試合はライズのリターンで始まる。ちなみに両チームともQBはほぼ先発（富士通のみ終盤に#18出原起用）でライズ#5木下富士通#12平本。

というかねえ。あのねえ。両チーム併せて１０回のターンオーバー（富士通Int１回ファンブルロスト４回、ライズInt２回ファンブルロスト３回）、いやさファンブル両チーム８回ってどゆこと？　ひどくない？
※それとも横浜スタジアムの人工芝が、以前より固くなったとか？

で、最初のキックオフリターンでレイトヒットがあり、ライズ自陣３９Yard。しかししょっぱなにＤＬが猛烈なラッシュでザック、さらに続いて投げたパスをチップ、それをDBがINT。敵陣39Yardからの攻撃となるが、富士通も相手守備に阻まれパント。その返しのライズもダウン更新出来ずにパント、これが富士通陣46Yard。
パス１回成功し次のパスが失敗(DBが凄かった)の後#29ジーノ・ゴードンのランで敵陣38Yardまで進むがその次のプレーで反則。しかしすぐさま#81中村へのパスでダウン更新する。次も#29ゴードンで前進するも次のパスでホールディングがあり下がる。だが相手オフサイドで進むと#4宜本へのパスが通り6Yard、ラン２回で富士通先制。

返しの攻撃で、いきなり敵陣から攻撃スタートとなるライズ。ここで#2宮幸のランで前進するも、イリーガルフォーメーションがあったり、フリーフリッカー狙うも投げられずサックされたり、と不安定なままだがセンタースクリーンで前進し、最終的にFGで追撃開始となる。

だが、ねえ。返しの富士通のリターン、せつかく、せっかくものすごいリターンしときながら、ファンブルロストですよ。え？　ライズ陣2Yardからですよ。え？
宮幸４連続キャリーで15Yardまで進まれて、パス１回挟んで宮幸へパス、宮幸のラン、パス１回挟んで東松、宮幸、宮幸……。そりゃいいトラップブロックとかしてますけど、宮幸秋のラン祭りじゃないんだから！※但し、51YardのFGは失敗。

この返しのドライブ、富士通はインターフェアなどで進むも、パント。
だが、このパント、何故フェアキャッチしないんだライズ！　無理なリターンでファンブルロスト！　いきなり富士通は敵陣20Yardからの攻撃で、ラン２回で追加点。

この返しのドライブでライズは再び宮幸秋のラン祭り。宮幸、#32堤、宮幸のスイング、木下スクランブル、#81井上へのパス、木下スクランブル、宮幸、木下、宮幸、#16出澤へのパス、パスディフレクト、でFG。宮幸目立つ目立つ。
この後のドライブ、富士通がパスを狙われてINT。ライズ自陣４６Ｙａｒｄからの攻撃でまたしても宮幸ラン、宮幸へパス、と刻んできたと思ったらここで#88大滝へのロングパス一閃。仕上げが宮幸のランでＴＤ。さらにさらにTFPで２ポイントまでやってくれて、もう同点ですよ。宮幸祭り絶賛開催中。

だが、ここから富士通、#17秋山へパスを集中させる。８プレー中６プレーが秋山へのパス、で５回成功。ただ祭りにならなかったのは、このドライブ中に負傷で下がってしまったから。結果として残り０秒でＦＧ。

後半最初のキックオフで#22宜本が最後に粘ったのが災いしてファンブルロスト（おいおい……）、フロンティアーズ陣41Yard。しかし結果的には木下のカウンターで１ヤードのゲインにとどまり(次がパス失敗、その後投げられずサック)、決定的なチャンスを逃したライズ。ここから実際にライズは行き詰まる。
この返しのドライブで自陣21Yardからの攻撃となった富士通。
進士のランを軸に責め立てて、仕上げは進士がバウンズアウトしてのランで追加点。

