2022年10月23日万博記念陸上競技第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒ飲料チャレンジャーズ AC 17 
 オービック・シーガルズ OS 14   0  14  35 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:29  #6スミス→#18木下41YardPass   #12山﨑Kick
1 AC 8:42  #17西岡24Yard FG    
1 OS 11:20  #32西村5Yard Run   #12山﨑Kick
2 AC 11:11  #8サフロン1Yard Run   #17西岡Kick
3 OS 3:29  #30大河原5Yard Run   #12山﨑Kick
3 OS 11:55  #6スミス→#85ハフ16Yard Pass   #12山﨑Kick
4 OS 5:14  #6スミス40Yard Run   #12山﨑Kick
4 AC 10:04  #8サフロン→#81阿部16Yard Pass   #17西岡Kick
  アサヒ飲料 オービック
1stDown(Run-Pass-Foul) 12(0-12-) 11(4-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 18-2-1 26-85-3
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 37-22-2-292-1 20-14-0-176-2
Total(ATT-Yard) 55-294 46-261
反則(Att-Yard) 9-50 7-60
Punt(Att-Yard) 4-161 3-77
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-6 3-0-32
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 1-0-27-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 23分45秒 24分15秒

この試合に関して言うと、アサヒ飲料がサフロンを我慢させて走らせなかった所(多分怪我対策)事でパス偏重になった所で、次第次第に守備フロントの圧が増してきてダウン更新がままならなくなった事、パント処理に失敗して七斗のTDに繋げてしまった事が試合の全てだったと言う事なんだけど。
まず、シーガルズのラン。距離が出ているように見えるがサフロンのロングTDランが無かったらその半分しか出ていない。どうも伝家の宝刀アウトサイドゾーンが機能していないように見える(のか、ランスキームを変えてしまったのか)。よく見てみるとラインが世代交代しているのとか(TEの堀家がラインで出ているとかもあるが)、全般的にツイスターズが再建中という感じだ。

故に、このチームの場合はいかに守備が相手攻撃を自由にさせず極力よいフィールドポジションからハフや中村にロングパスを決める事が出来るか、にかかっているという事になる。
ただ、それでは多分この先どこかで歩みが止まる事になる。それは来期以降にも響くことである。

2022年10月22日MKタクシーフィールドエキスポ第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 28  21  24  73 
 オール三菱ライオンズ ML
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 PI 0:10  #5ジャモー85Yard K.O.R   #16佐伯Kick
1 PI 4:05  #2ヘンダーソン→#81小倉14Yard Pass   #16佐伯Kick
1 PI 5:31  #2ヘンダーソン58Yard Run   #15佐伯Kick
1 PI 11:38  #2ヘンダーソン→#18桑田10Yard Pass   #16佐伯Kick
2 PI 1:45  #5ジャモー49Yard Run   #16佐伯Kick
2 PI 6:20  #2ヘンダーソン→#96オヌワー12Yard Pass   #16佐伯Kick
4 PI 2:53  #16佐伯30Yard FG    
4 PI 6:05  #29牧田10Yard Run   #11佐伯Kick
4 PI 8:26  #8石内→#15渡邊8Yard Pass   #11佐伯Kick
4 PI 11:26  #96オヌワー56Yard Punt.Ret   #11佐伯Kick
  パナソニック オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(8-11-0) 7(5-2-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 22-246-4 35-79-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-15-0-275-4 24-12-1-57-0
Total(ATT-Yard) 41-521 59-136
反則(Att-Yard) 5-35 1-10
Punt(Att-Yard) 0-0 9-259
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 9-0-81 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-1-85-0 3-0-41-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 17分9秒 30分51秒

いやもうね。点差についてああこういいたくなるのは判るが、これ、攻めた結果のこの点差だからね。シルバースター戦より見応えあったですよ。シルバースターより攻撃回数あるし、後半ファンブルロストさせた上に敵陣深くまで入って得点機作ったんだもの。

問題はね。メンツ落とした時のパナソニックの仕上がりですわ。これはラインの仕上がりが全然違う。こりゃもう、よほど(シリアスな怪我人が複数出るとか)の事が無い限り、止まりませんって。

