2021秋衆院選の私的総括

あんまり政治の話はしたくないという気持ちがあるのだけれど……

  1. 今回の選挙で自民党が勝利したというのは正しくなくて、これは明確な「野党連合のミス」であります。
    一番いけないのは野党第一党である立憲民主党が、自らの勢力拡大を出来なかった日々の活動。
    誤解を恐れずに言えば、この活動スタイルは旧社会党の(背景に労働組合組織がいる事で勢力が安定しているものの票を伸ばしきれない構造)スタイルそものもでありますね。
  2. 結果論として非正規労働者が増えた事で組合組織も思った程若手を吸収できてないという事もあるんだけど、政党帰属型の組合活動は社会の声とは呼べなくなって来てしまったという事が証明されたに過ぎない。
  3. 確かに「ビッグネーム議員の落選」は果たせたという事は野党共闘の成果かも知れないけど、それ以上に自分たちのビッグネームも選挙区落選や比例復活不可という辞退では、そもそも「全体的にビッグネームが嫌われた」だけの話ではないか。
  4. 意外なまでに共産党嫌いが顕著に反映されたという感じであった。これは正直、連合系組合自体が老害で思考硬直化しているという事でないだろうか? いやそれは共産党側も同じなんだけど……
  5. ここ数年ずっと野党政策が「与党の否定」から入った物ばかりで独自性も先進性もないのでヒステリックな主張を忌避したというのが正しい。
  6. ただそれだけ国民が「既存の政治体制をがっかりして見ている」事と「劇的に自分たちに都合の良い事が点から降ってくるのを待っているだけ」である事が解ったので、そういう路線を焚きつけたワイドショーが報道を名乗っている今のマスメディアそのものが問題なんじゃね?

もし本当に自分たちで何かを掴みに行きたいなら、それこそ「農村に帰れ」が一番なんですけどね、社会政策としては。農業法人化して少人数中規模生産をやればいいのですわ。東海道メガロポリスには何もない、って事をいい加減気付けという話です。

そういう政策を打ち出し、地方を行脚して丹念に課題を拾い上げる政党が出て来ない限りは、まあ無理でしょう。

10/25終了時でのX1Ariaの展望

本日の結果により、アサヒビール・シルバースターとアサヒ飲料チャレンジャーズの昇格が確定しました
と同時に、富士フイルム・ミネルヴァAFCの昇格が無くなりました
この結果残り2チームの座を争うのは
Deersフットボールチーム、イコールワン福岡SUNS、電通キャタピラーズ、警視庁イーグルス
の4チームになります。
従って5勝したチームは自力昇格となるので、自力の可能性があるのは
イコールワン福岡SUNS、電通キャタピラーズ、警視庁イーグルス
の3チームで、11/7の警視庁対富士フイルムと電通対パイレーツの結果が大きく左右してきます。

肝心なのは
警視庁が富士フイルムor名古屋に負けた場合
 Deersが4勝、電通が5勝(福岡4勝)で
   アサヒビール6勝(飲料5勝)の場合はDeersが昇格、福岡残留
   アサヒ飲料6勝(ビール5勝)の場合はくじ引きでDeersか福岡
 Deersが4勝、電通が4勝(福岡4勝・対パイレーツ戦負)の場合はDeersと福岡
 Deersが3勝の場合は警視庁と福岡が昇格
警視庁が3勝止まりの場合
 Deersが4勝、電通が4勝(福岡4勝・対パイレーツ戦負)の場合はDeersと福岡
となり、電通はパイレーツ・福岡に連勝が必須条件となります。
つまり、11/7の第一・第三試合は昇格争いと昇格できなかったチームのプライドの激突が、今後の展開に大きく影響する大切な試合となる訳です。

この週末について

簡単に言うと第一カッターフィールドの予約に失敗して行けなくなったんですよね(汗笑)
いやホント、日付一節づれて覚えていたのでこっちの失態なんですけどね。

と言うわけで9/19は家におります。ちなみにXリーグTV未加入なので試合はチェックしません。

コンタクトレンズ

少しだけ遡って3月に右目の眼底出血に伴う網膜の手術をしました、
で9月に入って大学病院様から「もういいよ」というお言葉を頂きまして、先日遂にコンタクトレンズを新調致しました。

手術の際に角膜もいじっている(白内障予防のため先に角膜を人工の物に交換する)関係で、

なんと!

