2022年10月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 14  24 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 9:09  #12鈴木→#22桑原36Yard Pass   #3安達Kick
2 MP 2:10  #44赤津27Yard FG    
2 MP 11:18  #44赤津36Yard FG×(Block)    
3 MP 2:48  #2西澤→#0大通7Yard Pass   #44赤津kick
3 MP 10:16  #3柴田4Yard Run   #44赤津Kick
4 MP 2:06  #42草野11Yard Run   #44赤津Kick
4 FM 7:38  #12鈴木→#25佐藤17Yard Pass   #3安達Kick×
  パイレーツ 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(11-5-1) 15(3-11-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 31-174-2 17- -9 -0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-13-0-139-1 37-25-2-284-2
Total(ATT-Yard) 59-313 54-275
反則(Att-Yard) 1-12 2-7
Punt(Att-Yard) 5-196 5-177
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-1 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-16-0 5-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分25秒 22分35秒

試合を決したポイントは、スタッツでも判るように富士フイルムのラン攻撃対パイレーツのラン守備なのだが、これはオープンに廻すプレーがDEにより完全に仕留められてしまった事に起因する。インサイドは僅かでも出たが、戦略上入れないといけない外のプレーが大きなロスになると組み立て上不利になる。
その代わりといってはなんだが、鈴木のパスはこの試合で#85森をキーにして執拗に責め立てることには成功している。
これは噛み合わせなのだろう。パイレーツはいい補強により守備がさらに強固になったという所だろう。
それよりも、「あれは誰だ」となったのがパイレーツ#3柴田。ここ10年近くこのタイプのRBは見たことが無かったのでビックリした。
というのも、前が詰まったときの足の運びが、回転を全く落とさないで歩幅で調整する事で展開力を削がない、いわゆる馬車馬走りである。
途中中央のぷレーは富士フイルムが止めたものの、縦にギャップが出来たりした時に有効なゲインを奪ったのが攻撃の軸になった(ブロッカーがいいプレーをしていたのもあるが、だ)。
これはパス成績を見れば判るが、パイレーツが本来得意としてきたショート~ミドルのパスに対しては富士フイルムの守備が戦略通り守り切っていたからなのである。
そこで逆にロングパスを有効活用するようになるのだが、それが心理的に辛くならなかったのはこのランのお陰である。

ちなみに、富士フイルムのスポッター席で守備担当は「3Q最初のバンチ体型に対応出来なかった事が試合の流れを決めた」と言っていたが、個人的には2Q終わりのパイレーツFG失敗後の攻撃の方が問題。確かに残り時間が短いから一気に攻めたくなるのも判るのだが、拙速に攻めてインターセプトではリズムが失われてしまうというものだ。
そもそも残り数秒でFG狙い、というプランだとしたらあそこでロングパスを無理投げしなくても良かった筈で、そこが本来の分岐点だったのではないだろうか。