2022年10月22日MKタクシーフィールドエキスポ第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 エレコム神戸ファイニーズ EF
 富士通フロンティアーズ FF 17  14  38 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:36  #5納所34Yard FG    .
1 FF 6:04  #2ニクソン2Yard Run   #5納所kick
1 FF 10:30  #33高口7Yartd Run   #5納所Kick
2 EF 4:24  #16谷川51Yard FG×    
2 FF 5:54  #2ニクソン25Yard Run   #5納所Kick
2 FF 11:10  #18高木→#4グラント25Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 4:26  #18高木→#19小梶16Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 10:48  #5納所32Yard FG×    
4 EF 11:26  #5ピンデル→#1フェルプス8Yard Pass   #16谷川Kick
  エレコム神戸 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(3-8-0) 20(8-12-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 21-16-0 24-140-3
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 33-18-1-149-1 26-18-0-309-2
Total(ATT-Yard) 54-165 50-449
反則(Att-Yard) 4-30 3-30
Punt(Att-Yard) 8-296 3-118
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-9 6-2-26
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-63-0 2-0-28-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分30秒 22分30秒

結局、基軸となるランプレーを潰されてキャッチアップに廻るという展開がエレコム神戸の首を絞めた感じはある。なんか富士通守備の欠点であった2本目以下のCBに対していい練習をさせてあげただけという感じになってしまった。
富士通攻撃に関しては、去年から躍進著しい#19小梶がこの試合の鍵を握ったというか、メインターゲットの#4サマジーと#85松井がカバーされた時に有効なターゲットとして全くもって有効活用されている。
※一昨年までそのポジションに居た森田や柴田の出番が無くなってしまった程だが、こういう選手がいるということは層が厚いという事でもある。

ただし気になったのは3Q後半から。まあいつものようにメンツ落とした後ね。基本、これは攻撃ラインの経験と力不足というのが鮮明になった感じはある。

X1Super今後の予想

とりあえず現在まだ見ていないチーム:ノジマ相模原

   がDiv.A、   がDiv.B、黄色は「予測」です。一部外れると思います。
・福岡は今期の出来からすると東京ガスには勝てそうですが、微妙。飲料はサフロン次第で勝てるかも知れませんが、なんかSuperへの挑戦で浮き足立っている気がするので、予想では両チームに負け、としています。届かない訳では無い。
・ディアーズはライズのパス守備の成績が良くないので、勝てるかも知れません。同じ理屈でオール三菱にライズが負けると予想しましたが、これもギリギリの試合になりそうです。
・シルバースターは対パナソニック戦の印象が相当悪く、、なんとなあくですが勝てない気がする。
・東京ガスはなんかチームの作りとQBがかみあってないので、エレコム神戸には厳しいでしょう。
という感じで予想しました。

で、このまま進むと次のようなトーナメントにになる筈ですが、やっぱりブロック4位までだとなんともしょっぱい感じになってしまうのは何故でしょうね。
順位決定戦の方は、AREAから上がってきそうな5チーム(電通・パイレーツ・アズワン・富士フイルム・警視庁)と互角な試合になりそうなので、こっちもめっちゃ面白い事になりそうです。
※もし4~6位が入れ替わってもその予想に差はありませんが、例えば3位がまかり間違って5位転落となった場合(可能性があるのはAブロック。Bブロックは引き分けがある為、下位2チームは残り2試合を連勝しても4位になれない)そこは大きな差がついてしまうかもしれない。

とにかく現状、ブロック2位以上が残り2試合で大きなコケとなる事はないと思われる為、こんな感じになるでしょう。

2022年10月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 14  24 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 9:09  #12鈴木→#22桑原36Yard Pass   #3安達Kick
2 MP 2:10  #44赤津27Yard FG    
2 MP 11:18  #44赤津36Yard FG×(Block)    
3 MP 2:48  #2西澤→#0大通7Yard Pass   #44赤津kick
3 MP 10:16  #3柴田4Yard Run   #44赤津Kick
4 MP 2:06  #42草野11Yard Run   #44赤津Kick
4 FM 7:38  #12鈴木→#25佐藤17Yard Pass   #3安達Kick×
  パイレーツ 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(11-5-1) 15(3-11-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 31-174-2 17- -9 -0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-13-0-139-1 37-25-2-284-2
Total(ATT-Yard) 59-313 54-275
反則(Att-Yard) 1-12 2-7
Punt(Att-Yard) 5-196 5-177
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-1 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-16-0 5-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分25秒 22分35秒