乱視がほぼ解消された(矯正するほどではなくなった)!
左右同じ度のレンズで行ける!
乱視が無くなった事で店舗在庫から出して貰える!(使用していた乱視用が工場直しかなかった)

ただしちょっと矯正を強めにして貰ったので、手元がつらくてね。老眼鏡の度数注意しないと。
※スマホ見るのはルーペグラスが一番良かった。

秋季XLeague入場券について

詳細はこちらhttps://xleague.jp/news/16127

結論から言うと(って書いてある通りですが)

  • シーズンパスは発売しない。
  • 当日通し券は発売しない(1日3試合あると3枚必要)。
  • 原則1週間前に前売り。当日発売もあるが、全て「Xリーグチケット」で発売。
  • 地域(ここでは福岡と名古屋を言う)のみ当日券売実施
  • 東日本は全席指定っぽくて、西日本はブロック指定っぽい

次に投稿する「オンデマンド中継」よりもこっちの方が重いと思うんだけど
X1Super
 前売券:1,500円
 当日券:2,000円
 小学生以下:750円
X1Aria
  前売券:1,100円
 当日券:1,500円
 小学生以下:550円
※同伴者の膝上に座る限り小学生以下1名(同伴者一名につき)無料

少なくとも一昨年までは「高校生以下無料」だった筈(記憶曖昧。オンライン販売より前は確実にそうだった)。
恐らく客層調査した結果
「学校の先生が出るから生徒が応援に行く」ってケースも少ない
「キッズチアはチーム証で入るので因数外」
って結果が出たんでしょうね。
ある意味中学生以下無料でなくなった事の方が恐ろしいです。

2021年春シーズン

チーム名の変更
 LIXILディアーズ→ディアーズフットボールチーム(スポンサー契約満了)
 富士ゼロックスミネルヴァAFC→富士フイルムミネルヴァAFC(スポンサー企業名変更による)

春期辞退
 ペンタオーシャンパイレーツ
 (アサヒ飲料チャレンジャーズ)

月日 曜日 会場 時間 対戦チーム
5月16日 富士通ST川崎 11:00 電通×富士フイルム
14:00 アサヒビール×ディアーズ
17:00 .ブルザイズ東京×警視庁
5月22日 富士通ST川崎 14:00 富士通×東京ガス
5月23日 富士通ST川崎 14:00 オービック×ノジマ相模原
17:00 IBM×オール三菱
6月5日 富士通ST川崎 14:00 富士通×オール三菱
17:00 警視庁×BULLS
6月6日 富士通ST川崎 14:00 オービック×IBM
17:00 東京ガス×ノジマ相模原
6月13日 富士通ST川崎 11:00 アサヒビール×電通
14:00 ディアーズ×富士フイルム
6月19日 富士通ST川崎 13:30 ブルザイズ東京×BULLS

ちなみに東西学生は無観客で開催。開始時刻・会場非公開です。 

ライスボウル改革に関して(6・終)

まず以下に展開される発言は
「ライスボウルは現行のままであるべきだ」ではなく
「今回の決定とそれを歓迎する思考プロセスがクソである」
ということを言いたいのであって、結論が「社会人対学生でなくなる」であってもその本質が「天と地ほど違う」事を理解してお読み戴きたい。

今回の議論はつまり

  1. ライスボウルとは1月3日に開催される日本協会主催のボウルゲームという「主催者がチームを招待して行うイベント」である。
  2. このボウルゲームは、たまたま国内成年男子のトップカテゴリであった「学生」と「社会人」の「それぞれが認定する年間王者」を招待するエクストラゲーム(平たく言って「おまけ」扱い)である。
  3. 年間王者同士の戦いだから「日本選手権」だよね、と安易に冠を付けた。
  4. この結果、社会人は「トーナメントの最終通達点」としてライスボウルを設定しているけれど、特に関西学生は「甲子園が最終目標で、ライスは社会人に付き合ったオマケみたいなもの。無くても関係ない」というスタンスをテコでも変えなかった。
  5. 学生側では未だに「日本選手権」という形式に統一して望めていない(関西とその他で温度差が鮮明である)。同様に「普及」に対する考え方も(関西とそれ以外で顕著に)違いがあり統一感がない。

という実に不幸な前提のまま2.だけをいじろうとしているからなんとも据わりが悪い話になっている。この場合3.の明確な再定義が発生しない限りいつまでたっても国内に於けるアメフトの認知は広がらないだろうし、逆に衰退する方向に流れるだろうと思う。