さらにこのの返しでスクランブルに出た木下がボールを落としてしまい、せっかく宮幸が敵陣まで運んだのに、それがフイに（ちなみに富士通陣45Yardで富士通リカバー）。
しかしこの攻撃も最後は攻めきれず、かといってその返しもライズが攻めきれない。
さらにこの後富士通も攻め込むが、ポストパターンでスピンしながらキャッチしたレシーバーが、そのままボールを前方に放り出してしまい、それをライスがリカバー。
で、それからの攻撃で今度は宮幸がファンブルロスト。
もうね、ため息がダダ漏れです。
まだ連鎖するのねこの流れが。返しの富士通は３回でパント、次のライズも宮幸秋のラン祭りながら攻めきれずパント。で、この後富士通が独走するんだけど、タックル受けてファンブルロスト。おいおいってもう。
但しこのドライブも、ラフィング・ザ・パサーあったのにパント。
そこからやっと、ジーノ・ゴードン中心にランで進むと、春田へのパスが決まって敵陣２ヤードまで進むと、追加点。

でも引き下がれないライズは、ここから#7井本へパスを通すが、そこから進めずFG。
で、残り時間を考えてオンサイドに出るがこれは失敗、富士通リカバー。
時間消費を前提にラン攻撃に出た富士通は、ここで進士が独走TDかまして勝負あり。

その次のプレーでインターセプトリターンがあったり、ライズのロングパスでDBがコケた事でそれがTDになったり、とはしたけれど、それでも大差で富士通逃げ切り。

しかし、だなあ。いらんファンブルロストが多い、いらんインセプ多い、という試合でした。
なんとなく、「ライズは宮幸を絶対の軸とした」のはいいが、その宮幸を助ける為のプレーが機能せず、という印象だし、富士通は攻撃のバンスが悪い（一時に一部の選手に偏る）し、両軍守備様々というところであろうか。

しかし、だよ。それにしても、だよ。
……Ustで途中からチラチラ経過を気にしていた鹿島、一度セッションダウンしてしまったので繋いだと時には既に０－１４で、ちら見するとインセプだったり失点してたり、だったのに、こっちが秋の種まき祭り絶賛開催中にファンブルリカバーして、ついには逆転しで、突き放して、ドツキあいを制して２点差で勝ちきる、とは……
そりゃあ言いましたよ。「このまま行っても、ＩＢＭをフルボッコにしたパナか、そのパナに勝った鹿島。どっちも嫌だなあ」……ホントに嫌。
もうね、言うしかないです。この試合どうこうじゃなくて、

鹿島、恐ろしい子

それに尽きますね。

えーーーーーーー、いまだに事柄が整理出来ておりません（汗）。

一体何故、鹿島守備がここまでフルボッコなのか。
いやいや、一体何故ＩＢＭはパナにここまで出来なかったのか。

とにかくそんな状態です。（よって、数日に分けて書いていくことになります。ご容赦ください。）

まず試合は鹿島がキックオフリターンで一発ＴＤを取って華々しく幕を開けた訳なんですが……。
ここから延々ノーガードの打ち合いになるのですわ。

いえね、ノーガードの打ち合いそのものが問題じゃあ無いわけです。「何故そうなったか」が問題なわけです。

実際にはケビン・クラフトのスクランブル能力の高さが際立ったということになるのだろうけれど、それだけでは終わらない何かがあったように思えてならない訳です。

それは、鹿島守備の問題。それも、守備ラインの。

つまり、この試合でケビンを追い詰める事が出来たときはその運動能力で逃げ切られるし、そうでないときはクイックパスを通されてしまう。さらに、末吉の出番が無いのにランは良く出る。これは特に後半、スタントにＬＢを一人つけるようになってから顕著になった訳で。

正直言ってしまえば、後半の途中までは、鹿島攻撃対IBM守備は、一般外野が思い描いたパワーバランス上そのままだったわけですわ。
ところが、とにかくケビンにいいようにプレーされてしまった要因は何か。それはひたすらに守備ラインの問題なのではないかと。