試合を決したポイントは、スタッツでも判るように富士フイルムのラン攻撃対パイレーツのラン守備なのだが、これはオープンに廻すプレーがDEにより完全に仕留められてしまった事に起因する。インサイドは僅かでも出たが、戦略上入れないといけない外のプレーが大きなロスになると組み立て上不利になる。
その代わりといってはなんだが、鈴木のパスはこの試合で#85森をキーにして執拗に責め立てることには成功している。
これは噛み合わせなのだろう。パイレーツはいい補強により守備がさらに強固になったという所だろう。
それよりも、「あれは誰だ」となったのがパイレーツ#3柴田。ここ10年近くこのタイプのRBは見たことが無かったのでビックリした。
というのも、前が詰まったときの足の運びが、回転を全く落とさないで歩幅で調整する事で展開力を削がない、いわゆる馬車馬走りである。
途中中央のぷレーは富士フイルムが止めたものの、縦にギャップが出来たりした時に有効なゲインを奪ったのが攻撃の軸になった(ブロッカーがいいプレーをしていたのもあるが、だ)。
これはパス成績を見れば判るが、パイレーツが本来得意としてきたショート~ミドルのパスに対しては富士フイルムの守備が戦略通り守り切っていたからなのである。
そこで逆にロングパスを有効活用するようになるのだが、それが心理的に辛くならなかったのはこのランのお陰である。

ちなみに、富士フイルムのスポッター席で守備担当は「3Q最初のバンチ体型に対応出来なかった事が試合の流れを決めた」と言っていたが、個人的には2Q終わりのパイレーツFG失敗後の攻撃の方が問題。確かに残り時間が短いから一気に攻めたくなるのも判るのだが、拙速に攻めてインターセプトではリズムが失われてしまうというものだ。
そもそも残り数秒でFG狙い、というプランだとしたらあそこでロングパスを無理投げしなくても良かった筈で、そこが本来の分岐点だったのではないだろうか。

2022年10月15日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 17  10  41 
 品川CCブルザイズ SB 20 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 6:49  #18エリス→#13南18Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 0:08  #18エリス→#83小貫2Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 2:09  #18エリス→#83小貫10Yard Pass   #6廣田Kick
2 SB 2:25  #18天田100Yard K.O.R   #96住谷Kick×
2 DC 11:20  #6廣田36Yard FG    
2 DC 12:00  #6廣田56Yard FG×    
3 SB 1:06  #20新妻36Yard Run   #15工藤Run
3 DC 10:23  #18エリス→#13南1Yard Pass   #6廣田Kick
4 SB 3:11  #22平田44YardFG×    
4 SB 10:23  #3南竹→#1草深1Yard Pass   #27砂田Run×
4 DC 10:49  #6廣田33YardFG    
4 DC 11:41  #27宇田4Yard Run   #6廣田Kick
  電通 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(4-13-0) 11(6-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-75-1 27-94-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-27-0-279-4 20-7-2-91-1
Total(ATT-Yard) 55-354 47-185
反則(Att-Yard) 7-52 3-20
Punt(Att-Yard) 4-152 4-128
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-15 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-88-0 7-0-227-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分8秒 19分52秒

