2022年11月20日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM BigBlue IB 15  25 
 エレコム神戸ファイニーズ KF 14  14  35 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KF 6:21  #24白神1Yard Run   #16谷川Kick
1 IB 9:44  #11丸山44Yard FG    
2 KF 7:11  #28前田1Yard Run   #16谷川Kick
2 KF 10:35  #5ピンデル→#7内田48Yard Pass   #16谷川Kick
3 IB 3:53  #26プレスリー2Yard Run   #11丸山Kick
4 KF 0:09  #5ピンデル→#1フィリップス14Yard Pass   #17谷川Kick
4 IB 2:14  #2政本11Yard Run   #11丸山Kick
4 KF 5:59  #5ピンデル→#1フィリップス22Yard Pass   #16谷川Kick
4 IB 7:51  #26プレスリー1Yard Run   #2政本→#85鈴木Pass
  IBM エレコム神戸
1stDown(Run-Pass-Foul) 13(7-6-0) 23(15-8-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 22-159-3 44-175-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 17-12-1-117-0 21-16-0-214-3
Total(ATT-Yard) 39-276 65-389
反則(Att-Yard) 10-53 3-8
Punt(Att-Yard) 2-67 1-34
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-3 1-0-11
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-61-0 5-0-57-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 15分46秒 32分14秒

正直、IBMは白神のランを潰せばエレコム攻撃の飛車角を落とすくらいの状態になる、というのは富士通戦で露呈していたし、エレコム攻撃の詰めが甘いのは東京ガス戦で露呈していたので、機運はIBMかな、と思っていたのであるが……あるが……!!!!!!

この試合、1Qは守備プレッシャーがピンデルにもう一歩という所までかかったところで逃げ切られてスクランブルパスやキープを許したあたりからIBM守備が廻らなくなってきた。
2Qあたりから、プルアウトを多用してブロッカーの人数的に勝つ試合展開に持ち込んだ事で白神が自由に走るようになったあたりから、スタンドがざわつき始めた。
※元々DBが弱い側面があったので、クッション取り過ぎた傾向もあるんだけど。
翻ってIBM攻撃はと言うと「プレスリーのランが出てしまったので、そこに前半拘ってしまった」という印象で、以前からのパスハッピー的な展開が全くなくなり、なんかモゾモゾしてしまった。
これが結果的に悪いリズムから脱却できなくなった要因だと思う。攻撃は3Q4Qの破壊力が高かっただけに、特に2Qのリズムの悪さが悔やまれて仕方ない。
また、3Qのエレコム攻撃で時間を使い潰されてしまったのも痛い。修正が全く出来ていなかったというべきか。

ただなあ。次節エレコムは富士通との再戦でしょ。どうなんだろうなあ。

2022年11月19日横浜スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 胎内ディアーズ TD 13  14   41 
 otonari福岡SUNS FS 14  30 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FS 6:26  #19高木40Yard FG    
1 TD 9:33  #9加藤→#7小川3YardPass   #14青木Kick
2 FS 0:43  #22ワイス2Yard Run   #6吉野Kick
2 TD 2]51  #14青木37YardFG    
2 TD 5:52  #9加藤→#85鈴木37Yard Pass   #14青木Kick
2 FS 10:05  #22ワイス1Yard Run   #6吉野Kick
2 TD 11:44  #14青木52Yard FG    
3 TD 6:20  #24川村3Yard Run   #14青木Kick
3 FS 9:53  #11西山→#7横山33Yard Pass   #6吉野Kick
3 TD 11:23  #12大和田3Yard Run   #14青木Kick
4 FS 2:27  #11西山→#7横山30Yard Pass   #6吉野Kick×
4 TD 7:28  #12大和田→#13杉田22Yard Pass   #14青木
  ディアーズ otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(6-13-1) 19(2-12-5)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 35-67-2 20-54-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 37-24-1-408-3 42-18-2-240-2
Total(ATT-Yard) 72-475 62-294
反則(Att-Yard) 14-101 2-11
Punt(Att-Yard) 2-68 2-74
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 0-0-0 2-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 6-0-133-0 8-0-187-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 2-1
攻撃時間 26分33秒 21分27秒