今回IBMは前半に早いタイミングのパスをまとめて来たと思う。まあクラフトのパスの早さはラッシュが届かないくらいのものなので、それは仕方ない。
しかしその為にＬＢがパスカバーに廻ると今度はランが出る。ここでランを止められないので、ランサポートにＤＢがまわるとインサイトがクイックで開く。今度はそれにひきずられてアウトが開く。
なんとなくそんな展開だったと思うのである。
これはパナソニックの守備の逆になってしまった。
本当に最初に押さえるべきはスタントであり、スタントと小川が潰れたらそれで手詰まり、というのがパナソニック戦での感想だったのだけれど、今回は全く逆になってしまった。
この場合、DLが２～３枚で相手ランをコントロールする以外に良い手はなかった。それが出来なかった場合、取るべきは前半にスタントを押さえることだった、のではなかろうか？

守備か止められない事で、攻撃がプレッシャーを感じてしまったのが大差の原因で、これは仕方ないと思う。
だが、とにかく「もっとなんとかならんかったのかねえ」と思ってしまうのである。

とにかく、これで鹿島は「ノジマ相模原が負けて」自分たちが勝って得失点差に持ち込むしかない訳で（負けたら終わり）、しかもノジマが大敗して自分たちが大勝しないとつらいことになる（この試合で－２１、ライズはこの週＋２８である）という、非常につらいことになった。

でも、一部のファンの言うような「この時期に支援決定がリークされた事が原因」という説には賛同できない。それなら攻撃は、あそこまでがんばれないはずである。
恐らく、怪我か業務によるかみ合わせの悪さがあったのた゜と思うのだ。パナ戦でなんとか盛り返して欲しい。

本当に、これが西日本２位のチーム、なのか？
と目を疑いたくなるようなチャレンジャーズの出来でした。うん、正直、これなら東京ガスとかオール三菱と同等ってか、そんな感じ。

シルバースターはQBが前節の故障の為か、#17古川と#13高橋のタンデム。ぶっちゃけ、経験浅いのとトップクラスＱＢに較べるとプレッシャーに弱いという欠点が両方ともにあるので（注意！以前も触れたが、これから伸びると思うので、そこは割り引いて。駄目というわけでは無く、現時点でどうしても差があるという意味です）、以前の「守備か強いチャレンジャーズ」ならそうそう点が取れない、筈な計算。
ところが、それよりも何よりも、自分たちのフィールドポジジョンが悪く、かつ攻められないので相手にいい位置を与える、という悪循環に陥ってますわね。
その上で自分たちがちょっとずらされるとランで走られてしまう、とか、守備がかみあっていたのは３Ｑだけで、あとはどこかに齟齬が出る。それでは踏みとどまれませんわね。

結論から言うと、この試合の主戦QB#10林の出来が良くない。と、いうか林を守るべきパスプロが持たないし、軸になるランがうまく構築できない。唯一リターンでいいポジジョンを取れることがある程度、という中で前半ずぶずぶでした。
後半唯一のタッチダウンにしても、シルバースターが行き詰まって３rdパントを狙ったところをブロックして得た結果であって、地力で流れを呼び込んだ訳ではなくて。
どうしようにも、自分たちが進めないんじゃ勝てないですよね。

恐らく不調＋負傷なのだろうが、今年話題の#16井上は、出て来てもセイフティ献上といいところが全くなく。

結果として、得失点差以上に惨敗感漂う敗戦となった訳で。
チアの人たちのコールの「ドンマイ」なんて言葉に甘えていちゃ駄目ですよ。

少なくとも、ロッカーに引き上げるときに、久しぶりに友達に会ったとしても、楽しげにしていられる試合内容じゃない筈。なのに、メインスタンドのトイレ前で白い歯を見せてたむろしている（通行の妨げであるという事に気づかない）ようでは、どうしたもんかと思ってしまう。なんか、ユルイ気がするんですわ。
※着替えてきてからなら、談笑してもいいんですがね。

