2022年6月19日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 17  24 
 IBM BigBlue IB  0 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 3:43  #4グラント17Yard Run   #5納所Kick
1 IB 8:14  #19丸山53Yard FG×   
2 IB 1:39  #7馬島→#84近江10Yard Pass   #19丸山Kick
2 FF 6:04  #21三宅53Yard Run   #25大塚Kick
2 FF 9:55  #85松井40Yard Punt Brock Ret.   #5納所Kick
2 FF 12:00  #25大塚40Yard FG    
3 FF 11:09  #5納所33Yard FG×    
4 FF 5:05  #25大塚3.4Yard FG×    
  富士通 IBM
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(10-8-2) 10(3-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-165-2 24-43-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 29-19-2-180-0 34-13-1-129-1
Total(ATT-Yard) 62-345 58-172
反則(Att-Yard) 5-35 7-62
Punt(Att-Yard) 4-142 9-380
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-95 4-1-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-24-0 3-0-32-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 2-1
攻撃時間 26分33秒 21分27秒

……途中から両チーム若手経験モードになった結果、実に2Q三宅のロングランTD以降攻撃がほぼ動いていないという、しょっぱい試合になってしまった。
これはどこに原因があったかというと、両チーム控えのOLユニット(スターターがいない状態)になったときに相手守備にいいようにやられてしまうのだ。よってQBに無理が行ってしまうのでパスが通らなくなる。
また、そういう環境下でプレーをすることの意義を考えてパス多めにコールするので、非常に淡白に見えてしまったというか。
特にIBMは意図的にパスを多く投げていたらその気配が強く感じられた。
まあ春だからこんなものでしょう。

2022年6月18日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE 12  19 
 品川CCブルザイズ SB 10  10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 SB 0:17  #3南竹→#18天田32Yarf Pass   #96住谷Kick
2 SB 9:34  #96住谷28Yard FG    
3 KE 10:21  #21富澤8Yard Run   #3宮原Kick
4 KE 0:15  #19齋藤→#15恒吉35Yard Pass   #3宮原Kick
4 KE 2:20  Safty(スナップが乱れエンドゾーン内でデッド) 
4 KE 10:59  #3宮原35Yard FG    
  警視庁 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(6-2-0) 13(4-9-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 34-88-1 29-45-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 9-2-2-52-1 27-11-1-193-1
Total(ATT-Yard) 43-140 56-238
反則(Att-Yard) 4-20 5-23
Punt(Att-Yard) 6-253 4-130
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-3-0 5-3-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-96-0 4-0-51-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 25分40秒 22分20秒

凄く冷たいことを言ってしまえば、両チーム調整中の若手が試合を作りきれずにグダグダな試合をやっていたという感じ。

まず警視庁は控えQBとしてWR登録の#15恒吉が先発。これがねえ……急増QB感溢れてましてね。
パスフォームが「円盤投げの低い位置からリリースする」のと同じで、つまり腰の回転と腕の遠心力で投げるもんだからコントロールもクイックリリースも出来ない。頑張っているんだけどそれで勝てる試合では無い。
また攻撃ラインも相手に圧倒されてプレッシャーかかりまくり。前半は警視庁攻撃に見るべき所が全くなかった。
さらにはリリーフした#19齋藤にしても、スクランブルするときに右側に動きたがるのだが、どう考えても右側が押し込まれているのにそっちへ動いて自滅する事ったら。

じゃあブルザイズはというと、こちらタンデムしたQBの#3南竹と#15高橋は出来が良かったものの、2Qから警視庁守備の圧にOLが崩される事が多く(それでも警視庁守備は走られているが、要所でロスタックル・サックが出始める)、次第に攻撃が出なくなる。
後半になるとハーフタイムアジャストを見事に果たした警視庁守備がスナップミスをさそうは、ブルザイズがリターン時に落球するは(自陣3Yardからの窮地になる。結果としてはパントになる)、どんどんと試合が淡白になっていく。