壮絶なシュートアウト合戦をディアーズが制してX1Super残留を決めた訳だけれど、非常に迫力有る試合だった。
試合の趨勢を大きく分けた1つは「青木の52Yard FG」だったと思うのね。あれで溶く点滴だけでは無く精神的にもディアーズが優位に立てた、と思っている。
そしてもう1つ大きかったのは「後半にQBが変わった、かつプレー選択も変わった」という事。
前半は両QBともにパスハッピーなスタイルで攻撃していのだが(はっきり言って加藤はムキになってパスに固執しているように思えた)、後半ディアーズは思い切ってQBを大和田に変更した。これが怪我によるものなのかどうかは不明だが、これが一番効いたかもしれない。
というのは加藤の場合ハイテンポクィックスローなプレースタイルであるが故に手詰まりになると沼から抜け出せなくなることが多いが、大和田の場合スローテンポ(歯切れが悪いとかのろま、という意味ではない)で序破急がしっかり生まれる事、ベースがランプレーである為に緩急の付いたフェイクが使える事など、前半の対応に揃えていたサンズが虚を突かれたようにゲインを許してしまっていた。
逆にサンズはランがほぼ機能していない。西山のパスに頼り切ってしまったことで(いやまあ通んだよね確かに)、アジャストされるとパスが通らなくなり、後手に回る。控えQBの伊藤は今のところ入ってもランのみだし、アクセントが無いのである。
それが終盤に手詰まりになってしまったのだろう。
※とは言え、あの青木のFGが無ければ見事にぴったりくっついていた訳で、本当にあのFGが精神的に支えになっていたと思うのでありひやひやものひやひやものだったんだから。

なお、この試合後の抽選でオール三菱が12位(エリア1位と対戦)サンズが11位(エリア2位と対戦)になる事が決まった。

2022年11月19日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ TC 10  13 
 オール三菱ライオンズ ML
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TC 7:57  #32森分16Yard Run   #17高橋Kick
1 TC 10]29  #17高橋49Yard FG    
2 TC 12:00  #17高橋21Yard FG   
4 ML 0:25  #5キブスJr→#19吉田14Yard Pass   #8木村Kick
  東京ガス オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 9(4-3-2) 12(6-5-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 26-65-1 27-117-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 13-10-0-68-0 20-12-2-86-1
Total(ATT-Yard) 39-133 47-203
反則(Att-Yard) 4-45 9-65
Punt(Att-Yard) 5-199 3-94
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-12 5-1-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-18-0 3-0-48-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 24分6秒 23分54秒

どちらも最初のプレーが反則で、東京ガスに至っては3回もファーストプレーがやり直しというグダグダ感溢れる試合を、さらにぐたぐたにしたのは審判のメカニックだったので、あれはないだろうという。
問題の場所は2Qの「不正なフォワードパス」。当該ドライブはオール三菱が反撃に出たドライブで、自陣45Yardからギブスがスクランブルしてスクリメージを越えた所でタックルを受けた瞬間、横にピッチをして敵陣41Yard付近でダウン更新……というプレー。
まず、審判が協議して「バックワードパスであるという判定」を下した。そしてチェーンクルーが移動した。ハドルは解いてレディフォープレーがかかる瞬間に「ビデオによる検証」が入る。
結果の説明が「47ヤード地点で離れたボールが48ヤード地点で捕球されたのが確認された」という……どこのプレーかわからんがな。(見ていた側は敵陣に入ってピッチしたと思っていた)。
さらにそこからずっと審判が協議しっぱなしであれ5~7分は試合止まった上に元の位置が確認出来ずに何度もチェーンクルーの位置を修正……。