でね。

井上。すっごいキツく書くので関係者の方、ファンの方、ご容赦のほど。

正直がっかりしちゃった訳さ。いや怪我がどうとかという以前の問題で、ケビン・クラフトと比較されてしまうのは仕方ないと思って欲しいんだけど、「ＮＦＬ云々とかいうレベルじゃないじゃん」という感じ。つまり「本場で行けるレベルですらないじゃん。TD誌にすっげー偉そうな感想書いてたけど、基本的にそんな事が言えるレベルじゃなかったんじゃないのか」とさえ感じてしまうのよ。
ぶっちゃけ、キレがない、覇気が無い、球速も無い、タイミングが全く合わない、スクランブルも出来ない。
学生時代から見ても、いいものが何一つ無い。怪我だとしても、ちょっとねえ、という気がする出来だった訳ですわ。
挑戦終えて自分で燃え尽きたのかも知れないけど、だったら現役して欲しくないんだよなあ。フットボールに真剣に向き合っている人に失礼だと思う。
厳しく言うと、どの面下げてピート・キャロルに直談判してんだよ、な出来。嘘でもいいからもっとぴりっとしてくれないとさ、関わってきた多くの人が報われないと思う。
※であるからして、万全で無ければ林・原口の怪我以外でスタイルして欲しくない訳です。

そんな、なんか不出来なていたらくを見せつけられた、という感じでした。

さて試合は「凄い、けど凡戦」というし合いだった訳で。

なんか、シーガルズがマンネリになってるんじゃないかなと言う気がする。
試合的に言うと、まずリターンを取ったシルバースター、先発は#19東野で、ドライブ途中から#7安藤のタンデム。シーガルズは先発#15龍村。どっちも最初と２回目のドライブはパント。
とにかく時間が重たく流れるが、フィールドポジションはシーガルズの方がいい。苦肉の策で３回目のドライブでシルバースターは安藤が3rdダウンパント。
ってか、この試合ずっと安藤がパント蹴っていたけれど、それが正解だという気はしないんだよね。いいＫ/Ｐ持っているのに、キックも戸倉だし、どういう事なんだろう。
２Ｑに入って早々にFG失敗のシーガルズ、しかしその返しのドライブでインターセプト。
しかしあろうことかここで#6菅原が、ボールをファンブル（エクスチェンジミスでも、スローミスでもなく、わしづかみしたボールがツルンと落ちた）。
ここからまたパントになるのだが、２度目のシルバースターのパントが、ホールディングもあって敵陣２ヤード、結果的にこの不利な位置からのパントがシルバースターのＦＧを呼ぶのだが、どうしてかこの日はゴールポストにぼーるが嫌われている。
しかしここからの菅原は凄かった。あっという間にパス６本続けてTDですからね。

後半最初のキックオフでシルバースターはオンサイド敢行もカバーできず、イリーガルブロックもありシーガルズは有利な状態から攻め、このドライブはＴＤ。
その返しのドライブで、東野がパスを投げようとしたときにケヴィン・ジャクソンのラッシュが来てコントロールミスしインターセプト。しかし次の菅原のパスをコースに入ったＬＢがはじき、浮き上がったところを自ら押さえてインターセプト。このドライブ、攻めきれずＦＧになった、と思ったらフェイクで戸倉が右ロールしてパス。

しかもこの後菅原のパスをシルバースターDBがインターセプトする。このドライブはパントに追い込んだシーガルズ。
ここで3Q終盤なのだが、ここから凄い夕立で空気が一変。相手の疲労等を考慮してか、シーガルズは徹底した地上戦にスイッチ。
結果として山崎のTDにつながるのだけれど、確かその後も殆どパスなく（１回だけか、しかも失敗）、タイムコントロールも成功。

シルバースターは途中で東野を、終盤に安藤を負傷で欠いてしまい、高橋がなんとかパスを試みるも、結果として力及ばずであった。

でね。まずシルバースター攻撃について言うと、安藤のパスが怖くない。いいセンスなんだけど、早いタイミングの１０ヤード以内のパスばっかり、パスプロ持たない事を全体にしているのは判るけど、ディープがないのでは怖くない。東野が投げていた以上、プレーがない訳ではない。まだ万全でないのか、それとも呼吸が合わないのか、あるいはコーチに度胸が無いのか判らないけれど、「負けない」試合を目指して勝てなかったような、そんな印象。