じゃあ何故警視庁が勝つ事が出来たのか、あるいは突き放されずに済んだのか、というとこれは両チームのパントキックとキックリターンチームの差である。
というか、警視庁は最初のバント以外は全て敵陣31ヤードの内側。失点はどちらもインターセプトで警視庁陣から始まったものだけである。
ところがブルザイズは4Thダウンギャンブル2回失敗とか、1回を除いて警視庁陣30ヤードの外側(というか後半2回目以降は全てブルザイズ陣スタート)とか、とにかくペースを相手に渡しまくったという印象しか無い。
なんとも「他チームに比べて不足した練習を、経験値で補いながら呼吸を合わせて後半にアジャスとする」という風に見えるのだが(というか守備側に攻守兼任が何人かいたので、選手数が揃ってなかった可能性すらある)、そういう戦い方で勝てるというのが警視庁の魅力なのだろう。

ただなあ……やっぱりX1Superのレベルでは無いんだよねえ。

2022年6月12日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ  TC 10  13  37 
 オール三菱ライオンズ  ML  7  14 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TC 5:39  #17高橋48Yard FG    
1 TC 9:36  #16中井→#26林46Yard Pass   #17高橋Kick
2 TC 6:07  #18若林57Yard Run   #37小川kick
2 ML 11:05  #4江守→#19吉田21Yard Pass   #8木村Kick
3 TC 9:12  #16中井→#2加藤25Yard Pass   #37小川Kick
4 TC 2:51  #17高橋49Yard FG×    
4 ML 10:07  #35大丸1Yard Run   #37小川Kick×
4 TC 10:52  #4江守→#19吉田61Yard Pass   #8木村Kick
4 ML 11:35  #18若林→#82伊津野20Yard Pass   #17高橋Kick
  東京ガス オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(6-8-1) 13(3-9-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-152-2 28-32-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-13-0-183-3 29-16-4-217-2
Total(ATT-Yard) 59-335 57-249
反則(Att-Yard) 3-33 6-30
Punt(Att-Yard) 4-155 5-157
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-3 2-0-(-4)
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-68-0 4-0-50-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 22分31秒 25分29秒

※試合開始直前にゲリラ豪雨+雷鳴の為開始時間を15分遅延させました。

正直言って今日はあちこちで話題の試合(久留米のSuns対ライズ、尼崎での尼崎ボウルなど)があったなか、予算の都合でこの試合に。※前日に車検だったもんで。

端的に言えば両チームともまだまだというかドングリの背比べというか。
特にライオンズが酷かった。
最初にパントブロック喰らってからずっと、ライン戦、それも左右タックルが完全に負けていた。
負けていたというのは、ラン攻撃で前半から、東京ガスの守備が完全にパシュートできてラッシングレーンが潰されていたという事で、まあ核になる攻撃が出ない。
さらにパスで簡単にQBにプレッシャーがかかるから無理なパスが多くなる。4INTは酷いと言わざるを得なかった(その代わりQBサック0回そのかわりスクランブルでロスして計-7Yard)。
もう一つ酷かったと指摘すべきはK/Pリターン。前が詰まったときにリズムダウンして下がるのやめい、という話である(そのまま隙間に突っ込めば2Yardプラスで行けたモノを、減速してカット切って自分の意思で下がるからロスになる)。

じゃあ東京ガスはどうよ、というと、こちらも頂けない。スコアに載っていないがFGの際のホールドミスで失敗というのがあるし、2回受けたサックはいずれもQBフロントサイド(向かって右側からのラッシュ)なのね。根本的に何かおかしいのよ、これ。
正直言って前半でパントブロックだのインターセプトだのと守備がしっかり仕事して優位なポイントから攻撃初めて、ドカンというプレー2つの得点+FGではかなりインパクト弱い。というかこれでは相手によっては致命傷だ。