印象だけで言うと「前半、知っていたブルザイズはそこには居なかった」けど「後半、そこにはよく知っていたブルザイズの姿があった」という展開だった。
最初に守備が当たって相手ランを封じ込めた事で気勢を上げたものの、1Q終わり辺りから攻略されてしまい、またエリスが好調な3枚のレシーバーを上手く使って責め立てたので、1Qは本当に退屈だった。
ところが2Qの100Yardキックオフリターンから少しずつ流れが変わりだした。
そして後半、試合のリズムはブルザイズが握っていた。
まずそもそもブルザイズのエースQB#3南竹の出番が相当制限されていた(ヒットを受けると暫く下がる)。バックアップの#19高橋のプレーはキレがなく、時間のかかるプレーはプレッシャーに負け投げられないか浮いたパスになって時間がかかりDBが張り付いてしまったり無理のある姿勢で投げる羽目になったりした。
ところが後半から南竹の出番が増えるとリズムが変わった。
もともとブルザイズは「さして強くないラインを有効活用するため」と思われるクイックヒット中心のチームだった。そり切れ味で南竹がプレーを指揮し始めると、タンデムする高橋も周囲のタイミングに引っ張られて小気味よいプレーをするようになる。
守備も徐々にQBにプレッシャーがかかるようになり、またハードヒットでRB#40片岡のプレータイムを削り、結構追い込んでいた。
結局は力及ばずで突き放されたものの、4Q終盤にチームDJが叫んだように「このドライブとりきれば、後半はうちのリードです」の通りだったのである。これは賞賛に値する。

とはいえ、エリスという素晴らしいコンダクターによって電通が昨年に比べて攻撃が小貫頼みにならなくなったのは、チーム力の底上げに繋がったと言える。
このまま突っ走るのかどうかは、大変楽しみである。

オマケ1:試合開始前電通のスタッフが「もうちょっと試合多ければアピールできるんですけど、2週間に一回じゃちょっと……」という会話をしていた。実業団中心ならまだいいけど、クラブチーム体制だと隔週が限界なんじゃ……。試合数については一考の余地有り。

オマケ2:電通のチアが時折「ラムのラブソング」をやるのだが、まあ可愛らしい曲でいいんだけど、なんともこう「にやぁ」と脱力しちゃう。選曲自体はいいんだけど、緊迫したところでやられると見る側としてはテンション切れちゃうのでパントの時とかにしてもらえないかなあ。

2022年10月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 26 
 胎内ディアーズ TD 13  28 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 6:28  #22中野895Yard Punt.Ret   #8木村Kick
1 TD 10:25  #14青木35Yard FG    
2 ML 10:13  #8木村26YardFG    
2 TD 10:31  #15田邊94Yard K.O.R   #83石毛Pass×
3 TD 1:20  #24川村1Yard Run   #9加藤Pass×
3 ML 6:02  #5キブス→#81小原11Yard Pass   #5ギブス→#81小原Pass
4 TD 5:37  #5松下6Yard Run   #14青木Kick
4 TD 9:21  #14青木41Yard FG    
4 ML 11:01  #5キブス→#13小田8Yard Pass   #5キブスRun
4 TD 12:00  #14青木29Yard FG  
  オール三菱 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(10-7-1) 20(6-11-3)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-211-0 34-122-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-16-2-147-2 29-18-2-285-0
Total(ATT-Yard) 58-358 63-407
反則(Att-Yard) 4-31 3-26
Punt(Att-Yard) 4-123 2-79
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-120 3-0-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-102-0 5-0-158-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-1
攻撃時間 24分39秒 23分21秒

いい接戦であったが、ハーフタイムアジャストでディアーズが優ってしまった故の結果。
ハラハラドキドキのいい試合でしたが、オール三菱はこの後2連勝するしかプレーオフに進むことが出来ない(そのうち1試合はパナという絶望感)。
どこで差が付いたかと言うと、後半にやたらロングパスが通るようになる辺り。
実はこのロングパス、特定の守備選手がセパレーションする所を狙ったもので、ワイドアウトが一度縦に軽く上がってからポストに走ると、かなり距離が開いてフリーになるる傾向が見て取れる。そこを的確に狙い撃ちされていたのである。
これ、セーフティがヘルプに入るかどうかの違いがあるのだけれど、2ディープの手前を狙われてしまってどうしようもなかった感はある。