その代わり、守備は以前に比べてかなり改善されてきた。もう一歩、って所かな。層が薄いことも手伝ってスタミナ切れって感じなので。

で、重傷な感じのするシーガルズ。別に攻撃力が落ちたという訳ではないと思うのだけれど、ＱＢのファンブルやインターセプトなんか見ると、「どこか心の中でマンネリ化してたんじゃないのかな？」とさえ思う。
何かいい刺激が無いとつらいのかな？
そんな印象の試合でしたわ。

試合は、もうね、戦術論とかそういう以前に、話にならないくらいの個人能力差でパナが圧倒。

まずね。ひどかったのがパナの２つめのＴＤ。
まあ、ＩＢＭのパントですわ。エンドゾーン内からですよ。これが軸足滑ってミスパント。が、このボールをモトゥがカバーしたときに誰もそれを見てない。いやその前にショートしたボールをイリーガルタッチでデッドさせないと駄目でしょ。そのまま棒立ちに近い状態で走られて、どうするのよ。

次に、パナソニックのランが止められない事。大半のプレーが、タックルに行けないというか、ブロッカーにすら当たれないというか。まるで流れに流されて後追いするだけというか。
さらにパナのＤＬが少なくニッケル編成だったのに、ブリッツがダダ漏れになって為す術無い事。パスカバーを剥がす動きがレシーバーに出来てなく、終盤のクラフトはスタントしか見てないざま。

さらにコーナーバックがべったり付いているのに身体の入れ方だけでパスを通されるとか、ランホールを見つける為にＲＢの動きが止まるともう駄目、とか。

なんかね。もう選手の見ている世界が違いすぎたというか。研究されたというこもとあるけれど、それは前半の話。後半は完全に地力の差とフットボールＩＱの差が出ていたという感じで、まさに為す術無くというのはこのことかと。

さらにパナの方で触れておかねばならないのは、高田が昨年・一昨年よりグレードアップしていた事。パスの精度、タイミングが良かった（が、弾道が低いので、もしかしたらＤＬの強いチームとやるときついかも知れない。こればっかりはそういう局面が生まれなかったので……）

なんとなくね。もう取り組む心構えの問題なんじゃないかな、と。

仕事持ちというのは理解してますが、それでもパナとかシーガルズとか、かなり高いレベルの選手いますよね。それに追いつく為の気持ちの持ち方というか、そういうものがどこか及んでいないということでは無いかと。そんな感じに思えました。

で、だ。去年今年の鹿島の試合運びからすると、「とにかく追加点を早めに」なのであるが……

まずリターンは富士通。QBを#12平本で通したが、これが良かったのかどうかは後の判断。
リターン良く自陣40Yardから、まず#17秋山へのパスが通り、#28進士のラン、#4宜本へのパスが２回連続で決まり、そしてラン３回で先制。
返しのドライブ、鹿島先発QB#10山城が、ほとんど何も出来ずにパントに追い込まれる。というか、実際問題１Qの間、完全に鹿島攻撃ラインをスピードラッシュで凌駕する富士通守備。本当にも何も出来なかった。
次の富士通の攻撃が、敵陣39Yardでパント。これがなんと敵陣エンドゾーン手前1Yatdで止まる。
そして、ここで前進を試みた鹿島のランプレーがロスタックルで、セイフティ。意外な形で追加点。
このセイフティで貰った攻撃権を４分かけて攻め込むのだが、ハーフウェーからの攻撃が、敵陣11Yardまで行くも攻めきれずFG。

