GoToキャンペーン

ぶっちゃけ、平時の景気低迷時期なら効果あるんだろうけど、この時期に強行する意味は全くなくて、どちらかと言えば日観連とか地域観光協会加盟店舗に月100万~1000万(事業規模による)を給付した方がいいのである。

①まず旅行会社を経由したものとしなかったもので対象金額が違うからどうこうという話
ぶっちゃけ「旅行会社の旅行クーポンで決済した場合」は、ホテルや土産物店には仕入原価満額が旅行業者から支払われる。公共交通機関は定められた気長膜を支払うのでGoToで旅行会社が儲かる事はない。
※ちなみに街の旅行会社の殆どは大手から卸売りなので、彼らは大手からのキックバックしか入らない。
クーポン券は金券と同等。
②大手旅行会社を使ってクーポン処理した方がいい理由
申請処理の事務を施設では無く一括で処理する事務処理の枠組みが存在する為、施設側の負担が減る。確実に、事務の負担が減る。
※この枠組みは既に地域商品券の処理を受託している経験が生かせる。
さらに現地払いの場合、施設側から代理店にキックバックが発生するので、今回については凄い面倒くさい。
③団体旅行での若者と高齢者の除外、がえっらい難しい理由
基本、JRでは団体を「15人以上が一定の区間をまとまって移動する時」と規定されている。だがそんなものが単一団体で頻繁に行えるわけが無い。
その為に鉄道・バス・飛行機共に「募集型団体旅行」を設定する。つまり「15人以上の座席をキープしてそこにバラで申し込んだ人を当てはめていく」という方法である。この場合、「最低催行人数」という奴が採算限界点である。
※最低催行人数が小さい場合、それは募集型では無くホテルの客室のみ買い上げのツアーである。
これに家族で参加した場合、適齢の両親(だいたい35~55くらいか)たけが対象になるが、そこを切り分けて扱うなんて客に負担かかかるは処理が大変だわ(多分入金時にGoTo助成金は値引きで登録する事になるが、個人ごとに分けて処理するのでオペレーターが死ぬ。さらに精算審査部門が死ぬ)。
④東京発着を厳密に管理できない
例えば、くぼたさんは東京都稲城市民ですが、一駅隣の若葉台駅およびそこから最寄りの黒川駅は神奈川県相模原市で、横浜線で移動して橋本駅から乗った場合すぐに神奈川県相模原市ですわ。
また、くぼたさんの実家が東京都東久留米市ですが、実家から200メートルも移動すれば埼玉県新座市(バスが東久留米駅・清瀬駅と和光市駅に向かって出ている)で、もうどこだか判りません(ちなみに出身中学校の私立東中は体育館だけが埼玉県新座市にある。道一本隔てただけ)。
これ、統制出来ますかね。
いやさ羽田からディズニーランド行くのも東京通過してるでしょ。これを避けるには茨城空港と成田空港使うしかない訳です。
東海道新幹線で来たら東京を一切かすめずに鉄道移動は出来ない訳で、どうせいっちゅうんねん。

こんな面倒くさい説明しないといけないことが国交省が判らないはずが無い。国交省は官邸からごり押しされて突っ走らなくちゃいげなくて無理矢理ひねり出した案に違いない。
それを大臣が責任逃れして言っちゃダメだって。