それに対してオール三菱は、ランブロックが初戦から大きく変わっていてビックリ。
これまでずっと、「真っ直ぐ押し込んで、バックのカットバックが無ければ2ヤードしか進まなくていい。後はQB(谷口)のスクランブルにかける」みたいな感じだったのが、多分アウトサイドゾーンを組み込んで二人の中の(#22#25)を軸に着実に進むようになっていた。これによりQBのオプションが効果的に出るようになった。
あとスプレッドからのオプションをするQBは、是非はギブスのプレーを手本にして欲しい。こんな素晴らしい抜き入れパスが出来るQBが間近で見られる事は、もう財産ですから。

結果として、時間を大きく残してしまった事が響いた感はある(ロングパスを許す状態でプリベントは危険だという話にもなる)が、とにかくこの試合は前半は両者の守備り迫力が、後半は両者の攻撃の駆け引きが、凄く見応えのある試合でした。

2022年10月9日王子スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q To]tal
 富士通フロンティアーズ FF 16  14  40 
 アサヒ飲料チャレンジャーズ AC
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 6:57  #5納所35Yard FG    
2 AC 0:15  #8サフロン5Yard Run   #17西岡Kick
2 FF 1:40  #5納所33Yard FG    
2 FF 6:43  #18高木→#19小梶5Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 9:21  #18高木→#84神29Yard Pass   #13高津佐→#2ニクソンPass×
3 FF 5:00  #2ニクソン1Yard Run   #5納所Kick
3 FF 11:05  #18高木→#4グラント54Yard Pass   #5納所kick
4 FF 9:46  #21三宅11Yard Run   #5納所Kick
  アサヒ飲料 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 7(4-3-0) 19(9-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-59-1 31-170-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-6-1-69-0 24-14-1-268-3
Total(ATT-Yard) 52-128 55-438
反則(Att-Yard) 0-0 8-74
Punt(Att-Yard) 7-246 2-77
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-6 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-73-0 2-0-75-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 3-0
攻撃時間 25分38秒 22分22秒

前半雨で苦戦した両チームだが、気合いの入ったプレーの応酬で、第1試合より遙かに見応えがあった。
富士通の勝因はまず飲料の生命線であるランを押さえ込んだ点で、これにより飲料の攻撃は後半に手詰まりになったと言える。
逆に苦戦したのは序盤のファンブルに始まりラフィングザパサー2回などの反則による自滅であった。
逆に言うと、その状態からよく持ち直してこの点差に落とし込んだというべきか。
そして飲料守備は富士通1本目を4Qまで引っ張り出させたのだからたいした物である。

ただし、天候が晴れていたらどうだっただろう。後半にはフィールドに水が浮いている状態だったからこそこの結果だったとも言える。

 

2022年10月9日王子スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 21  21  13  13  68 
 アサヒビール・シルバースター SS
Q TEAM TIME  PLAY.  TFP
1 PI 3:38  #2ヘンダーソン→#96オヌワー6Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 7:20  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 12:00  #2ヘンダーソン→#96オヌワー48Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 5:02  #42立川1Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 7:26  #5ビクター=ジャモー57Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 11:41  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
3 PI 2:32  #42立川36Yard Run   #11佐伯(栄)Kick
3 PI 6:32  #16佐伯(眞)41Yard FG    
3 PI 9:30  #16佐伯(眞)50Yard FG    
4 PI 0:40  #12荒木→#15渡邊72Yard Pass   #11佐伯(栄)Kick
4 PI 1:56  #11佐伯(栄)22Yard FG    
4 PI 6:25  #11佐伯(栄)37Yard FG    
4 SS 9:07  #2梅垣50Yard FG×    
  パナソニック アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 25(14-11-0) 1(0-1-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 39-349-5 20-12-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-18-0-283-3 17-5-3-35-0
Total(ATT-Yard) 63-632 37-47
反則(Att-Yard) 6-45 1-5
Punt(Att-Yard) 1-35 9-306
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 7-0-19 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-9-0 12-0-250-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 23分51秒 24分9秒

※公式記録ではシルバースターのロックレイが1プレー投げているが、出てたっけ?