まあこれらは秋に向かって修正されると思うが、どうも今1つインパクトに欠けてしまう。
※というか、ライオンズの問題点でかすんでしまったと思うのよ、観客的には。

2022年6月4日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ  FF 21  10  14  21  66 
Deersフットボールクラブ  De
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 1:36  #8大内→#85松井40Yard Pass   #5納所Kick
1 FF 6:32  #28香川5Yard Run   #25大塚Kick
1 FF 11:38  #15野沢→#4グラント8Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 1:35  #28香川70Yard Run   #25大塚Kick
2 FF 7:34  #5納所41Yard FG   
3 FF 3:24  #25大塚34Yard FG×    
3 FF 8:26  #15野沢→#84神26Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 12:00  #8大内→#/6柴田2Yard Pass   #25大塚Kick
4 FF 1:53  #21三宅82Yard Run   #5納所Kick
4 FF 5:18  #15野沢→#84神19Yard Pass   #25大塚Kick
4 FF 10:02  #15野沢→#85松井26Yard Pass   #5納所Kick
  富士通 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 27(9-17-1) 11(5-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-292-3 24-55-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 33-28-0-408-6 38-24-2-118-0
Total(ATT-Yard) 65-700 62-173
反則(Att-Yard) 2-10 4-25
Punt(Att-Yard) 1-35 9-334
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 5-1-33 1-0-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 0-0-0-0 8-0-106-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分18秒 22分42秒

いやさ試合途中で背後にいた富士通OBが「ディアーズ、スーパーは無理じゃん」と吐き捨てたほどの内容で、もう最初のプレーの時点から両チームの身体の仕上がりの差が解ってしまうくらいの、というくらいの差が出てしまっていた。
これは特にディアーズ側が「早々に、あくまで実戦感覚をフィットさせることに特化しましょう」モードに入ったからだと思う。
というのもRBのローテーションで#1宮幸が1Qくらいで下がり、レシーバーとしては#11前田不在で#83石毛も存在感なく(出てたか?と思ったら公式1キャッチ)、宮幸が下がってからラン攻撃は前半殆ど無く、加藤が以前得意としていたクイックのバブルスクリーンはことごとく富士通守備に読まれゲイン出来ず(成功率の割に距離が無いのはそのせい)。
守備に至っては富士通攻撃ラインがメンツを落とした2Qからプレッシャーがかかるようになったもののパスカバーはグスグズで(現認していないが、こちらも選手が数名出ていない筈)、プレーが外れるとランでビックゲインされてしまう。
もう途中から完全にディアーズ側は「攻撃は加藤のタイミングあわせ」「守備は相手の動きに慣れること」に終始してしまったと思うのよ。良いか悪いかは別としてね。

富士通はここまで層が決して厚くなかったRBにおいて、#28香川(スタンドでは「輿さんだ」「いや進士だ」と過去の#28RBの名前が飛び交っておりました)という凄い武器がヴェールを脱いだというか、ニクソン以外の頼れるローテーションバックに#21三宅も加わって脅威が増したという世界になってきたのである(さらにここ数年怪我から不振にあえいでいた高口も控えている)。

ぶっちゃけ、ディアーズは当面「ブロック4位狙い」=とりあえず2勝が目的。就労支援がないチームだとトッププレーヤーは入って来ないだろうから大口スポンサードが必須になるけど、まあ暫くは厳しいかな。

2022年5月29日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM Big Blue  IB 13  30 
 東京ガス・クリエイターズ  TC
Q TEAM  TIME  PLAY  TFP
1 IB 2:42  #2政本→#84近江33Yard Pass   #19丸山Kick
1 IB 10:14  #2政本→#84近江28Yard Pass   #19丸山Kick×
2 IB 9:02  #32遠藤2Yard Run   #19丸山Kick
2 TC 11:54  #16中井1Yard Run   #37小川Kick
3 TC 4:27  #89朴48Yard FG×    
3 IB 8:06  #19丸山27Yard FG    
4 I B 5:46  #32遠藤7Yard Run   #19丸山Kick
  IBM 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(6-13-1) 12(7-3-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-164-2 37-85-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 32-19-1-241-2 25-12-0-80-0
Total(ATT-Yard) 61-405 62-165
反則(Att-Yard) 4-33 2-10
Punt(Att-Yard) 5-202 8-318
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 6-0-36 2-0-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-23-0 5-0-127-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 20分22秒 27分38秒

