相変わらずのハイテンポ攻撃というか。
クラフトすげえっつうか。
でもそれに引けを取らなかったとおもうよ、田中。

試合は、リターン取ってIBMがさかっとパスパスで得点。
それに対してライオンズは田中がオプションキープを軸に攻め込み同点に。
返しのドライブは今度は末吉のランを織り交ぜて守備を翻弄するIBM。またしてもパスで追加点。

しかしいつもの通りQBタンデムしたライオンズは、谷口がプレッシャーに負け満足にプレーできずあっさりパント。

容赦なく攻めるIBMはテンポ良く攻めて２Q最初のプレーでＴＤ。
この返しのリターン、IBMのレイトヒットがあり自陣46Yardからと好ポジションでのプレー開始となったライオンズ、田中のプレーリードが冴え（とはいえこのドライブ勝負をかけて２回もギャンブルしているのだが）テンポ良く敵陣に入り、さあという敵陣18Yard。田中がリバースフェイクのカウンターキープをやろうとしたその時、スナップを受けた手からボールがあっさりこぼれて、それをIBMリカバー。ここで試合の流れが大きく変わってしまった。

このドライブ、またしてもハイテンポ攻撃で、というよりなんでクラフトサックできないんだというくらいに華麗なポケットワークで、そうまさに磁石のN極同士がはじき合うように少しの動きで守備がずれてしまうというビックリな状況でパスを決めていく。あれは凄いわ。そしてまたTD。

さらに返しのドライブは谷口何も出来ずパント｡

かさにかかって攻撃に出るIBMだが、終了間際センターのスナップミスから相手エンドゾーン前でファンブルリカバーょ許してしまう。

実際、田中のファンブルロストが試合を決めてしまったようなところがあるが、後半も守備はねちっこく頑張ってパスに時間がかかるように仕向けるライオンズだが、今度は「えっ、そんなに溜めてから！？」という日本で見たことが無いくらい遅いタイミングからの末吉のドローなどでいいようよに要所でコントロールしてしまうＩＢＭ。

試合としては大差になってしまったけれど、ライオンズが攻守にわたってふんばって、特に４Ｑの追い上げは圧巻だったと思うくらい頑張っていたと思う。

この試合の田中は本当に出来が良かったと思う。でも、やはりあのファンブルは痛すぎた。

試合は。
もうね。パイレーツ空回りしまくり。というよりライズのいいところばっかり出て、終盤にメンツ落としたところとキャッチアップがかみ合ったから数値的には似たような状態になっているけど、明らかにこの試合はパイレーツの出来が下降線をたどっている事を証明してしまった出来だと思うのですよ。

特にラン守備で、木下負傷で登場した小島のランでいいように崩されてから東松に走られ、杉原のジェットスイープに翻弄され（とはいえ後半はよくアジャストしたが）てリズムを崩す。
パスにしても必ずロングが開く。そこをかなりの確率で通されている。

レシーバーにしても残念なことにベテランの衰えが激しく、エースターゲット#17若宮をサポートし切れていない。さらに悲しいかなランで核になるプレーが無い。
まあエースQBの水野がシーズン全休ということもあり、組み立てには苦労したと思うのだけれど、もう少し色々考えないとつらいかなあ。

試合は、ブルズ自滅。

先制のドライブなどはせっかく攻め込んだのにブリッツが入りパスを投げ捨て（結果インテンショナルろ・グラウンディング）。
２Ｑのブルザイズの得点にしても楽勝のＦＧを真ん中から割られてブロック、スクリメージを超えなかった為リカバーされて走りきられる。
結果的にじわじわと追い上げられて突き放すことも出来ず、得失点差狙いの速攻までも許してしまった。

他にもレシーバーのドロップも多く、正直に言ってしまえば「プレーに集中しきれていない」というか「気持ち切れすぎ」というか。

それでも藤澤のパスは時として絶頂期のそれと等しく、レシーバーもドロップさえ無ければ切れはすばらしく、守備もスタミナ切れの終盤を除けば相手を圧倒していた。

それなのに、である。

試合終了後、キャプテンが言葉を詰まらせていたけれど、悔しいだろうとは思う。けれど、これは宿命という他ない。
補強もそうだけど、コーチやコーディネーターの努力も必要なんじゃ無かろうか。多分、自助努力だけでは届かないと思う。

逆にブルザイズはメンバーの大半が入れ替わった中で攻撃システムを「Ｔからのクイックヒット」からスプレッド・オプションに変更した。
この試合、後半でそれが実に良く機能していたが、前半は目立たず。コンスタントに実力を出せないとねえ。