素直に言ってシルバースターの「無気力試合」です。私は何の罰ゲームでこの試合を完走しなきゃいけなかったんでしょうね。
第2試合に組まれていたら、ハーフタイムで帰りましたよ。実際雨の中居眠りしましたからね。
(ぶっちゃけ、試合後半は一切メモ取ってません。取る意義が無かった。)
基本的に、攻撃が無策。ずっとラン・ラン・ロングパス。組み立ても変えないしランのバリエーションもない。ランはずっとダイブ系。それで苦しいパスになってプレッシャーに負けてアウト。
結局後半に一回ダウン更新しただけだし、これで試合通して24分使ってるって、どういう事だよと言いたい。
守備にしてもここ数年でデビュー年以来の仕上がりかもしれないビクター=ジャモーを止められないのはまあしゃあないにせよ、オヌワーをフリーにしすぎだしタックル外されまくり。
それに対して守備コーチがサイドラインで激飛ばしていたけど、選手に響いてない。そりゃこの攻撃の体たらくで守備頑張れないよ普通。

恐らくロックレイと川村は前節のダメージが抜けてなかったので、かつラインに負傷者が居たのか仕事の都合で遠征できなかったのか、こうなる覚悟の上でプラン組んだのだろうが、わざわざ見に来てくれた人に失礼だと思うよ。

あと、QBの田中は来季移籍した方がいい。こういう扱い(最初こそエースに育てようとしていたが、いつの間にか3番手扱いで、かつこういう棄て試合で無策にプレーしなくてはならない上その責任被される状況)で自分がフットボールする意義見いだせるのかはなはだ疑問だもの。鈴木がゼロックス移籍したみたいに、新しい路を見つけた方がいい。
とにかくシルバースターはQB潰すの得意だから、さっさと見切り付けた方がいいと思う。

と、言うか、これを企業チームとクラブチームの練習時間の差と決めつけているコーチの人の発言を見たが、それはこの場合当たらない。
密度の濃い練習と自意識の高い個人練習がなければ、練習回数が多いだけなら勝てない。
個人がプライベートでジム通いや公共施設での陸上トレなんかしてれば合同練習の回数なんて意味は無いし、そもそも試合に臨むに当たっての意識が「勝つために何をするか」と「自分たちのフットボールをやりきる」では「限界ギリギリの力を出す」事が出来るかどうかで大きく異なってくる。
この場合後者のシルバースターは、個の力で圧倒され何も出来ずにズブズブと沈むしか無く、チームとして持ち直す流れにはなれなかった。普段からの意識の差が如実に出てしまったという事なのであって、練習時間がどうこうは関係ない。

2022年10月8日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オービック・シーガルズ OS 17 
 東京ガス・クリエイターズ TC 10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:54  #12山﨑50Yard FG×    
1 TC 11:03  #17高橋38Yard FG    
2 TC 6:44  #17高橋36Yard FG×    
2 OS 11:03  #12山﨑38Yard FG   
3 OS 1:37  #6スミス→#85ハフ58Yard Pass   #12山﨑Kick
3 OS 9:25  #12山﨑31Yard FG×(ディフレクト)    
4 TC 0:22  #39アペル16Yard Int.Ret   #17高橋Kick
4 OS 6:42  #6スミス→#85ハフ35Yard Pass   #12山﨑Kick
  オービック 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(2-6-0) 9(4-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-80-0 28-64-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 18-12-4-207-2 28-10-1-78-0
Total(ATT-Yard) 43-287 56-142
反則(Att-Yard) 2-10 2-30
Punt(Att-Yard) 2-86 6-179
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-22 2-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-36-0 0-0-0-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 1-1
攻撃時間 23分13秒 24分47秒

取りあえず先行して触れておきます。
この試合でガルズQBがどうこう言う方がいるとは思いますが、はっきりいってそれ以前にツイスターズ(OL)の方が問題で、このOLでははっきり言って全盛期のデショーン・ワトソンとかパトリック・マホームズくらいでないと安心した攻撃は出来ません。そもそもQB論に行く前の問題であるという事をはっきりさせましょう。
守備もDLが個の力では押し込めるものの、直前のプレーで左右に気を遣う局面が出たりすると、かなりギャップが作られます。後半こそ対応して来たものの、結構重傷だと思います。
※続きは大阪遠征の帰りに。