まずね。今季に至ったてはビデオレビューやりすぎ。まずレビュー対象は「インフィールドのジャッジ間で疑義が生じた時」「ターンオーバーの確認作業」「得点の成否の確認作業」「ターゲティングの確認」と「チャレンジ」に限定すべき。もの凄く手際が悪い。
その上で「インフィールドでは主審がプレーの結果をシグナルする前に確認の申告を行う」として(チャレンジは「ダウンマーカーの移動が完了するまで」くらいの猶予はあっていいが)、ダウンマーカーが移動したら審判間の疑義でも受け付けない、くらいにしないと。
さらに説明不足やら時間がかかった審判の合議についても説明しないのはアウトでしょう。
結果、相当オール三菱は不利になった訳で。

そういった不幸はさておき、とにかく後半のオール三菱は素晴らしかったです。実際2Q以降は3-7で、出だしにバタバタ進まれた所を除けば出来は良かったですわ。
ただ、自分たちが思ったようなランプレーが出来なかった事が痛かった。

東京ガスは今季もそうだけど、「QB連れてくるよりラインを指示できるQBコーチ連れてきた方が良い」というか、ようするに自分たちのチームに見合った外国人選手を獲得しないと。特にここはOLが「小粒でぴりり」という(最初のコンタクトに当たり勝ってRBの能力でゲインするタイプ)感じなのに、強めのラインで勝負するタイプのQBばっかり連れてくるから機能し不全になるのよ。

11/13迄に決まった事柄と、11/19以降に決まること(1部リーグのみ)

決まったこと
・関学がリーグ優勝(まだ同率の可能性アリ)
・日大がBig8との入れ替え戦出場
・横浜国大がBig8自動降格
・金沢大が選手権1回戦突破し、次節は西南学院大と
・東北大が選手権1回戦突破し、次節は中京大と
・X1エリアで、電通とパイレーツが昇格入れ替え戦出場
・X1エリアで、TRIAXが2部との入替戦出場
来週以降決まること
・11/19 X1スーパーの入替戦出場チーム確定
・11/19・20 X1スーパーのプレーオフ勝ち上がり
・11/23 関東学生Top8優勝決定
・11/26・27でX1エリアの入れ替え戦出場チーム確定
(残1枠は名古屋とブルザイズ。名●ブ○の時の名古屋、それ以外はブルザイズが入替戦)
・同 関西のトーナメント出場チーム確定
(関学○の時関学、立命○関大●の時立命、立命○関大○の時は抽選-評判悪いけど-)
・同 全日本学生2回戦勝敗確定。
・11/27 関東Top8の降格・降格入替戦出場校決定
(桜美林と慶應の直接代決の勝者が入替戦、敗者が自動降格)
※個人的には中京×東北という今まで無かった組み合わせに注目。
BIG8は次節の勝敗次第で2部自動降格が決まるかもですが、昇降格入れ替え戦出場チームは12月に入ってから確定するんじゃないかな。
 
この結果により11/26・27は観戦お休みとします。

2022年11月13日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE
 電通キャタピラーズ DC 10  23  40 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 1:58  #18エリス→#19生駒30Yard Pass   #6廣田Kick
1 DC 8:58  #6廣田41Yard FG    
2 KE 4:43  #21富澤3Yard Run   #50山口Kick
2 DC 7:20  #6廣田34Yard FG×    
3 DC 2:56  #11伊藤20Yard Run   #6廣田Kick
3 DC 6:43  #18エリス→#80河波36Yard Pass   #6廣田Kick
3 DC 10:12  #30遠藤15Yard Run   #6廣田Kick
3 DC 10:17  Safty(キックオフのボールに触れ、そのボールがOBに出た為) 
4 DC 2:40  #30遠藤1Yard Run   #6廣田Kick
  警視庁 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(4-3-1) 15(4-11-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 23-82-1 30-93-3
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 25-10-3-74-0 31-13-1-194-2
Total(ATT-Yard) 48-156 61-287
反則(Att-Yard) 6-45 2-10
Punt(Att-Yard) 5-201 2-72
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-4 3-0-3
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-60-0 3-0-69-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 1-1
攻撃時間 23分3秒 24分57秒