従って単純に社会人の決勝を1月3日に「ライスボウル」としてやることは出来ない(単純に社会人の決勝は社会人協会の主催試合だからである。ラグビーの場合は大原則として「社学対戦」を実施する中で「日本代表強化の為のスケジュール調整の都合上」シーズンの前後スライドが起き、双方同意の上で「日本選手権」への学生の出場を中断している。よって新リーグ移行後はどうなるかは不明だが、トップリーグと日本選手権(=社会人プレーオフ)は主催が異なるし試合数がアメフトとは違い過ぎる)。

もしラグビーと同じようにするなら

  • X1リーグは12~16チームで、シーズン8試合/チーム以上の対戦が必要である。(試合間隔が今の隔週を維持出来ると思うなという話になる)
  • 社会人王座はリーグ戦1位である。
  • リーグ戦終了後に上位半数によるトーナメントを「日本選手権」として日本協会主催・社会人協会主管で実施する。
  • オープン参加枠は設けるが、日本協会参加のリーグ戦運営競技団体が推挙したチームによる予選トーナメント2試合以上を勝ち抜いたチーム最大2チームのみに与えられる(ちなみに推挙条件は「当該リーグ優勝チーム」に限定し、予選本戦期間内に他の試合への出場は認めない)。
  • 日本選手権の決勝を「ライスボウル」に招待する。

という運営で、学生側の制限である「期末試験期間」には一切配慮しないし、また学齢にも配慮しない(通常期末考査終了で学齢は1上がる。つまり4回生は5回生となり原則出場できなくなる。春の甲子園などに準拠)前提で活動することになる。
重要なのは「このスケジュールをこなすには、予備日程を入れても3週2試合以上の(日本においては)ハイペース」で実施する事と、「雪が降ろうが超低温だろうがアメリカNFLプレーオフなみに過酷な環境でも」試合する事になる。
また、この為にはチームスポンサーが資金潤沢(ぶっちゃけJ1資金下位と同等の年間予算をキープ出来る事-だいたい3~5億/年くらい-)である事と、社会人学生供に試合出場登録メンバーを国際試合と同数(42~45、スタッフもコーチ+フィールドスタッフ20以内うち医療・トレーナー専門で3名以上必須)にしないといけない、等現行より不利になる事を受け入れないといけないのである。

だが、残念な事にこんな踏み込んだ改革は出来ないだろう。それは時間が少なすぎるからだ。そんな結論が出るなら、もっと時間がかかっていて不思議はないし、そういうリークだって見えている筈だ。
でもそれは期待しない。出来る筈がないからだ。

なので、この議論がもっと向上心のあるもので進んで欲しかった事を強く念じてこの項を閉じたいと思う。

ライスボウル改革に関して(5)

まず以下に展開される発言は
「ライスボウルは現行のままであるべきだ」ではなく
「今回の決定とそれを歓迎する思考プロセスがクソである」
ということを言いたいのであって、結論が「社会人対学生でなくなる」であってもその本質が「天と地ほど違う」事を理解してお読み戴きたい。

さらに宜しくない老害ファンの言動について触れておく。
おおよそにおいて彼らの脳内は「ライスボウル開始以前」あるいは「東京ドーム開催以前」で思考停止しているので、現代において全く意味を持たず、はっきりいって「競技人気が衰退しているのに、提示される意見が30年前への回帰」というのは、どうしたものかというより「お前らがポックリ逝った後どれだけ新しくファンが流入してくるんだよ」という疑問しか湧いて出ないのである。

90年代を転換期として「サークルイベントとして定番のスポーツ観戦」「ゼミでのイベントとしての定番のスポーツ観戦」というブナかは途絶えて久しい。実は六大学野球なんかはもっと早い段階で人気が衰えたが、かのラグビー対抗戦の早明戦も、90年代後半からガクンと人気が落ちた。
一つには「個の時代」の蔓延(集団行動を忌避する流れ)がこの頃から発生しだした事、就活においての楯の繋がりが無くなってきた事(前半はバブル期における「就労形態の多様性」、後半はバブル崩壊による就労支援削減。さらにITバブルによるベンチャーブームが拍車をかけている)など、対人関係の変化と狭小化が発生している事。
そしてもう一つは「1つのブームは10年を超えられない」という現実である。つまり「10年前に始まったブームはその世代のもの、10年後にブームを担った世代が卒業した後、新しい世代は前の世代の価値観を否定して新しい価値観に乗り換える」という価値観の変容プロセスそのものである。
よく考えてみて欲しい。16歳高校1年生のころに流行ったものに対して10年後26歳になってまで興味を維持出来るだろか?ミドルティーンが結婚適齢期むになるんだぜ。当然卒業しちゃうでしょ。
じゃあ自分たちが16歳の頃、26歳の人たちが熱狂していたものに夢中になれただろうか? かなりの割合で「古くさい」という事で忌避してきただろう。