春らしい試合、というか……。
両チーム外国人無し(公式記録上はスタントン出てるけど)、経験の薄い選手中心のローテーション、無理しないコールという感じでした。

但し、現時点でここ数年の課題が解決していないのは東京ガス。それは攻守供にライン。

小粒なのは仕方ないにせよ、相手の圧に抗しきれず、というのは変わりが無いのである。
ランにせよパスにせよ、攻撃時に保たない為に攻撃の「核」が見えないのね。故にプレーを読まれて手詰まりになったり、ロング残したときに効果的なプレーが無かったりするのね。
守備も基本的にはイニシャルタックラーで仕留められていないし、DLが押し込まれるとLBが巻き添えを食らって距離稼がれるというパターンが続いてしまう。
それに併せた攻撃パターン・守備パターンがあるかというと、どうもそうは見えないので、どうもプレート人員の齟齬が解決しないと去年のようにちょっと苦しい展開になると思うんだわ。

2022年5月28日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 品川CCブルザイズ SB 14 
 三菱商事CLUB TRIAX MT 22 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SB 3:55  #3南竹→#17沖塩16Yard Pass   #22平田Kick
1 MT 8:31  #5山際→#84深栖15Yard Pass   #81山本Kick
2 MT 6:02  Safty(エンドゾーン内でタックル)    
2 SB 12:00  #3南竹→#6岩田36Yard Pass   #22平田Kick
3 MT 9:17  #31大路8Yard Run   #31大路Run×
4 MT 9:40  #5山際→#15木俣5Yard Pass   #81山本Kick
4 MT 11:29  #81山本32Yard FG×    
  ブルザイズ TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(6-8-1) 12(6-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 27-53-0 26-127-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 32-14-2-170-2 24-15-3-158-2
Total(ATT-Yard) 59-223 50-285
反則(Att-Yard) 5-28 2-20
Punt(Att-Yard) 6-179 3-96
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-27 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-72-0 3-0-69-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 0-0
攻撃時間 23分13秒 24分47秒

シーズン初戦前に新しいスポンサードを獲得して心機一転したブルザイズ。
試合的には「ランによる組み立てとそこからのクイックヒットのパス」だった以前とは違い、積極的にロングパスも狙うようになっていて大変興味深かった。
ただし、それを組み立てるには軸になるランプレーが無く、よってもう一つの切り札にQBカウンターも前半に出ただけとなってしまい、現状は手詰まりになりがちであった。

TRIAXは前節に見せた守備ラインの強さがこの試合でも際立ち、攻撃もしっかり角が出来上がりつつある。このまま仕上がれば、X1Aria中位の台風の目になると思う。

 

2022年5月28日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス  KE 10  13 
 電通キャタピラーズ  DC
Q TEAM  TIME  PLAY  TFP
1 KE 5:33  #50山口42Yard FG    
1 DC 9:24  #6廣田37Yard FG    
1 KE 9:40  #1石川94Yarf K.O.R   #50山口Kick
3 DC 2:46  #6廣田44Yard FG    
3 KE 9:16  #36宮原31Yard FG   
4 KE 11:00  #36宮原19YardFG×(Block)    
  警視庁 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(6-3-2) 16(10-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 26-154-0 32-155-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 21-8-1-119-0 21-12-5-129-0
Total(ATT-Yard) 47-273 53-284
反則(Att-Yard) 2-10 3-20
Punt(Att-Yard) 4-165 1-29
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 4-0-42
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-1-120-0 3-0-60-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 3-2
攻撃時間 24分48秒 23分12秒

所用によりどーーーーしても開始時刻に入れず、結果として2Q最終盤に入れました。

正直言ってしまえば、電通の独り相撲。他に言葉は必要ありませんねえ。

というか……インターセプトのうち4回が後半(前半はインターセプト1回にファンブルロスト2回)で、しかもラッキーパンチなインターセプトではなくて全部守備がストライクでインターセプトしているので、絶対に「何か誘われた」か「見抜かれた」かしていたと思われる訳ですよ。
そして警視庁はパスが得意では無いチームで(ある意味ロングパスはラッキーパンチであると割り切れる)守備はそこそこ奮闘するもののプレー開始位置が悪くてずっと守備自陣を背負い続けるハメになった訳だ。
そして警視庁が強烈なパンチを持たないが故に失点が少なくて済んだと言うべきなのである。

