2016年4月24日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
ノジマ相模原ライズ SR 14 10 7 13 44
明治安田ペンタオーシャンパイレーツ MP 0 0 7 0 7
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SR 3:30  #18荒木→#83下段 7Yard Pass   #14有輪Kick
1 SR 6:58  #96杉浦 13Yard Int.Ret   #14有輪Kick
2 SR 8:48  #27細野 1Yard Run   #29望月Kick
2 SR 12:00  #14有輪 22Yard FG    
3 MP 3:57  #18田上→#17奥町14Yard Pass   #99赤津Kick
3 SR 4:58  #18荒木 66Yard Run   #29望月Kick
4 SR 7:02  #10藤本→#1中田20yard Pass   #14有輪Kick
4 SR 12:00  #19藤本1Yard Run   ======

点差は点差として、「もし明治安田が後半の攻撃スタイルで試合を通していたら、どうだっただろう」という試合だった。

ライズはエース候補の荒木が先発、したんだけど……どうもなんというか、プレーに余裕がない。ハリアップという訳でもないのに、焦っているようにも感じるのは「テンポ良く」とも違う、なんともいえないもどかしさで、早くプレーを決めようという強迫観念みたいなものがあるのではないかと。
それはプレー構成にも現れていて、パス中心で多少硬直感を感じるプレーだった。
まあ底時から画あるからいいんだけどね……

ところが、序盤からライズ右側ラインがかなりやられている。その主体となったのはパイレーツ#41蔀で、序盤からOTとの一対一で、外を回されながらもかなりきわどいプレッシャーをかけ続けていた(最終的にはダブルチームになったが、序盤からダブルチームにしなかったのはライズ側の戦略かも) 
このことは、前半の攻撃でドライブから得点したのが10点(インターセプトリターンが1本と相手のエクスチェンジミスによる相手エンドゾーン前でのファンブルロスト)であるという事にも現れていて、前半はとにかくパイレーツ守備が奮闘した、というより最初のドライブ以降ライズの手詰まり感が現れていた。
しかし前半のパイレーツ攻撃が「じっくり攻める」パターン、特にラン中心であったこととQB#18田上が最初のインターセプトがそうだったように「パスが低くて簡単にディフレクトされて、それを拾われる」事、およびそれを警戒してか消極性が強かったのが攻撃のリズムの出ない事につながっていた。
ところが途中負傷退場(負傷によるレフリータイムがかかった場合、対象負傷者は1プレーはアウトする。実際田上は後半に戻ったのたで重篤な怪我では無かったと思われる)でルーキーの#12西澤が入ってから様相が一変する。
序盤効果的で無かったランが、QBドローやスクランブルでリズムに乗り始めると、ブロッキングアサインをいじったのかどうかは不明だが、それまで苦戦していた#22木村や#33若島のランも出るようになる。そして#99赤津へのパスが要所で決まり出すと、#17奥野が生きてたくる。
このリズムで後半も野上と西澤のタンデムが機能している。

その間ライズは#25東松の負傷交代(ってか分かり易すぎる。#27細野も序盤からローテ入りさせていいと思うのだが、怪我するまでは宮幸と東松で回すのは、明らかに信頼の欠如を意味するので戦略の破綻がバレるよ)以降リズムが出なくなってきたが、パイレーツのTDの直後、いきなりブーツレッグからのQBキープで独走。マンツーマンだったパイレーツ守備どころか観客まで完っ璧にやられてしまいました。気付かなかったよあれ。アフターフェイクにしては長く走るなとか思ってたらそっちが本命で。

そこから膠着するんだけど、これはパイレーツが侮れないわ。

2016年4月24日富士通スタジアム川崎 第一試合

 Team 1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 28 13 35 21 90
Bullsフットボールクラブ Bu 0 0 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 0:53  #20高野橋 1Yard Run   #11西村Kick
1 FF 3:14  #12平本→#1強 30Yard Pass   #11西村Kick
1 FF 8:15  #12平本→#81中村 51Yard Pass   #11西村Kick
1 FF 9:03  #33高口 6Yard Run   #11西村Kick
2 FF 5:40  #11西村 21Yard FG    
2 FF 7:54  #20高野橋7Yard Run   #11西村ick
2 FF 11:35  #11西村 19Yard FG    
3 FF 3:05  #33高口9Yard Run  #5納所Kick
3 FF 4:57  #15高木→#86森田 48Yard Pass  #5納所Kick
3 FF 6:32  #20高野橋 10Yard Run  #5納所Kick
3 FF 8:59  #30金 58Yard Punt.Ret  #5納所Kick
3 FF 11:03  #15高木→#22岩松 19Yard Pass  #5納所Kick
4 FF 4:23  #33高口6Yard Run  #5納所Kick
4 FF 7:13  #15高木→#30金 69Yard Pass  #納所Kick
4 FF 10:39  #5納所 48Yard FG×  

 まあぶっちゃけ「練度の高い」富士通と「練度の低い」ブルズの試合という事で、こんな大差になってしまったという試合でした。
ブルズの場合、攻守ラインの強化がままならず(春登録ではDLが一人追加されただけ)、守備ではDBがなかなか勝負させてもらえず、という感じで、攻守共にいいようにやられてしまった感はどうしても出てしまう。
特にレシーバーは#18太田を押さえてしまえば攻撃力半減という感じで、そこに楔のランもあまり出ない状態では攻撃の組み立ても難しいまま。
とはいえまだ試合に出ていない選手も数名いたので、コンビネーションが仕上がってくればまだまだ上に行けるような気がする。

富士通は、また大味な試合になってしまったという点は反省すべきで、だいたいのプレーがパスで15~20ヤード付近をガンガン攻めるだけというのもアレだよねえ。毎年それで相手が強いときに行き詰まってバタバタしているうちに逆転される、ってパターン多いんだから。もっと「じっくりドライブ」って事も取り組みとしては必要だよね。
※その点、ガルズはそういう組み立て意欲がはっきり見えたので評価出来る。