情けないと想いませんか

方々で色々な意見が出ているので、ここでしょうさいは取り上げないこととします。
1)Jリーグチェアマンとサッカー協会キャプテンの、川崎フロンターレに対する発言
事の発端は、ACL川崎フロンターレの対戦相手がイランのチームとなった事である。
もともと、ACLではずっと、日本は勝てないでいた。また、正直勝たなくても良いという姿勢でもあった(Jリーグの安定運営を優先した為)。
ところが、トヨタカップの発展的解消によるクラブW杯への移行で、俄然開催国の運営負担というものが取りざたされるようになった。元々欧州ビッククラブはトヨタカップ拒否(をちらつかせての賞金額増額、放映権料横取りを狙っていた。出来なければ拒否した方が利益が出るから)も打ち出していた所で、さらに観客減の問題から、日本チームの出場を急遽至上命題に据えざるを得なかったのだ。
ここにオシムとかいう人のわがままが入ったので、日本代表の日程が割り込まれた。※はっきり言って、Jは選手の供出拒否をすべきだった。そうしてでも選手を護るべきだった。そうしなかったクラブ側にも問題がある。そうすれば欧州遠征による9月前半の強行日程は回避されていた。
そもそも川崎フロンターレというチームは、決して頑強な地盤に支えられたチームではない。元々がヴェルディに愛想を尽かした等々力近郊住民のエゴにより、富士通サッカー部がJチームになったものであり、ぶっちゃけ富士通時代に地域密着型とはとうてい呼べなかったチームに、企業体力があるはずがない。
事実、あっさり2部落ちして、去年昇格した勢いで2位になっちゃっただけのチームなのだ。
ところが、ずっとクラブW杯の為に勝利を期待され、その為に無理をしてきたチームである。
いきなり、イランである。イランの片田舎(国際空港から相当距離がある、という意味。だから磐田や清水、広島、大分も片田舎である)である。土曜日に等々力で試合し、水曜日にイスファファンで試合し、日曜日に柏で試合し、水曜日に等々力で試合するのだ。
しかも、クラブW杯への出場権が得られる位置まで、最低でも決勝まで出る事を協会が望んだのだ。たとえ彼らが浦和しか眼中になかったとしても、だ。
その為に、協会はチャーター機を進んで提供した筈なのだ。提供しておいて、チームがACL敗退したとたんに「柏戦で8人も先発を入れ替えたのは疑問だ(0-4で敗戦)」とは、何事であるか。
多分、勝っていたら言わなかっただろうこの発言の愚かしさは、いったい何なのだ。
柏戦直後に発言していれば、それはそれなりに筋が通った発言である。しかし、発言はACL敗戦後である。
彼らはリーグの日程変更に応じなかった。何故かと言えば、オシムの我が儘でスケジュールをグチャグチャにされたからだ。これ以上崩されたら、totoを含め、リーグ運営が不可能になってしまうからだ。
この自体を見越せなかった連中に、川崎を非難する理由はない。しかも、ルールに抵触していない範囲で8人の先発を変更したのだから、Jリーグは非難する資格がない。
各クラブは、これから日本協会への協力を拒否すべきだ。そうして選手を護る義務があるはずだ。求められる結果に対してリソースが足りないのだから、拒む事は許される。
いつまでも挙国一致でやっているアナクロ協会(つまり、2002年までの体制のまま進化していない)につきあう必要はないのである。

2)力士暴行事件について
今頃この話題が顕在化するっつうのもアレだが、結果としては日本相撲協会の後光は若貴兄弟喧嘩の時点で地に落ちたという事ですよ。
しょせんは反復練習しかやり方を知らない中卒程度の学力の輩が、金でその地位を買い取ったというのが現在の親方制度な訳だ。これは野球やラグビー・格闘技系で見られている体育会系の「伝統」に則った根拠のない継承制度なんだわ。
これがアメリカナイズされたプロ指導者だと、情より評価という訳で、評価が高い人が強いチームに移動する(金銭で評価され、才能が売買される)図式の元で移動し評価されるが、そうでないものには「最低限の指導知識」が必要である。これがサッカーなどで用いられるコーチング・ライセンス制度である。※アメフト専門誌の編集長がここんところ全く理解しておらずライセンス制度を見下していたが、肩書き優先文化の日本では必要かつ有用な制度であると想う。
親方の中でも「マネジメント親方」と「指導親方」を切り分けて、マネジメント側の人は稽古つけられないようにしないといけない。当然、外国人指導に関しても、制度をしっかり決めて、指導資格のある人だけが独立出来ようにするべきだ。
ぶっちゃけ、角界の伝統なんて意味あるのか考えて欲しい。先代貴乃花が親方になった時、ウエイトトレーニングなどを取り入れた事によって、角界で最も関取が多い部屋にまで成長した。そこには伝統だけではなく進化があった。
今は、自分の小さな城を保つ地目に親方が独立する傾向にある。それ故、親方総数が変わらなければ指導力の弱い親方の独立や、指導者不足に泣く事になるのである。
いずれにせよ、相撲協会の理事長と横綱審議委員会には、文部科学省体育局のキャリアが天下るべきでしょう(但し、この天下りは既得権益の話ではなく、スポーツの育成に情熱を燃やす熱い人が権力を利用して改革を断行する、という意味です)。
もう、終わったわこいつら。ほんとうにもう。