※この日は途中気圧の谷が通過した関係で体調が優れず、第1試合で失礼しました。
コイントスで後半をチョイスした電通が、いきなりオンサイドキックだったのはビックリした。
警視庁の場合、前半は最少失点に抑えて(どんなに進まれてもだ)ハーフタイムアジャストで盛り返して突き放すスタイルだが、この日は1Qにすっかりやられてしまった所でよく踏ん張ったという展開に落とし込んだのだが……

どうもエースRB富澤がTD以降出てきていない。結果として主軸になる筈のランプレーが殆ど出ない上に3Q初っぱなの失点からパス偏重になり自滅していった感がある。
しかも後半2本目のTDのあたりで守備の緊張が一瞬切れ、フルボッコになってしまった。

なお背後のOBが気になる頓珍漢発現を幾つかしていたので補正しておく。
①警視庁セイフティの場面
リターナーがインバウンズで捕球時にボールに接触して後逸、エンドゾーン奥で転倒しながらカバーしようとするも手に付かずやむなく手でアウトオブバウンズに掻きだした為にセイフティとなった。
このプレーは「リターン時のエンドゾーンでのファンブル」とは違い、カバーしても外に出してもセイフティになるので、しっかり確保出来ない場合は相手にカバーされないよう(されると相手のTDになる)外に出すのは正解で、OB氏がしきりに「ルール判ってない」を連呼していたのが間違い。
②既に25点差ついている4Q序盤に自陣5Yardから4thギャンブルを試みた時も「フットボール判ってない」を連呼していたが、残り10分でTD4本取らねばならず、相手がランプレーで攻めて来るのは判っているからここでダウン更新して得点しなければ意味が無い状況である事が理解出来ていなかったOB氏の方が判っていない。

結果だが、これにより電通が入れ替え戦出場権を手にすると供に警視庁は昇格降格ともにない、という結果になった。

2022年11月6日横浜スタジアム第三試合

 

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒビール・シルバースター SS 10 
 胎内ディアーズ TD 0   7 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 7:05  #11ロックレイ→#83林2Yard Pass   #2梅垣Kick
2 SS 3:59  #2梅垣35Yard FG×    
2 TD 8:18  #9加藤40Yard Run   #14青木Kick
4 SS 10:41  #2梅垣22YardFG    
  アサヒビール ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(9-10-0) 10(2-7-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 37-119-0 18-60-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 27-17-1-254-1 19-12-1-100-0
Total(ATT-Yard) 64-373 37-160
反則(Att-Yard) 8-55 3-11
Punt(Att-Yard) 3-79 5-188
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-7-0 3-0-80-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 31分40秒 16分20秒

第一試合と同様「この獲得距離・攻撃時間で、何でこの点差なの」という、競っていて良い試合の筈なのに、第一試合よりも塩っぱい試合になってしまっていた。

これを「要所を締めたディアーズ守備」と呼ぶのか「ちまちまもたもたしただけで各個人の能力が攻撃として反映されないシルバースター攻撃」と呼ぶかは自由だが、ま2:8位の割合だったなあというか。
いや辛辣に言うと「どっちもプレーオフ出ちゃ駄目なレベル」という感じ。

2022年11月6日横浜スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 21 
 オービック・シーガルズ OS 12  18 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 4:05  #12山﨑18Yard FG    
1 OS 6:40  Safty(パントのスナップがホームラン) 
1 OS 9:28  #29李1Yard Run   #12山﨑Kick
2 FF 1:03  #18高木→#85松井24Yard Pass   #5納所Kick
2 OS 5:08  #6スミス→#85ハフ25Yard Pass   #15小林Pass×
3 FF 7:15  #2ニクソン6yard Run   #18高木→#19小梶Pass
4 FF 3:15  #5納所28Yard FG    
4 FF 12:00  #5納所41Yard FG    
  富士通 オービック
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(10-7-2) 12(6-5-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 38-123-1 21-106-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-12-0-132-1 20-14-2-154-1
Total(ATT-Yard) 57-255 41-260
反則(Att-Yard) 3-40 7-45
Punt(Att-Yard) 5-149 5-228
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-2 4-0-26
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-36-0 5-0-111-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-0
攻撃時間 26分24秒 21分36秒

