2022年11月19日横浜スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 胎内ディアーズ TD 13  14   41 
 otonari福岡SUNS FS 14  30 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FS 6:26  #19高木40Yard FG    
1 TD 9:33  #9加藤→#7小川3YardPass   #14青木Kick
2 FS 0:43  #22ワイス2Yard Run   #6吉野Kick
2 TD 2]51  #14青木37YardFG    
2 TD 5:52  #9加藤→#85鈴木37Yard Pass   #14青木Kick
2 FS 10:05  #22ワイス1Yard Run   #6吉野Kick
2 TD 11:44  #14青木52Yard FG    
3 TD 6:20  #24川村3Yard Run   #14青木Kick
3 FS 9:53  #11西山→#7横山33Yard Pass   #6吉野Kick
3 TD 11:23  #12大和田3Yard Run   #14青木Kick
4 FS 2:27  #11西山→#7横山30Yard Pass   #6吉野Kick×
4 TD 7:28  #12大和田→#13杉田22Yard Pass   #14青木
  ディアーズ otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(6-13-1) 19(2-12-5)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 35-67-2 20-54-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 37-24-1-408-3 42-18-2-240-2
Total(ATT-Yard) 72-475 62-294
反則(Att-Yard) 14-101 2-11
Punt(Att-Yard) 2-68 2-74
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 0-0-0 2-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 6-0-133-0 8-0-187-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 2-1
攻撃時間 26分33秒 21分27秒

壮絶なシュートアウト合戦をディアーズが制してX1Super残留を決めた訳だけれど、非常に迫力有る試合だった。
試合の趨勢を大きく分けた1つは「青木の52Yard FG」だったと思うのね。あれで溶く点滴だけでは無く精神的にもディアーズが優位に立てた、と思っている。
そしてもう1つ大きかったのは「後半にQBが変わった、かつプレー選択も変わった」という事。
前半は両QBともにパスハッピーなスタイルで攻撃していのだが(はっきり言って加藤はムキになってパスに固執しているように思えた)、後半ディアーズは思い切ってQBを大和田に変更した。これが怪我によるものなのかどうかは不明だが、これが一番効いたかもしれない。
というのは加藤の場合ハイテンポクィックスローなプレースタイルであるが故に手詰まりになると沼から抜け出せなくなることが多いが、大和田の場合スローテンポ(歯切れが悪いとかのろま、という意味ではない)で序破急がしっかり生まれる事、ベースがランプレーである為に緩急の付いたフェイクが使える事など、前半の対応に揃えていたサンズが虚を突かれたようにゲインを許してしまっていた。
逆にサンズはランがほぼ機能していない。西山のパスに頼り切ってしまったことで(いやまあ通んだよね確かに)、アジャストされるとパスが通らなくなり、後手に回る。控えQBの伊藤は今のところ入ってもランのみだし、アクセントが無いのである。
それが終盤に手詰まりになってしまったのだろう。
※とは言え、あの青木のFGが無ければ見事にぴったりくっついていた訳で、本当にあのFGが精神的に支えになっていたと思うのでありひやひやものひやひやものだったんだから。

なお、この試合後の抽選でオール三菱が12位(エリア1位と対戦)サンズが11位(エリア2位と対戦)になる事が決まった。

2022年11月19日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ TC 10  13 
 オール三菱ライオンズ ML
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TC 7:57  #32森分16Yard Run   #17高橋Kick
1 TC 10]29  #17高橋49Yard FG    
2 TC 12:00  #17高橋21Yard FG   
4 ML 0:25  #5キブスJr→#19吉田14Yard Pass   #8木村Kick
  東京ガス オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 9(4-3-2) 12(6-5-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 26-65-1 27-117-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 13-10-0-68-0 20-12-2-86-1
Total(ATT-Yard) 39-133 47-203
反則(Att-Yard) 4-45 9-65
Punt(Att-Yard) 5-199 3-94
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-12 5-1-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-18-0 3-0-48-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 24分6秒 23分54秒

どちらも最初のプレーが反則で、東京ガスに至っては3回もファーストプレーがやり直しというグダグダ感溢れる試合を、さらにぐたぐたにしたのは審判のメカニックだったので、あれはないだろうという。
問題の場所は2Qの「不正なフォワードパス」。当該ドライブはオール三菱が反撃に出たドライブで、自陣45Yardからギブスがスクランブルしてスクリメージを越えた所でタックルを受けた瞬間、横にピッチをして敵陣41Yard付近でダウン更新……というプレー。
まず、審判が協議して「バックワードパスであるという判定」を下した。そしてチェーンクルーが移動した。ハドルは解いてレディフォープレーがかかる瞬間に「ビデオによる検証」が入る。
結果の説明が「47ヤード地点で離れたボールが48ヤード地点で捕球されたのが確認された」という……どこのプレーかわからんがな。(見ていた側は敵陣に入ってピッチしたと思っていた)。
さらにそこからずっと審判が協議しっぱなしであれ5~7分は試合止まった上に元の位置が確認出来ずに何度もチェーンクルーの位置を修正……。

まずね。今季に至ったてはビデオレビューやりすぎ。まずレビュー対象は「インフィールドのジャッジ間で疑義が生じた時」「ターンオーバーの確認作業」「得点の成否の確認作業」「ターゲティングの確認」と「チャレンジ」に限定すべき。もの凄く手際が悪い。
その上で「インフィールドでは主審がプレーの結果をシグナルする前に確認の申告を行う」として(チャレンジは「ダウンマーカーの移動が完了するまで」くらいの猶予はあっていいが)、ダウンマーカーが移動したら審判間の疑義でも受け付けない、くらいにしないと。
さらに説明不足やら時間がかかった審判の合議についても説明しないのはアウトでしょう。
結果、相当オール三菱は不利になった訳で。

そういった不幸はさておき、とにかく後半のオール三菱は素晴らしかったです。実際2Q以降は3-7で、出だしにバタバタ進まれた所を除けば出来は良かったですわ。
ただ、自分たちが思ったようなランプレーが出来なかった事が痛かった。

東京ガスは今季もそうだけど、「QB連れてくるよりラインを指示できるQBコーチ連れてきた方が良い」というか、ようするに自分たちのチームに見合った外国人選手を獲得しないと。特にここはOLが「小粒でぴりり」という(最初のコンタクトに当たり勝ってRBの能力でゲインするタイプ)感じなのに、強めのラインで勝負するタイプのQBばっかり連れてくるから機能し不全になるのよ。