Toshiba Dynabook AZの評価

●Toshiba Dynabook AZの評価

 

この所色々設定してみたのですが。星5つで評価します。

ハードウエア:★★★
ソフトウエア:★

評価:正直に言って、余程のマニアでソフト開発する趣味のある人でない限り、このマシンを有意義に使うことは不可能に等しく、実用性に欠け、一般ユーザーとしての利用価値が全くない。

理由:ハードウエア
良い点

  • 10インチワイド画面は見やすい
  • フルピッチキーボードは入力しやすい
  • バッテリーが長持ちする
  • 操作速度が速い

悪い点

  • 無線接続がWi-Fiのみ対応。BTモデムが使えないのは痛すぎる。また、本当なら携帯電話を直接接続するツールがあっても良いのに。
  • タッチバッドがフラットなので、ちょっとした事で接触過敏に反応するのでマウスが飛ぶ
  • 持ち出し用途として見たときに、コネクタが剥き出し。最低ラバーパットなどで蓋が出来る構造でないと。

理由:ソフトウエア
良い点

  • Operaが入っている
  • かな漢字入力も連想変換なので、繰り返し入力に便利

悪い点

  • 目玉のDocument To Goが、フルサイズではない(別途購入)
  • LAN接続するのにファイルサーバに入れない設定。SMB接続は最低限必須だろうに
  • また、LAN接続の代わりとなるものが何故かリモートデスクトップ。
  • そのリモートデスクトップのSingleClick ConectがAZ単体では使用できない。ユーザー登録のやり方についてどこにも説明がない上、事前登録とか言われてもその登録サイトにすら進むすべがない。従って使うことが出来ない。Windowsから強引にアクセスしたが、英文サイトにしか繋がらず、しかも登録方法はどこにも書かれていない。
  • さらに使えたとしても、試用期間を過ぎたらメディアデータの転送は受け付けない仕様。メディアデータを使いたければ別途金を払えと言う。
  • 代替策を探そうにも、Android Marketアクセス不可。
  • 一度使用したソフトはシャットダウンできない。タスクトレイツールは見つけたが、セッションダウンの方法が電源ダウンしかないのは、明らかに設計ミス。
  • 何よりもイタイしふざけるななのは、ソフトウエアの取扱説明書のたぐいが一切存在しない事。全部電話でコールセンター対応ってのは、基本あり得ないでしょう。
  • カメラついてるけど、Skypeのフルスペックが使える訳でもない。第一、モニタ側についててどんな役に立つというのか教えて欲しい。そもそも電話会議用にするとしてもFlash入らない訳で、無用の長物。

評価について:結構厳しく言ってますが、はっきり言って「これで何が出来てどうなるのよ」と言われて、答えることが全く出来ないというトンデモツールだと思います。
ちなみにデータ転送だけで良いならストレージ接続という手もありますけどね。ありますけど、それならWi-Fi対応とか必要ないじゃん、みたいな。
公衆無線スポットの活用とか、そういう事考えているしいうなら、このサイズはあり得ないでしょう(B4サイズは机の上で仕事をするサイズ。だが、前述のようにソフトが全く使えない訳で、この条件ならわざわざこのサイズにする意味無し)。
いったいこの状態でどんな仕事をしろって言うんですかね、東芝さん。自分たちで本当に開発段階で、仕事に使ってみましたか?それも、マニアな開発陣が使うのではなく、末端営業所の営業マンに何も言わずに使わせてみました?
正直、来年半ばにはラインナップから消えそうな感じですね。
一度、コンセプトを明確にすべきでしょう。その上で、サポートのあり方(使い始めた人が、どうスタートして良いかを考える、という意味)を根底から考えないと、ダメでしょう。

これの為にNFL録画のエンコードをDivix6にしたのに。
画質はMpeg2やDivix5時代に比べて遙かに綺麗ですが、やはり圧縮率ではユーザー向け開発が無くなってしまった5年前のエンコードであるXVDに及ばない。画質を求めると、どうしてもDVD一枚には試合が収まらなくなる。設定も細かくできないし。
もう戻れないから今年はDivixにしますけど。

なんだかなあ。ガッカリしたですよ。