正直、最初の富士通攻撃の場面を見て「こりゃ勝てないわ」と思った。それほどまでにシーガルズ守備は完璧に仕上げてきた。2シリーズ目のパントスナップの乱れあたりはもう為す術なかったからなあ。あのまま続けば、というのは1Qの感想。
そしてシーガルズの凄かったのは「ハイプレス守備でQBグダグダ」から「とにかくハフで要所を仕留める」という方向に切り替えた事で、スミスへのプレッシャーが減った所である。
とにかく要所でハフが止まらないので、前半はドライブを継続されてしまう。
逆に富士通はもう「困ったときのニクソン様頼み」に突入する。だってランパス併せて29キャリーって、全プレーの半分越えてるんだからもう。
ところが後半からシーガルズの攻撃が止まり始める。これは最初のダウンのランプレーが下げられてしまい、3rdロングという判りやすい状況にしてしまった為だと思う。同時にそれは富士通の守備が狙い所を変えてきた事に起因する。

シーガルズの方は、逆にニクソン無双を止められなかった。エースターゲットの松井とセカンドターゲットの小梶はそれこそ「良く抑えた」と思うが、要所で柴田を止められなかったのが痛かったかな。

とにかく、前半の嫌になるほどの不安が後半に感じられなかったのは、オービックがまだなにか隠しているのか伸びしろか有るという事なのか。プレーオフが楽しみである。

2022年11月6日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ TC 17 
 エレコム神戸ファイニーズ EF 19 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 EF 1:52  #16谷川35Yard FG    
1 TC 4:46  #17高橋45Yard FG    
1 EF 8:12  #16谷川48Yard FG    
2 EF 11:36  #16谷川36Yard FG×    
3 EF 6:30  #81内田6Yard Run   #16谷川Kick
3 TC 6:51  #31富田92Yard K.O.R   #17高橋Kick
4 EF 4:59  #5ピンデル→#1フィリップス13Yard Pass   #16谷川Kick×
4 TC 7:18  #17高橋53Yard FG×    
4 TC 11:53  #18若林→#80ノア2Yard Pass   #17高橋Kick
  東京ガス エレコム神戸
1stDown(Run-Pass-Foul) 9(3-4-2) 18(6-12-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 15-50-0 36-183-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 22-12-3-85-1 29-18-2-242-1
Total(ATT-Yard) 37-135 65-425
反則(Att-Yard) 5-30 9-59
Punt(Att-Yard) 2-79 1-23
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 0-0-0 2-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-1-186-0 3-0-79-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 17分41秒 30分19秒

このスタッツでこの点差……をどう解釈するかという、その一点にかかっちゃった試合。
そもそもがこの試合の時点でエレコム神戸は20点差以上付けて勝ち、オービックが16点差以上で負けた場合に2位(初戦は大阪)だったし、東京ガスは買って久留米の試合が福岡が6点差以内で勝てばトーナメント出場、だった訳なんだけど。

結果から言うと「ロングドライブしてFG失敗・インセプ・ギャンブル失敗」と詰めの甘さを発揮してしまったエレコム神戸の「負けに等しい勝ち」だった訳で。
逆に3回もインターセプト喰らってこの点差で収めた東京ガスの粘り腰守備に感嘆すべきなのだろうが……キックオフリターンTD無ければどうなっていたか。
結果から言うと走らせて貰えなかった東京ガス攻撃の問題点が露呈したという事で、次がオール三菱戦というは正直言って厳しいかな、という印象。
またエレコム神戸は次節がIBMという事で、少しでも詰めが甘いと大差になるので恐ろしいというか何というか。どこまで締められるかな、という感じ。