その事を踏まえて考えて見て欲しい。

  • かつてのように東西オールスターにすればいい
  • 社会人なんて企業に特化して強化しているセミプロ・ノンプロなんだから
  • もともと社会人が強化すれば学生が勝てなくなるのはわかりきっていたんだからやらないのが正解だった

2つ目なんていつの話だっつうの。実業団スポーツそのものに「新規参入」する企業なんて限られている。現時点で一番多いのは「企業チームが撤退するのに伴いチームを引き受ける」であって、それも結構「地元に還元したい」という意識のもので、ゼロから立ち上げるケースは皆無。現状社会人チームに多いのは「クラブチームとして選手スタッフが集まり、そこに企業がスポンサーとして支援する」ケースで、この場合選手がチームorスポンサーとプロ契約するか契約社員として登録するパターンだ。つまりいつでも撤退できる体制って事(この間のDeNA陸上部がこの典型例。東京五輪までスポンサーになったが駅伝で思った効果が出ずに個人競技に切り替えた挙げ句2020年で完了。このパターンが多い)。またクラブチーム化しても元企業がスポンサーに廻らないが為に行き詰まるケース(パナソニックのバスケ部はBリーグ化せずスポンサーにもならず、で解散)というご姿勢である。社会人アメフトでも「シフトの融通」はあっても「勤務時間内の練習」なんて今はないし、それなりの選手は引退後同期との出世格差に悩んで退社すると聞いている。それを、一体いつの話してるんだか馬鹿じゃない?
3つ目も馬鹿な話で、というのも「統一団体がない」「ルールが統一されていない」「全国大会が存在しない」スポーツなんて、その当時からアメフトくらいだったし、その状態で助成金が出るとは思えないし、もっと言えば「アメリカン・カジュアル」の一端としてブームになっただけの競技の人気が維持出来ると思っているのだろうか?
プロセス上必要な大会である事、プロセス上この結果になるのは当然の帰結である事、そして「思った以上に社会人のチームが地域的に広がってなかった事(故に福岡サンズは維持しなくてはいけない団体である)」計算外を含めても、日本のアメフトの発展には欠かせない存在だったのである。

さらに呆れるのが「東西学生オールスターとして昔の形式に戻す」である。
カレッジボウル終盤を思い出して欲しい。
オールスターの場合、出場選手に怪我をさせてはいけないという前提から花相撲的な扱いになる。結果「ファンが喜ぶ組合わせ」は出来ても「一見さんが見てのめり込むきっかけ」にはならないのである。
これはJリーグのオールスター戦が無くなった事、プロ野球の交流戦が始まってからオールスターの人気が激減したこと、NFLのプロボウルが廃止議論にずっと晒されている事など、複数の事例が存在している。
平たく言ってしまえば「クリープを入れない珈琲みたいなもの、誰が見たいか」なのである。
ファンが想像するファンのためのイベントってのは、大抵ファンだけがはしゃぐのよ。それを見て外野は辟易して遠巻きにして近寄らなくなるのよ。

再三方々で取り上げているけど、確かガンダム25周年の時かな? BS1で劇場版一挙放送した時に富野監督のインタビューがあって、あの人は貪欲だから「アニメ映画でブームを起こすことが最終目的」と言った際だ。NHKの高山アナが「え、でもガンダムでもの凄いブームになったじゃないですか」と返した時の富野監督の言葉が忘れられない。
呆れたように「ふっ」と笑って「だから、あれはファンが騒いだだけなの」「見てごらんよ『マトリックス』を。一般のなんでもない人たちがみんな見にいくじゃない。ああいうのがブームっていうの」
他の所で富野監督は「ファンが騒いでいるだけではいずれ衰退する」と言っている(オタク批判として)。
それと掛け合わせたらわかりそうなものだろう。オールスターに普及活動への未来がない、という事を。

もし新しいファンを獲得してなら、自分たちの好きな物が認められたいと願うなら、インサイドに向いた思想ではダメなのだ。いやもっと言うと「内側の人の都合の良い想像で描き出した妄想上の外部の人」を相手にしてはいけないのである。

そこがダメダメな議論となっている事に気付かないのである(そりゃSNSで100くいいねは付くだろうけど、所詮その程度で終わる話だ)。む