ASUSEのAT5NM10-IにFreeBSD9.0RC-3をインストールする話

最近しばらくサーバOSのインストールをしていないので、年末に作れなくなるようではヤバいと(註:壊れたときの話です)という事で、久しぶりにFreeBSDをテストマシンにインストールしてみようとバージョンチェックしていたら、FreeBSD自体が9.0を年内リリースっぽいじゃないですか。

という事は、余程のことが無い限り年末サーバ停止・清掃後はHDD載せ替え(経年劣化の恐れから)と最新環境インストールという事になる訳ですよ。

余計練習しなくちゃ、という事で今取り組んでいます。
最近ブログサービスの流行あたりか自宅サーバというのも減ったようなんですけど、ftpしなくていいとか、メリットあるんですけど、時代が違うのですかねえ。
一応、いつか社内システムがWEBベースになった時の為の練習、というのもあるんですけど、いまの情報システムはそういう思想じゃなさそう(既製品使う、が前提なので)なので、無駄なのかなという気もしますけど。

基本は前回2009年夏と同じなのですが、さかのぼるのもアレなので、コピペ含めて備忘録。
っつか、AT5MN10に関する記述が、今検索してもひっかからなかったんで記録として。

・条件
すちゃらかシステム屋さんとしては、コマンドでなんとかできる範囲ではないので(汗)必ずGUI環境で。
ですので
 ・X.org必須
 ・挙動がWindowsっぽいのでKDE
 ・日本語入力は後日
という段階で今回は締めます。あくまでインストールまでを今回の課題とします。

参考にしたのはこちら(http://junk.s21.xrea.com/freebsd.html)

1.RC-3を入れる
RC用のPackegeがないという事もあって、CD用のイメージしかないです。ISOイメージを焼いてCDブート。
インストーラーが新しくなっているのでかなり戸惑うが、基本手順は同じ。
ただ、好みが分かれるが、Network-Interfaceの登録の所は、以前の方が出来が良かった(後からsysinstall等を使って修正する必要有り)。
なお今回は出来たてかつ短命のRC-3なので、Portsの更新はしません。

2.テキストブラウザw3mをインストール
これはATOM型のドライバに影響される為、関係各所から先にドライバを落とす必要がある。やり方は千差万別だが、すちゃらかシステム屋さんの知識ではこいつが一番ダウンロードの時に困らない。
場所は/usr/ports/www/w3m。
cd でディレクトリに入ったら、make install clean
ここでオプション選択でimagesを選ばない。選ぶとlibdmrが入ってしまい、依存関係でdeinstall出来なくなる。

3.xf86-video-intelまわり
実は、AT5MN10-Iなどでは、X.Orgはドライバがxf86-video-intel-2.10.0 以降でないと動かない。このコンパイルにはlibdrm-2.4.16以降が必要。しかし2011/12/24現在はPortsではlibdrm-2.4.12が最新(っつか、どっちもPortsはこのバージョンで固定されてしまった感がある。Intel系嫌われてる? 尤も現在くぼたさんの所で自作している奴はこいつ除いてみんなAMDなんで気にしなかったのですよ)。
そこで試行錯誤の結果、libdrm → xf86-video-intel → X.orgの順番にインストール
当然、実行時のフォルダは~/homeとか、はっきりわかりやすい所に。
(つまり、cd /usr/home とか、作業エリアを明確に。デフォルトだと/root。あまり/rootを太らせないこと)
1)libdrmはhttpから取得するので
hoge# w3m http://dri.freedesktop.org/libdrm/
で、最新のtar.gz取得。これをtar -zxf で解凍し./configureしてからmake install clean
2)xf86-video-intelはftpから取得するので
hoge# ftp ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/X11/x.org/individual/driver/
とする。ちなみに問われるユーザー名はanonymous パスワードなし。
ftp> bin
ftp>mget xf86-video-intel-2.12.0.tar.gz
(リリースは事前に細心を調べておくこと)
これをtar -zxf で解凍し./configureしてから make install clean
一度再起動した方がいい。
3)X.orgインストール
/usr/ports/x11/xorg でmake config-recursive(事前にオプション指定)の後make install clean

4.KDE
一応/usr/ports/japanese/kde4-l10nからmake install clean。

5.X.orgの為の設定
/etc/rc.confの早い行に以下を追加。
hald_enable="YES"
dbus_enable="YES"
この二つがないとX.Orgでマウスとキーボードが動かない。
なお、X.Org7.5くらいから/etc/X11/xorg.conftがなくても動く。

おまけ。Portsインストール中にオプション選択の都合でエラーを吐いたら、/var/db/portsの問題Pottsのフォルダを削除(あるいはその中にあるoptionファイルをrm)すれば、オプション選択まで戻れる