追記:オンサイドキックの際のキッキングチームのオフサイドが、最初「蹴り直し」とアナウンスされて訂正された件。私勘違いしてました。
キックオフのボールが蹴られる前の反則の場合、攻撃側のプレー前の反則で、相手チームの選択権がないと思ってましたが、実際は「キックオフのフリーボールの場合、キッキングチームは守備側と同じ扱い」で、デッド後にリターンチームに選択権がありました。

2022年11月5日相模原ギオンスタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 ノジマ相模原ライズ SR 21  14  42 
 オール三菱ライオンズ ML
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SR 1:29  #6パランデック→#81田窪12Yard Pass   #37佐藤Kick
1 SR 7:31  #6パランデック→#9ジェンキンス54Yard Pass   #37佐藤Kick
1 SR 9:55  #6パランデック→#9ジェンキンス4Yard Pass   #37佐藤Kick 
2 SR 4:20  #37佐藤30YardFG×    
2 ML 11:37  #8木村37Yard FG    
3 SR 4:05  #25森本40Yard Run   #37佐藤Kick
3 SR 10:38  #37佐藤36Yard FG×    
4 SR 8:55  #21阿部11Yard Run   #37佐藤Kick
4 SR 9:26  #19佐藤20Yard Int.Ret   #37佐藤Kick 
  ノジマ相模原 オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 21(8-12-1) 10(3-5-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 35-184-2 23-52-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 22-16-0-221-3 29-13-2-117-0
Total(ATT-Yard) 57-405 52-169
反則(Att-Yard) 2-20 2-27
Punt(Att-Yard) 1-42 6-229
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-8 1-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-72-0 6-0-89-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 0-0
攻撃時間 27分7秒 20分53秒

実は法事の帰りが一日繰り上がり、かつそれなりの時間に起きることが出来たので予定ではお休みするはずの観戦を実施しました。であるが故にお道具をまるっと忘れてしまいましたが。

スコア的に見たら「ライズつええ」「三菱駄目ぇ」となるのだけれど。よーーーーく見て欲しい。
まずラン。一発ドカンと88Yard稼いでいるので、それを除くと97Yard獲得である。しかもそのうち40Yardが1Qの成績。
パスも1Qで86Yard取ってる訳で、実は攻撃的には「互角」だった訳で、ぶっちゃけ2Q以降は「?????」という試合展開。
また守備も超ハイプレス型(ブリッツ入れまくり)の守備を1Qは強いていたが、開いて攻撃ラインが脆弱と判るとそうそう無理はしなくなった。
つまり「途中からプレーオフに向けての調整モードに入った」感じすらする展開だった訳だ。

だからぶっちゃけ3Qのギャンブルの一発抜けてしまったロングランと、4Qのインターセプトを除くと2Q以降は「7対3」という事になる。

しかもあの森本のランは明らかにオール三菱の采配ミス(スポッター席前で見ていたので、実は4thの時に「LB戻して」と言っていた。多分QBが左右に動くことへの対策だったのだろうが完全に裏目だった訳だ)だった訳で、タラレバ級だが、「いやマジ強いとは思わないなあ」という感想しか湧かなかった。

これは逆に、手駒が相当欠けていた(※恐らくだが、パナソニック戦でかなりのダメージが主力選手にあり、攻撃ラインも手薄、QBは負傷で--本人は居ても立っても居られずトレーナーの女の子に掛け合ってたようにも見えるが--控え、恐らくDLも満足にローテ出来ず、LBも不慣れな組み合わせしか組めない)オール三菱が、それこそ「飛車香車桂馬銀堕ち」で(エースRBとエースDLは出ていた)将棋で勝とうとしていた状況だったにも関わらず、クォータータイムアジャストで2Qから守備を落ち着かせて接戦に持ち込んだ首脳陣の判断とチームの底力だったんじゃないかな。