なまじ距離を稼いだところでアレではねえ……

2022年5月22日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ  ML  0  14 
 ディアーズフットボールチーム  Dc  21  42 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 0:54  #13小田78Yard Punt.Ret   #8木村Kick
1 ML 5:50  #8木村46Yard FG×    
1 Dc 8:56  #10加藤→#84井田5Yarf Pass   #14青木Kick
2 Dc 0:08  #10加藤→#11前田24Yard Pass   #14青木Kick
2 ML 6:44  #22中野5Yard Run   #8木村Kick
3 Dc 10:14  #10加藤→#85鈴木9Yard Pass   #14青木Kick
4 Dc 2:16  #34八代4Yard Run   #14青木Kick
4 Dc 5:55  #10加藤→#84井田17Yard Pass   #14青木Kick
4 Dc 7:36  #24田頭22Yard Run   #14青木Kick
  オール三菱 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(8-8-0) 21(5-16-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-110-1 26-86-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 41-18-3-130-0 34-21-1-278-4
Total(ATT-Yard) 73-240 60-364
反則(Att-Yard) 0-0 2-10
Punt(Att-Yard) 5-178 6-188
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-78 3-0-53
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-62-0 3-0-60-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 28分26秒 19分34秒

素直に言うと、
①加藤翔平の実戦経験を呼び戻す為に1試合使ったディアーズ
②メンバー不足で後半に息切れしてしまったライオンズ
という試合でした。

①は、恐らくQB伊藤の移籍で在京選手のQBの層が薄くなったことで復帰したのではないかと思われる加藤翔平が、実戦感覚に馴染む為(かつ現役時代とほぼ総入れ替えになったレシーバーユニットに慣れる為)の訓練のような所もあったと思うのだ。というのも、序盤はヒッチ系、バブルスクリーン系が多くコールされていたが、後半TEへのクイックでLBゾーンに投げ込むパスが多投されていた為である。
ようするに、生命線のクイックヒットが、強いプレッシャーの中で通用するかという面に考えるとこの組み立てはよく判る。

ただし問題は②に関わってくる。

今日の登録メンバーを見ていたら、オール三菱は51人(試合前に貰ったメンバー表による)た゜が、試合中、守備のサイドラインに立つ(攻撃がミーティングしている時)、交代メンバーがいなかったのである。
攻撃も、バックフィールドは交代要員がいたが、ラインは不在。
試合序盤にDBが負傷していたし、怪我で試合が止まる事が多かった為、試合中の負傷で交代要員が減ったのかもしれないけれど、それにしても3Q中盤から攻守供に失速が激しかった。
が、特筆すべきはそこではなくて。
失速する前である。
序盤はOLがディアーズDLをしっかりコントロールしていた。LBを巻き込んでピックアップして、ブロックによって出来たギャップを3人のRBが積極的に走っていた事は素晴らしい。
なおQB#4江坂は、まだまだ調整中である事と、ラインが疲れてからパスアタックを強いられて成績を落としたものの、以前のライオンズと異なり様々なレシーバーに投げ分けていたし、攻撃的には充分秋に期待が持てる。
守備も元々強固(そりゃ昔「守備だけでご飯三杯行ける」って言ったくらいだしね)だった訳で、疲れるまでとLB守備ゾーンへのクイックパスが機能するまでは互角に組み合っていたのである。

これは秋、また何かしでかしてくれそうな気配がプンプンとしてきた。そんな試合でした。

2022年5月8日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
電通キャタピラーズ DC 7 0 14 14 35
三菱商事CLUB TRIAX MT 7 0 7 3 17
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 6:24  #40片岡7Yard Run  #6廣田Kick
1 MT 8:28  #32伊藤55Yard Run  #81山本Kick
3 DC 5:53  #40片岡5Yard Run  #6廣田Kick
3 MT 8:17  #32伊藤4YYard Run  #81山本Kick
3 DC 11:30  #27宇田2Yard Run  #6廣田Kickl
4 MT 4:28  #81山本37Yard FG  
4 DC 4:50  #82佐藤85Yard K.O.R  #6廣田Kick
4 DC 11:26  #12宮坂→#81野村6Yard Pass  #6廣田Kick
  電通 TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(10-6-1) 19(11-8-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 34-185-3 31-181-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 18-9-0-84-1 25-15-1-155-0
Total(ATT-Yard) 52-269 56-336
反則(Att-Yard) 9-32 5-24
Punt(Att-Yard) 3-133 1-24
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-6 1-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-1-147-0 5-0-103-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 0-0
攻撃時間 24分8秒 23分52秒

