXIL
5月3日(日・祝) 富士通スタジアム川崎 14:00 東京ガス×アサヒビール
17:00 オービック×オール三菱
5月4日(祝) 富士通スタジアム川崎 14:00 A敗者×B敗者 E
17:00 D敗者×C敗者 F
5月5日(祝) 富士通スタジアム川崎 14:00 A勝者×B勝者 G
17:00 C勝者×D勝者 H
5月16日(土) 富士通スタジアム川崎 14:00 ①敗者×②敗者
17:00 ④敗者×③敗者
5月17日(日) 富士通スタジアム川崎 14:00 ①勝者×②勝者
17:00 ③勝者×④勝者
5月24日(日) 富士通スタジアム川崎 14:00 E勝者×F勝者 5-6位
17:00 E敗者×F敗者 7-8位
5月30日(土) 富士通スタジアム川崎 14:00 G勝者×H勝者 1-2位
17:00 G敗者×H敗者 3-4位
5月31日(日) 富士通スタジアム川崎 未定 ⑤勝者×⑥勝者 5-6位
未定 ⑦敗者×⑧敗者 3-4位
未定 ⑤敗者×⑥敗者 7-8位
6月1日(月) 東京ドーム 19:00 ⑦勝者×⑧勝者 ParlBowl

※1試合のアルファベットがパールチャレンジ、丸数字がパールです。
※2今年から明治安田ペンタオーシャンパイレーツが表記をPentaOceanパイレーツに変更しています。 
※3パールにシルバースターとLIXILが出場する為、X2からブルーサンダースとAFCクレーンズがパールチャレンジに出場します。

なおX2のトーナメントは名称が「スプリングボウル」になるので、伝統ある「Jr.パールボウル」の名称が消滅しました。
※相変わらずnfa.jpが表示されないので、Facebookから情報取得。

ドメインのリダイレクション

実は2/23に偶然気付いたんですが、

X Leagueのサイトに繋がらなくなったんです。

あちこち覗いているうちに判ったんですが(記事の性質上リンクにはません)

元々我々が認識しているサイトアドレス

現時点でのサイトアドレス

で、どうも昨年の内からリダイレクトされていたみたいなんですな。
ただ、調べてみると以下の協会のリンク集は.comの方なんですよね。
・日本協会 ・北海道協会盟 ・関東学生連盟 ・東海学生連盟 ・関西学生連盟 ・九州学生連盟
(元々 東北・北陸・中四国にはリンク無し)

これ、ダメでしょうよ。というのも、現時点で一番日本代表の情報を社会人協会が流しているんだから。

※ついでに言うとnfa.jpも見つかってないので、なんか管理サーバーの切り替えに失敗して色々失効したみたいな気がするんだけど。

特定のファン層にクラウドノイズが嫌われる理由

まあ、だいたいバブル以前の学生ファンだったり選手上がりだった人に圧倒的に多いんですよね、クラウドノイズ嫌い。
ちなみにアメフトに限らない。以前発言小町でbjリーグ(当時)のフリースローを妨害するファンに納得いかないお母さんの投稿を見たことがあって(ちなみにその人の結論は「子供たちには「人の嫌がることはするな」と教えているので、それを徹底しつつ楽しみます」だった)。

これはまあ、ものの見事に江戸幕府のでっちあげ儒教教育と明治政府の道徳教育の結果なんであって、そもそも日本の文化に「正々堂々」はないのよ。ないからこそそれを誤魔化すべく正当化する教育をしてきたのが行き過ぎた結果として妙な武道の精神論に到達して、それが全ての体育教育にいびつにひろがってしまったというのが正解。

で、その上で現在の公式規則にこういう文言があるのです。
第9篇 公式規則の適用を受ける者の行為
 第2章 スポーツマンらしからぬ行為
第1条 スポーツマンらしからぬ行為 試合前,試合中または各節の間を通じ,プレーヤー,交代選手,コーチ,正式な関係者,およ び公式規則の適用を受ける者は,スポーツマンらしからぬ行為または円滑な試合の運営を妨害 するようないかなる行為も行ってはならない。 プレーヤーによるこのような行為は,発生した時 間によってライブ ボール中の反則またはデッド ボール中の反則として扱われる。(A. R. 9−2− 1−Ⅰ~Ⅹ) 
(中略)
b. 他の禁止される行為:
(中略)
 5. バンドを含む公式規則の適用を受ける者は,チームがシグナルを聞きとれないほど の騒音を発生してはならない。(参照:1−1−6)

この文章に従えば、「公式規則の適用を受ける者」はクラウドノイズどころかチームがケイダンスを発するタイミングに「しわぶき一つたてずに固唾をのんで見守る」義務がある事は判ります。

続きを読む

2019年シーズンのパワーランク表みたいなもの

仕事の統計作業で煮詰まったもんだから、気分転換にこんなものを。
以前TouchDown誌のシーズンレビューだかで、社会人・関東学生・関西学生のパワーランキングみたいなのがありましたよね?
なんとなく「あれっぽいものを全日本選手権参加リーグ加盟1部リーグのチーム全体で作れないものかな」と思って、作って見ました。
ま、「だからどうした」という程度の表なんですか(笑)
なので「うちのチームはこんな所じゃねーよ」という異論はあるでしょうが、誤差の範囲としてご容赦ください。あくまでネタの一つとして。

ランキングにX1Ariaと関東BIG8が入っているのは、実質2部と言われても取りあえず「1部」を名乗っている、という事と、某名門チーム(複数あります)がどんな立ち位置になるんだろうという興味本位です。
自分の趣味と興味のものなので、来年やるかどうか未定。
※実は毎年これに近い物は作っていたのですが、なんか今年のは凄く腑に落ちたので公開したのです。

ちなみにランキングポイントに使用しているのは
・試合数。入力ミスがなければ延べ465試合な筈。棄権・辞退の試合は含みません。
・勝利数。引き分けは無視。また棄権・辞退の試合結果は含みません。
・プレーオフ出場試合数。但し上位リーグから下位リーグとの入替戦に出たものは加算しない。勝利数にボーナスポイントとして加算。
・各チームの総得点と総失点。ちなみに辞退・棄権の公式記録(勝:1-0/負:0-1)は含まない
・各プレーオフにおける階層別得失点。社会人と学生はライスの得点と失点で、関東と関西の差は甲子園と東京ボウルの得失点の合算値を……のように計算し、その結果を上位リーグの持点として実力差を表現。

続きを読む