これでライズはブロック3位、オール三菱は6位が確定。なお他会場の結果でパナソニック1位、IBM2位が確定しているのでライズは勝ち上がると準決勝でパナソニックと対戦。IBMは勝ち進めば決勝でこの山の勝ち上がりと対戦。
※なおその他の対戦相手は11/6の横浜第1・第2試合の結果如何で変動します。
(エレコムが20点差以上で勝ちオービックが16点以上の差で負けエレコム2位、他色々あり)
またオール三菱の順位決定戦の開いては11/6の横浜第1試合と久留米の結果で確定します。
(東京ガスが勝った場合、福岡が+7で飲料に勝った場合福岡、それ以下の場合東京ガスが4位、6位飲料。もし東京ガスが負けたら久留米の勝者が4位、福岡が負けた場合は福岡6位、勝った場合は東京ガス6位)

2022年10月30日富士通スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 10 
 電通キャタピラーズ DC 10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 2:30  #18エリス→#13南13Yard Pass   #6廣田Kick
1 MP 8:19  #42草野+Yard Run   #44赤津Kick
2 MP 10:14  #44赤津36Yard FG×    
2 DC 11:59  #6廣田38Yard FG    
4 MP 9:17  #47水村22Yard FG    
  パイレーツ 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(5-8-3) 14(5-8-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-130-1 20-53-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-14-0-93-0 23-15-0-130-1
Total(ATT-Yard) 49-223 43-183
反則(Att-Yard) 3-30 7-43
Punt(Att-Yard) 4-145 6-232
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-2-0-4 2-1-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-79-0 3-0-84-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 27分1秒 20分59秒

両チームの良いところ・悪い所が凝縮された好ゲームだったと思う。
どっちにも共通していたのは「OLがここ一番で相手守備のプレッシャーに押し込まれる」という課題で、これが結果的に引き分けに終わった原因だと思う。
まず電通は、1QこそQBエリスの神がかり的なパスでプレッシャーがかかった場面でゲインを奪ったものの、2Qからレシーバーがカバーされた所でフロントが堪えきれずサックを喰らう。
サック3回-19ヤードとロスタックル6回-26ヤードが、RBのロングゲインを帳消しにしてしまっている。
パイレーツは前半にRB林と草野のランとそれに対するランブロックで相手の反則を誘いリズム良く攻撃したものの、後半にアジャストされて手詰まりになってしまった事、そして記録に出て来ないがパスラッシュでQB#2西澤が無理な体勢でパスを投げる事が増えたのに対応出来なかった事が課題となったと言える。

あと気になったのはパイレーツ#44赤津。FG失敗したし後半はキッカー変わったので、もしかしてパントで接触があった時に痛めたのかな。いやキックオフもなんか不自然だったし。

備考①:
会場の入場開始が、いつも試合開始1時間前だったのにこの試合だけ40分前(12:50開門)はどういう意味があったのだろうか。

備考②:
子供達に罪は無いが、毎年パイレーツのキッズチアの関係者には「出禁にして欲しい」と思ってしまう。チームスタッフ含めモラルがない。
※仮設スタンド時代から、子供達がスタンド内を走り回るがそれを親が一切注意しない、試合そっちのけでハーフタイム準備中の子供達の前に群がる、等「フットボール会場では添え物」という自覚が一切無い。だからパイレーツ側に座りたくないんだよね。
今回は、バックスタンドに向かう通路の一番狭いところに大量にタムロしていて通行の邪魔になっていた。それをチアスタッフも誰も注意しなかったのは本当に迷惑行為で布かない。
結果として待機列の方が外野側にずれる事になったが、あれは本当に「ふざけるな」だった。
お里が知れるってのはこういう事を言う。
※他のキッズチアでこういう指摘をせねばならない場面は見たことがない。