アベノミクス選挙?

今回の選挙、本当に無意味な選挙ですよね。
なんか「国民の目を常に自民党に向けさせる為に、たまたまやる事が無くて選挙にした」って感じの、もうなんか政治屋のオモチャですか選挙って。

例えばね。選挙で前回議会の2/3超えていた会派が過半数を獲得したら、その会派から選挙費用の半分を強制徴収するとかした方がいいですよ。

正直言って産業構造が変化しちゃったのに80年代の景気対策でなんとかしようという、アベノミクスそのものが即効的に効果出る訳がない。
こういう時は「いかに海外にモノを売って利益を出すか」という視点でやらんといかんのにね。輸入する原材料をを下げることでどうにかなる訳がない。

そもそも、何故金が下に落ちないか。原価が高いからというのはよく聞くが、実は最も無駄に高いのは人件費で、なんで人件費が高いかというと都市部の税金と生活コストが高いからな訳で。
そういう意味では、今後なすべきは「大学の定員を大幅に切り下げる」事、「今の大学の半分に学士の称号を与えない」事、そうして生まれる大量の高卒就職者の生活コストの削減を推進する事、の方が遙かに経済効果が高いですよ。

そういう意味では、世間で忌み嫌われている竹中平蔵の「社員の流動化の為の正社員切り」というのは、7割正しい。
というのは、そもそも日本の産業社会の人員構成ってピラミッド型デザインな訳で、階層をのぼる途中で切り捨てられてドロップアウトする人間が多数いないと成立しない筈なのですよ。そこに「年功序列」という妙ちくりんな仕組みが入ったからややこしくなる(年齢がある程度進んだから、多の人とバランスが悪くなるので職位を上げる、という話。本来は階層を上げるべきではない)。
自分の実力がない以上、どこかで踏ん切りつけて農村や漁村に行くべき人たち(ぶっちゃけ3~50代ね)に引導渡す機会は必要なんだけどね。

問題は残り3割で「一度正社員ルートからはずれた人が、再び正社員ルートに戻れる仕組み」がない事、そして経営者と管理者層の大半に「人材確保」の正しい判断スキルが無い事。結局この3割は法律で縛ることが出来ないもので、独立起業した人ほどここが出来てない。
でも竹中はそれを教育出来る立場(パソナ立ち上げた人として、パソナの中に起業支援がある以上出来ない筈がない)なんだから、そこに触れて前面に出すべきなんだけど、それをしないから叩かれる訳だ。(結果、ブラック企業が増える訳で)

なんか別の話になっちゃったけど、言いたいことはこういう事だ。

全有権者数に対する得票支持率で考えて、支持率を見た結果として、勝利したのは「投票しなかった人たち」で、しかもそれが与党支持率の倍だった、国民は政府を支持していないという事だ、と理解して欲しいな。

その上で、いい加減得票の為のバラマキを「地方の為の優しさ」とか言う愚民がいるような、そんな人気投票代わりの投票するのは止めて欲しいわ。

※民主党には、都市部ではなく農村部を10年掛けて攻略して欲しいわ。若手議員にそんな気が無いのが伝わるだけにねえ