ここで、なあんとなく鹿島の空間に突入。そう、攻撃が出なくても守備が押さえている間に打開策を見つけて……という奴。

実際、このあと富士通は攻めきれない。
第２Ｑ最初に自陣48Yardからの攻撃権を得てパスで攻め込むが。敵陣ゴール前で足踏みしＦＧを狙うも中央割られてブロック。
逆に、鹿島も攻めきれない。１Ｑ最後のプレー以降QBを#7加藤にスイッチするが、前半は効果的なドライブとは呼べず。というのも、基軸としていたランが出ないので、パスに偏ってしまい、この試合初めてダウン更新するもパント。実際、これで鹿島攻撃の出番は前半終わり。
富士通は#20高野橋のランで一気に敵陣44Yardまで攻めたあと、ラン主体の攻撃で敵陣18Yardまで進めるもFG止まり。

後半になると、鹿島が攻守にわたって冴え始めるが、富士通守備が首の皮一枚で踏みとどまる。
というか、完全に平本がレシーバーを探せていない。
最初に鹿島の攻撃が３回でパントになるが、富士通はパス２回失敗でパント。
さらに次のドライブで鹿島がダウン更新するもパント。で、同じく富士通もダウン１回更新してパント。
で、ここで富士通守備に停滞ミスが出る。
#81宮本へのパスでダウン更新した鹿島が、見せプレーなのかどうかディープ一発。右サイドで深めのゾーンにレシーバーが交錯するように入り、その手前でDBが止まってしまったのでDBの後に走り込んだレシーバーがキャッチ。最後尾を抜かれたらもう゛どうしようもない、という事でTD。

ここで返しのドライブ、#81中村のリバースで敵陣41Yardまで進み、そこからラン主体で攻め込むのだが、最後に攻めきれずＦＧとなるが、またしても中央割られてブロック。
ここから鹿島の攻撃がギアを上げる、のだが、宮本へのインパターンのパスにＤＢが前に身体をねじ込みＩＮＴ。
この攻撃を即座に止めた鹿島が、再びパスで攻め込むのだが、#11前田に向かってＴＤ狙いのリードのパスを、今度は前田の前に飛び込んでＩＮＴ。
このあとランで時間消費を狙う富士通に対して、残り１分代になって絶妙なタイムアウト攻勢で時間を残した鹿島が、自陣33Yardから攻め込んだものの、最後は距離が足りずにタイムアップとなった。

で、富士通は「前半やたらプレーが出来た攻撃が、後半息切れ」「前半飛ばしてラッシュかけた守備は、後半になって加藤の早いパスにやられっぱなし」という結果となった訳で、スタミナ配分の問題がどうしても強く残ってしまっている。
特にこの試合、エースRB#30金が１プレーのみ、前半活躍した#20高野橋は後半出番なく、かといってパワーランナー#32後藤も出番なく（FBとして入っていたかも）、そんな中で#29ゴードンが足首を試合中に痛めると、あっさり手詰まり感。
こと平本がパスの時にフリーレシーバーを見つけられず決め打ちで#4宜本にパスを投げ込む事が後半になればなるほど目立ち、攻撃側がリズムを後半に作ることが出来なかった。可能であれば、#19吉田に１ドライブやらせて（パスはいらない。ハンドオフだけでもいい）、一呼吸置かせる事も必要だったのでは無いだろうか。
結果、守備が連続して出る時間が長くなり、少し弾き気味に守ったとたんに前田と宮本にいいようにやられてしまった。またも、後半はラッシュが殆ど届いていないのも気になるところ。
かなりの救いは吉田のコントロールパントだったわけで

鹿島は、まあこちらも前半為す術無く攻撃が沈黙してしまった（山城、怪我か？）結果、パスに比重を置いてしまい、捨てプレーとしてのランも数を打てず、結果として守り切られてしまった。
そういう意味では去年と流れが同じだったようにも思うので、攻撃で何か新しいアクセントが必要なのかも知れない（プレーとか、組み立てとかで）

とにかく試合としては非常に面白く、また鹿島の日程が見る分にはいい日程（そう、ひいき関係なく見る分には。鹿島ファンと関係者の皆様の心労はお察しします）というのがナイスですわ本当に。

で、お陰でセカンドステージは関東で過ごします、と宣言できるのでありました。