ライスボウルに関する様々な意見に関して(3)

そもそも、全日本選手権をどう定義するか。
多くの競技団体が「同一競技団体におけるオープントーナメント」としている(アマとプロが部競技団体の場合、アマ側に全日本が帰属していて、プロに参加資格がない。バスケのbjやプロ野球に全日本参加資格がないのがその典型-ってか今そういう団体は結果的に野球だけだ-)。
その為、各リーグ戦を管理する競技団体ではなく、日本協会の主管となる事が大半である。

その点、ラグビーやアメフトのように「リーグ戦と別にオープントーナメントをやるのが体力的に難しい」競技の場合、特定のリーグ戦の上位チームで日本選手権を行う、というのは理解できる構図である。ここまでは同意頂けるのではないかと思う。

では、このオープントーナメント形式のを変更するとしたら、どのような場合か?

1つには参加チームの意欲の問題。つまり「てっぺん取ってやる」という意欲に満ちあふれた戦いが出来るか否か、である。
これについて、「惰性で開催されるより身のある試合を」という事で各論反対があろうと総論賛成に通じれば改廃しても良いとは思う。

もう1つ、「スケジュール調整が上手く出来なくなった時」。互いの思惑で試合数の増加を試みようにもにっちもさっちも行かない場合。ラグビーが実際に「日本代表強化の為」の名目で、シーズン延長を試みた際に学生側が拒否(理由は、1/15を超えると学生が試験期間に入るため、それ以降には出来ないと説明)し、一度学生を外した。2017年シーズンかは「サンウルブズ」活動の準備期間のためにシーズン短縮となった場合に、現在揉めているが、学生をはずそうとしている。
このような場合に、発展的解消という手立てもある。

そしてさらに大事なのが「参加チームの力量的バランスと、普及に関する経験値の問題」で、廉売している側が「もう辞めたい」といっても、連勝している側が「もう辞めたい」と思わない限りは継続しなくてはいけないと思うのである。これは逆も真なり。強い側が「もう辞めたい」と言っても弱い側が「まだまだ」と言う限り続けなくてはならない。辞めるのであれば大義名分が必要となる。

このような観点から見て、果たしてライスボウルは「役目を終えた」だろうか?

答えは「No」だと思っている。

ぶっちゃけ、もうあと5年も現状が続いたら、多分「社会人のトップ12」と「それ以外」の格差は絶望的なまでに広がっていくと思う。しかし、このままが続くとは思えないのね。

そうした時に「やっぱりやろう」なんて事になったら、「何を今更」って事になりかねないよね。それはとてもくだらないことだと思うのさ。

そういう観点で見て「今が役目を終えたとき」ではなく「もしかしたらあそこが分水嶺だったかもしれない」というポイントな訳だ。