※公式記録上TRIAXの#86ビディンガーのパス記録があるが、これは試合中に#9山際のユニフォーム破損による番号変更、の筈。
両軍シーズン初戦と言う事で、色々試しながらの試合だったと思うが、ちょうど噛み合ってしまった感があって良い試合になってしまった……という感じ。

まず電通の攻撃陣だが、エースの柴崎を移籍で失った穴を、Deersから獲得した伊藤で埋めようという意図(そしてワンポイントで坂梨を使うのが去年までと同じ流れ)、そして伊藤の機動力を生かす事を前提として#40片岡のランを主軸にするという試みをしていた。
していたのだが、序盤はこれが全く機能しない。機能しなかった理由は、両タックルが相手DEにいいように処理されてラッシングレーンが出来なかった、あるいはその裏のLBの動きでホールが潰されてしまっていた為である。
さらに、伊藤のパスが中々呼吸が合わず、短めのパスしか決まらない(長めのパスは何度となくインターセプトされそうになっていた)。この苦境の中、先制したのは守備のインターセプトから敵陣スタート、しかも伊藤のカウンターキープが効いたからである。
だが前半は本当に苦戦していた。これが改善したのは、中央へのランで、走るタイミングを少しずらすことで縦のギャップ(タックルが押し込まれたBギャップに対して持ちこたえたCとGの所に空間が出来てそこにLBが巻き込まれているとロングゲインが出来る)を使うようになってからである。

逆に守備は如何ともしがたく、両エンドがOTにいいように処理されてしまい、そこを#32伊藤にいいように狙われてギャップを抜かれる事が多く、かつその時にLBのサポートが遅くてタックルできないなどのミスが重なった事で結構攻め込まれた。ここは昨年と大きく変わっていない。
さらにこの事に焦ったのか、やたらオフサイドが多かった(試合終了後の挨拶で主将が「オフサイド、ごめんなさい」って謝ったからね。多分実感してたんだと思う)。

TRIAXの方は、攻撃がまだまだ練り込み足りない感じがした。というのもパスを投げる先が殆どインサイド(いわゆるポケットフレームの幅)で、相手のラッシュが弱いことが救いのような所があってタイミングパスが通ったものの、もう少し安定してパスの手数を広げていかないと、手詰まりになりかねない。ランにしても伊藤頼みではなく色々なパーソナルによるチェンジオブへースが出来るようにならないとシーズン通して何かするのは厳しいと思う。

が、この時期に仕上がりまだまたの両チームがぶつかったにしては、実に競り合った面白い試合でした。両チームの奮起により秋季シーズンが面白くなることは間違いないと思います。

これはないわあ

元々は河口正史さんが5/7のグリーンボウルトーナメント「パナソニック対アズワン」の試合結果に対して辛辣なツイートをした事に対し、関西学連の公式が以下のツイートで対応したのですが……

いやもうなんというか……ひどい。

個人のアカウントでこれを言うのは一向に構わないんです、それは個人の自由ですからね。

これを公式アカウントで言うか?

なんだこの上から目線の傲慢な姿勢は?

これが関西学生連盟の本音か。

なんだこの選民思想、自分たちだけが良ければそれで問題ないという上位リーグの思い上がりは。

それをリーグ公式がやったら、自らの下位リーグのチームを切り捨てることを意味するし、地方に「廃れろ」といっているのと同じだ。

それ、普及に繋がるのか。普及ってなんだ。人気チームに人もモノも流れ込む事が普及なのか。底辺を広げる努力を無視するのか。そうかそうか。

じゃあもう、関西学連は日本協会から脱退していいよ。独立リーグで自分たちの気持ちの良い環境でやっていればいい。
その結果が現在の人気低迷(確かに他地区に比べたら最終戦の観客数は段違いだが、関西学連の思い描いていた以前ほどの動員は出来ていないし、その人気は急落したままだ)だという自覚も無いまま、徐々に細っていけばいいのである。

……という訳で、以前にも増して関西学生に興味が無くなりました。